登山時計の代名詞スント・コアの魅力と使い方|人気おすすめモデル5選

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2019.10.27

引用:SUUNTO 

1998年に誕生したスント至高のモデル、ベクター。

高度計、気圧計、電子コンパスを備えた世界初の多機能登山時計は、リストトップ・コンピューター(手首の上のコンピューター)と呼ばれ、世界中の登山家やアウトドア愛好家に愛されてきました。

ベクターは2014年に惜しまれながら生産終了となりましたが、その優れた機能は後継機『コア』が受け継ぎ、今では登山時計の代名詞と呼ばれるほどの人気を博しています。

コアをうまく使いこなせば環境を瞬時に計測でき、アウトドアの強い味方になってくれることでしょう。

しかし、スント・コアには多くの機能が備わっています。そのため、登山時計を初めて使う人は敷居の高さを感じてしまうかもしれません。

どうすれば上手く使いこなせるでしょうか。

ここでは、スント・コアの魅力に迫りながら、使いこなしのポイントを詳しくご紹介します。コアシリーズの人気モデルも合わせてご紹介しますので、登山時計選びの参考にしてください。

スント(SUUNTO)とは

引用:unsplash

スントは80年以上前にフィンランドで誕生し、今日までに多くの”世界初”を達成してきました。その中でも、世界初のオイル封入式コンパスの開発と、世界初の多機能登山時計の開発は、業界を革新した大きな出来事と言えるでしょう。

創業者であり、オリエンテーリングの競技者でもあるトーマス・ヴォホロネンは、それまでの不安定なコンパスに不満をいだいていました。

そこで、コンパスのカプセルにオイルを封入する方法を開発し、スントが誕生しました。フィンランド語で「方向」という意味のSuuntoを社名に冠し、コンパスや電子機器の開発に乗り出したのです。

1998年に発表した『Suunto Vector:スント ベクター』は、登山時計の基本機能である高度計、気圧計、電子コンパス、そして温度計を、世界で初めて搭載した時計です。アウトドア・リストトップコンピューターと呼ばれ、多くの登山家に愛されました。

2007年にはベクターの後継機として『Suunto Core:スント コア』を発表し、その優れた機能はアウトドアウォッチの水準を引き上げることに貢献しています。

スントは現在もフィンランドに本社を置き、アウトドア愛好家やアスリートをサポートする最良のツールを開発、提供することを目標とし、世界に名だたる一流メーカーとして躍進を続けています。

スント・コアの特徴と魅力

引用:SUUNTO

スント・コアの魅力は、以下の3点に集約されています。

  1. 電子コンパス、気圧/温度計、高度計を搭載
  2. 電池駆動式
  3. 優秀な耐環境性能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

電子コンパス、気圧/温度計、高度計

コアは電子コンパス、気圧/温度計、高度計を搭載し、環境を瞬時に計測できる機能を備えています。

  • 電子コンパスを搭載し、方位が分かる
  • 気圧センサーを搭載し、気圧が分かる
  • 気圧データを元に、現在地の高度が分かる
  • 温度計を搭載し、外気温が分かる

電子コンパスは方位を計測でき、地図と組み合わせてナビゲーションに使います。気圧センサーは気圧の変化を読み取ることで、天候の予測に役立ちます。

高度計は最大9000mまで計測でき、1m単位の高精度で計測できます。高度計はコアで最も多用する機能ですから、後で詳しくご説明しましょう。

その他にも、温度計や日の出・日の入り時刻の表示機能、ストップウォッチ、タイマーなど、アウトドアで役立つ多くの機能を搭載しています。

電池駆動

引用:Amazon

GPS時計に比べて、コアが圧倒的に優れている点が使用時間です。

GPS時計の使用時間は、長時間駆動モデルでも48時間(GPS使用時)程度しかありませんが、コアは12ヶ月駆動します。電池切れに陥る可能性が極めて低いといえるでしょう。

