ソロキャンプでの防犯はどうすれば?防犯対策まとめ
こんにちは!徒歩ソロキャンパーのもめです!
今回は「盗難対策」と「怖い人からの自衛策」を中心に、ソロキャンプでの防犯対策をいくつかご紹介します。
最近何かと物騒な事件や噂を聞くことが多いです。特にソロキャンプは、一人なので不在時の持ち物を見張れないし、危険な場面に遭遇したときに助けを求めにくいです。
安心して全力でキャンプを楽しむためにも、本記事を参考に万全な防犯対策を講じておきましょう!
キャンプ場でも怖い事件は起きている
キャンプでも防犯対策がいるの?と思う方もいますよね。
実は必要なんです。
なぜなら実際にキャンプ場では、盗難事件や怪しい人に絡まれるなんてことが起こっているからです。
テントの盗難被害
例えば、とある男性が登山でテント場にテントを張っていたときのこと。テント場とは、登山におけるキャンプ場のようなものです。テント場にテントを張っておいて、テントや荷物を置いて山頂へアタックするのが一般的です。
その男性が登山からテント場に帰ってくると…
なんとテントがなくなっていたそうです。テントの中身まで丸ごとです。山道具高いのに…(泣)
このケースはキャンプ場ではありませんが、僕が衝撃を受けたのは、テントが丸ごとなくなったということです。
登山用のテントは軽量なモデルが多いので、盗むとしたら確かに盗みやすいと思いますが、まさか本当に盗む人がいるとは誰も思わなかったことでしょう。
その方の日記によると、テントに簡単なカギはしていたとのこと。鍵を無理やり開けてまで盗むという、かなり悪意のある行為ですね。
ソロキャンパーが怪しい人に絡まれる
もう一つ事例を挙げてみます。女性ソロキャンパーが男性キャンパーに、テントの中に入られそうになった事件がありました。昼間に少し世間話をした男性が、夜になってから、一緒に寝ませんか?とテント越しに話しかけてきたそうです。
とても怖い話ですよね。男性でも同じようなことがあったら、相当な恐怖だと思います。
今回は2つの事例を紹介しました。こんな被害を少しでも回避するために、ソロキャンプには防犯対策が重要です。
次の見出しからは、僕の普段やっている防犯対策を中心に、キャンプでの自衛策をいくつか紹介しています。ソロキャンプをより安心して楽しめるように、ぜひ実践してみてください!
盗難対策
まずは盗難対策です。キャンプで自分やギアを守ってくれる家的存在は、テントやタープという布一つだけです。そのため、完璧な盗難対策なんてものはありません。テントごと盗むなんてこともありますしね…
しかし、人が”盗みにくく”することは可能です。少しでも自分の大切なギアたちを守るために対策を講じましょう!
テントに鍵をかける
まずはテントに鍵をかけることです。一番最初に紹介していた事例では、鍵をかけていたのにも関わらずテントが盗まれていたので、「鍵をかけるのは意味がないのでは?」と思う人がいるかもしれません。実はこれでもかなり効果的な防犯対策になり得ます。
テントに鍵をかける目的は「簡単にギアを盗みにくくする」ためです。
本当に悪意があってテントやギアを盗む人は、テントを破ったり、ペグを抜いたりしてまで盗もうとするでしょう。これらの対策をすることは不可能です。
だからこの「鍵をかける」という対策は、”盗まれにくく”するために行う対策です。鍵をかけてあるテントと、かけてないテントだったらどっちを狙いますか?そういうことです。
例えばテントから離れるときは、テントのジッパーが開かないように南京錠をかけておきます。僕は実際に下記の写真のような、100円ショップで買ってきたダイヤルロックを使っています。
上記の写真のテントはジッパーにダイヤルロックをしています。
「私は防犯対策してあるぞ」とアピールすることで、盗まれるリスクを減らしましょう。実際空き巣対策でも、防犯カメラなどで防犯対策アピールをしておきましょう、とよく言われますよね?それと一緒です。テントに鍵をかけるのは簡単なのでぜひやっておきましょう。
材質:真鍮、スチール
カラー:ゴールド
重量:50g
付属品:鍵2本
睡眠時はギアをしまう
寝るときはキャンプギアをテントの中にしまっていますか?大切なギア、寝ている無防備な時は他の人から見えないようにしまっておく方が賢明です。
なぜなら、外に出しっぱなしのギアは、泥棒にとって盗みやすい標的となってしまうからです。
よく聞く話だと、外に出しておいたヘリノックスやスノーピークの高級ギアが綺麗に盗まれてしまった!なんてこともあります。こういうギアは軽量ギアも多いですから、実際盗みやすいです。
でも、もしかしたらこの盗難、テントの中に入れておくだけでも防げたのかもしれません。このような盗難を防ぐためにも、寝ている間は、ギア(軽量な高級ギアは特に)をテントの中にしまっておきましょう。さらに先ほどの鍵をしっかりとかけておくと安心です。
テントから離れるときは中に人がいるアピールをする