万が一電池が切れたとしても、バッテリーキットさえ用意しておけば、特別な工具も必要なく、その場で電池交換が可能です。

登山時計の定番として、スントと双璧をなす製品に「カシオ:プロトレックシリーズ」があります。

プロトレックはソーラー充電式で、電池交換の必要がありません。しかし、ソーラーバッテリーの故障がないとは言い切れませんよね。もし故障した場合はメーカーでの修理が必要です。

一方、コアは電池が切れても、その場で、自分で、交換できます。コアを選ぶ理由がここにあるのです。

耐環境性能

コアが備える耐環境性能にも注目すべきでしょう。

動作環境は-20度〜60度までと、苛烈を極める環境でも使用できます。耐水性能は30m防水を備え、汗や雨などの水滴や飛沫(ひまつ)から本体を守ります。完全防水と比べるとやや物足りないかもしれませんが、一般的なアウトドア用途では十分といえるでしょう。

キャンプや低山ハイキング、8000m級の高峰まで、コアはあらゆる場面で活躍できるのです。

スント・コアの使いこなしのポイントは高度計のこまめな補正にある

コアに限らず、登山時計の使いこなしのポイントは「高度計の使い方を覚えること」にあります。

高度計は登山時計の中で最も使う機能です。登山中は「気圧アラームを設定したうえで、高度計を常に表示させておく」という使い方が一般的といえるでしょう。

高度計が使いこなせると、次のようなメリットがあります。

  • 高度計は地図読みの補助に使える
  • 1時間でどのくらいの標高差を登れるか、登山ペースの確認できる
  • 「ここまで登ってきた!」とモチベーションのアップになる

多くの読図教本では、地図読みの補助に高度計の使用をすすめています。例えば、特徴の乏しい、一本調子の尾根を上っているとしましょう。

地図に表記される目標物や、特徴的な地形の変化があれば、それらをもとに現在地を特定できます。ですが、何もなければ現在地の特定は困難です。

そのような場面で、高度計から現在地の高度が分かれば、地図と照らし合わせて現在地を絞り込めるのです。

また、自分が1時間にどのぐらいの標高差を登れるのか、ペースの確認にも役立ち、登りが辛いときは高度計の表示に励まされることでしょう。

このように、高度計は登山者の心強い味方となってくれるのです。

高度計は補正が必要

ただし、高度計の数値は気圧をもとに導かれる「推測値」ですから、手動での補正が欠かせません。

ICAO(国際民間航空機関)の定める国際標準大気は、海面上(標高0m)で1013.25hPa(ヘクトパスカル:気圧)です。ここから高度が上がるにつれて、法則に従って気圧が低下していきます。この法則から現在地の高度を導き出すのです。

気圧は刻々と変化するため、朝、自宅で高度計をセットしたとしても、低気圧や高気圧の接近により影響を受けて、正しい数値が得られません。

そのため、登山口、三角点、山小屋、分岐点など、標高が分かる場所で、こまめに高度計を補正する必要があるのです。

これはコアに限った話ではなく、他社の登山時計を使う場合でも必須の作業です。

機種により操作方法は異なりますが、特に難しい操作は必要ありません。これから登山時計を購入する人も、すでに登山時計をお持ちの人も、高度計の操作方法を確認してみてください。

スント・コアの電池&ベルト交換方法

コアを選ぶなら、ぜひ覚えておきたいのが電池とベルトの交換方法です。どちらも公式YouTubeで詳しく解説されていますので、確認しておきましょう。

電池交換

コアの電池交換は、予備のコイン型リチウム電池CR2032、もしくはバッテリーキットを用意すれば簡単にできます。コインで裏蓋を開け、電池と防水パッキンを取り替えれば完了です。

ベルト交換

コアには、素材やデザインの違う複数の交換ベルトが用意されています。交換には精密ドライバーが必要ですが、道具さえあれば自分で交換可能です。

アウトドアでの使用に適したベルトや、街中での使用にも自然にとけこむレザーベルトも用意されていますので、好みのベルトを探してみてください。

スント・コアシリーズ人気おすすめモデル5選

最後に、コアシリーズのおすすめモデルをご紹介します。

SUUNTO CORE All Black

SUUNTO CORE All Black
SUUNTO CORE All Black
サイズ:49.1 x 49.1 x 14.5 mm
重量:64 g /
ベゼルの素材:アルミ
レンズの素材:ミネラルクリスタル
ケースの素材:コンポジット
ストラップの素材:エラストマー
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

耐久性に優れた本体にフィット感のよいベルトを備えた、コアの基本モデルです。どのモデルを選ぶか迷った場合は、こちらを選べば間違いないでしょう。

SUUNTO CORE Brushed Steel

SUUNTO CORE Brushed Steel
SUUNTO CORE Brushed Steel
サイズ:49.1 x 49.1 x 13.4 mm
重量:120 g
ベゼルの素材:スチール
レンズの素材:サファイアクリスタル
ケースの素材:ステンレススチール
ストラップの素材:シリコン
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

ステンレスの外装をまとった、都会的なデザインのモデルです。傷や衝撃に強いサファイアクリスタルガラスを採用し、ハードな山岳アクティビティーでも安心です。アウトドアにも普段使いにも、マルチに活躍する一本といえるでしょう。

SUUNTO CORE Dusk Gray

SUUNTO CORE Dusk Gray
SUUNTO CORE Dusk Gray
サイズ:49.1 x 49.1 x 14.5 mm
重量:68 g
ベゼルの素材:アルミ
レンズの素材:ミネラルクリスタル
ケースの素材:コンポジット
ストラップの素材:シリコン
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

アルミ製の可動式ベゼルをとりいれたモデルです。アウトドアに必要な性能を備えながら、スーツにも似合うシルエットを持ちます。ビジネスからアウトドアまで幅広く使いたい人におすすめのモデルです。

SUUNTO CORE Alu Pure White

SUUNTO CORE Alu Pure White
SUUNTO CORE Alu Pure White
サイズ:49.1 x 49.1 x 14.5 mm
重量:79 g
ベゼルの素材:アルミ
レンズの素材:ミネラルクリスタル
ケースの素材:アルミ
ストラップの素材:シリコン
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

頑丈なアルミフレームにホワイトのベルトをあしらったモデル。登山時計といえば「大型で無骨な男性用時計」というイメージが先行しがちですが、こちらのモデルは上品で、女性にもコーディネートしやすい一本です。

SUUNTO CORE Graphite Crush

SUUNTO CORE Graphite Crush
SUUNTO CORE Graphite Crush
サイズ:49.1 x 49.1 x 14.5 mm
重量:83 g / 2.93 oz
ベゼルの素材:スチール
レンズの素材:ミネラルクリスタル
ケースの素材:コンポジット
ストラップの素材:シリコン
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

スレンレス製のトップリングとシリコンストラップを装備したスマートなモデルです。優れたアウトドア性能はそのままに、街中でも使いやすいデザインを採用しているため、幅広く使うことができます。

SUUNTO バッテリーキット CR2032

交換用の裏蓋、防水リング、電池のキットです。防水性能を保ったまま自分で電池交換ができますので、コアと一緒に購入しておきましょう。

マウンテンシティーではスントのアイテムを強化買取中です!

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おまけ:買い換えるときのこと

ほしい商品は見つかりましたか?

新しいものに買い換えたとき、今まで使っていたギアはどうしていますか?

「まだ使える…いつか使うかも…」と保管していたけれど、結局使わないままに経年劣化でボロボロになって、捨てるしかなくなる…なんてことは、残念なあるあるパターン。
かといって、まだ使えるものを捨てるのももったいないですよね。

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こういうお店も上手に利用して、エコ&おトクにアウトドアを楽しんでくださいね!

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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川口貴史
元靴メーカーの職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアを中心に執筆しています。主に関西での低山ハイキングやトレイルランニング、オリエンテーリングを中心に楽しみ、週末は山で過ごしています。

日本オリエンテーリング協会 読図・ナヴィゲーションスキル検定:シルバーレベル|フルマラソンベスト:3時間29分|将来、狩猟にも挑戦すべく「第1種銃猟免許」と「わな猟免許」を2018年に取得したものの、都市住まいではなかなか活用できないのが悩みの種。 https://takashi-kawaguchi.com/