テントの中に誰もいないことがわかると、泥棒は盗みやすいタイミングだと思うでしょう。そのためテントから離れるときは、中にまだ人がいるアピールをしておきます。具体的には、
- 音楽をかける
- ランタンをつける
- 靴を置いておく
3つを紹介します。
音楽をかける
テントの中から音が聞こえてくるだけで、中に人がいるのでは、と泥棒は不安になるはずです。
見つかるリスクを考えたら、わざわざテントに入ったり近づいたりはしません。不用意に大音量の音楽を流すのは、周りのキャンパーに迷惑になってしまうので、テントに近づいたらわかる程度の音量にしましょう。
ちなみに僕はゆるキャン△のBGMをよくかけています。
ランタンをつける
外出が夕方以降まで続く場合は、出発する前にランタンをつけておくのも効果があります。音楽との合わせ技で人がいる感をより一層アップさせましょう。
靴を置いておく
余分に一個靴を置いておくのも有効な対策です。靴の存在により、まだ中に人がいる、と示すことができます。
ソロキャンプなら、ちょっと外に出る時用にコンパクトなサンダルを余分に持っていくと、実用性もあって効果的です。
隣に人がいるところに設営する&挨拶する
ソロキャンプのときの強い味方は周りのキャンパーです。周りに人気(ひとけ)があるほうが、心理的にも盗難しづらいです。設営したときに、隣のキャンパーに挨拶をしておくのも効果的です。
隣のキャンパーに、自分が隣でキャンプしていることを認識してもらうことで、別の人がテントを漁っていたら、不審に思ってもらえるかもしれません。
それに周りのキャンパーと話しているところを泥棒が見れば、盗みにくいなと思ってくれるかもしれません。
ファミリーキャンパーだと特に周りに気を配っていることが多いので、おすすめはファミリーのお隣です。
ギアにオリジナル要素を加える
盗まれないような対策として、ギアにオリジナル要素を加えるのも効果的です。具体的には、ステッカーを貼ってみる、刺繍をしておくなどの方法があります。
ギアを盗む人たちは、なぜ盗むのか。自分で使うためではありません。売ってお金にするためです。今はフリマアプリなどで、簡単に売ることができますからね。そこで売りにくいように、自分のギアにオリジナル要素を加えるのです。
人からの自衛策
イメージは冒頭にあげた、下心があるような男性から女性ソロキャンパーが話しかけられる・襲われるなどのシチュエーションです。”女性”と書いてしまいましたが、男性でももちろん注意が必要です。
一人で来ている感を出さない
まずは、そもそも一人で来ている感を出さないようにすることです。ソロじゃないアピールをするだけで人は警戒するはずです。
靴を2つ用意する
靴を2つ用意することで、二人以上で来ているアピールをしましょう。明らかなソロテントでは少し厳しいかもしれませんが、2人用以上なら効果はあると思います。
中に人がいるアピール
盗難対策と同様に、音楽をかけたり、ランタンをつけっぱなしにしておいたり、とにかくあまり一人で来ていることをアピールしないことが重要です。
女性のソロキャンプ感をださない
僕が思うにかなりの重要ポイントです。女性の場合、「女性のソロキャンプ」ということが明らかに周りからわかる装備は、やめたほうが賢明です。
なぜなら花柄のテントなど、明らかに「女の子感」が出ているような装備は、キャンプ場で女性に出会いたいと思っている人とってはわかりやすい目印となってしまうからです。
かわいい装備は誰かと一緒に来ているときに存分に楽しんで、一人でいるときは、つらいかもしれませんが女の子感は少し控えめにしておくのがおすすめです。こんな対策をしなければならないのは本当に残念なことですが、現状では仕方がありません…
キャンプ地をリアルタイムでSNSに公開しない
自分が「今」「どこ」のキャンプ場でキャンプをしているのかは、できるだけSNSに公開しないようにしましょう。
なぜならキャンプしている場所をSNS上に明かすということは、自分の個人情報を晒すことと同義になってしまうからです。
例えば、もしあなたにとても会いたい人がいて、あなたのキャンプ地の情報を手に入れた場合、その情報を元に会いに来てしまうかもしれません。その人が安全な人物だとは限りません。どんな事件に発展してしまうかわかりませんよね。
そのため、個人情報となりうる「キャンプ地」を、リアルタイムでSNSで公開するのはやめておきましょう。
管理人常駐のキャンプ場を選ぶ
管理人常駐のキャンプ場を選ぶのも効果的です。
なぜなら、なにか危ないことや不快な目にあったときには、管理人さんに通報することができるからです。テントサイトを離してもらったり、出禁にしてもらったり、なにか対策を講じてもらうことができます。
どうしてもほかのキャンパーさんだと相談しにくかったりするので、管理人さんのような人がいると安心ですね。
防犯ブザーや人感センサー、催涙スプレーを活用する
何かあった時の防犯グッズとして、防犯ブザーや人感センサー、催涙スプレーなども有効です。
防犯ブザーは本当にヤバイと思ったときに、大きな音で周りのキャンパーに何かあったことを知らせることができます。
【防水機能】生活防水 JIS防水保護等級4(IPX4) 【連続吹鳴時間】146分以上
【付属品】固定ベルト、安全ネックストラップ、テスト用ボタン電池(L1154)×3
人感センサーは人を感知してでライトがつくような商品があるので、自分のテントに設置して人が近づいてきたら光るようにしておくことができます。こうすることで悪いことを考える人は近づきにくくなります。
本体重量:145g(乾電池、三脚除く)
電源:単3アルカリ乾電池×3本 ※乾電池は別売。市販の単3形充電池でも使用可能
保証期間:6ヶ月
探知方式:焦電型赤外線人感センサー 、 探知範囲:最大約100度・最長4m(取付高さ2m時) 、 モード切替:センサー(約10秒点灯)/切/常時点灯
催涙スプレーは離れたところから人を撃退することができます。ナイフのような武器よりも扱いが簡単で、直接人を傷つけることはないので、緊急時に使いやすいアイテムの一つです。※携帯時は軽犯罪法などに触れる可能性もありますので、自分でしっかりと調べてから、適切な扱い方をしましょう。
逆にナイフやスタンガンなどの武器は、実際に自分が危険な目に合いそうなときにすぐに使えるかどうかを考えてみると、かなり使用難易度が高いです。人を直接傷つけなければなりませんからね。使い慣れている人ならいいですが(どんなひと…?)、使い慣れていない方にはあまりお勧めできません。
周りのキャンパーに挨拶をする
盗難対策に出てきましたが、同じく重要です。周りのキャンパーに認識してもらうことによって、もし怪しい人にしつこく話しかけられたとしても、周りから見て何か違和感があれば助けてくれる可能性があります。こちらから助けを求めることも可能です。
挨拶をしておくことによって、認識してもらう、そして助けを求めるためのハードルを下げておきましょう。
挨拶するのはファミリーキャンパーのほうがリスク低めです。逆に怪しい人に自分から話しかけに行ってたなんてことがあると、元も子もないですからね。
興味がないことを示す(話しかけられたら…)
もしも万が一、ちょっと怪しい人に話しかけられてるんだけど…なんてことになった場合は、全力で興味がないことを示しましょう。
ここで愛想よくしてしまうと、相手はさらにチャンスがあるのではないかと思い、しつこくなってしまう可能性があるからです。
ある程度、人として失礼のないくらいの相手をしたら、「もう私一人になりたいんですけど」オーラを出しておきましょう。
完ソロが一番怖い
こんな風に見ていくと気づくことありませんか?そう。結構周りの人の存在って重要なのです。それは隣のキャンパーさんだったり、管理人さんであったり様々ですが、周りに「人」がいること自体、効果抜群な防犯対策になります。
逆に考えると、キャンプ場に自分だけの「完ソロ」って防犯面で見たらとっても危険なんですよね。完ソロは静かに自由な時間を過ごせます。ソロキャンパーにとっては最高な条件です。
でも残念ながら防犯面で見ると、周りに助けを求められる人がいない、見てくれる人がいない、とっても危険なシチュエーションなのです。
ソロキャンプをしていると完ソロになる場面はあると思います。ただ一人でいることのリスクがあるということは、しっかりと把握してキャンプを楽しむべきです。
特に完ソロの時は、SNSへの発信はやめた方がいいです。
まとめ ‐楽しいキャンプを送るために‐
それではこれまでの対策をまとめておきましょう。
まずは盗難対策としては
-
- テントに鍵
- 睡眠時は物をしまう
- テントを離れる時は中に人がいるアピールをする
- 隣に人がいるところに設営する&挨拶する
- 管理人がいるところを選ぶ
- ギアにオリジナル要素を付け足す
がありました。とにかく泥棒の盗む意欲・きっかけを無くすことが大切です。
人に対しての対策としては、
- 一人で来ている感を出さない
- 女性のソロキャンプ感をださない
- SNSにリアルタイムでアップしない
- 管理人常駐のキャンプ場を選ぶ
- 防犯ブザー・人感センサー・催涙スプレーなどを使う
- 挨拶をする
- 興味がないことを示す
などを紹介しました。
「こんなに気をつけることがあるなんて疲れちゃうよ…」と思うかもしれませんが、こればっかりは対策しすぎなんてことはありません。世の中どんな悪い人がいるのかわかりませんから。
そして忘れてほしくないのは、これらの対策に絶対はないこと。キャンプだけでなくどんな防犯対策もそうですが、これをすれば絶対に安心!ということはないのです。言ってしまえば外で寝るキャンプを一人ですること自体がリスキーです。
でもそれを言ったら元も子もないので、できる限りの対策をしようよというのが今回の記事でした。
キャンプを全力で楽しむために不安を取り除くという意味でも、防犯対策は万全にして次のキャンプに臨みましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。
https://momesolo.com/