初めてのウキフカセ釣り【Kajoの体験レポート】

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2020.02.22


午前6時、外気温2度の今日の出発は、少し遅め。

まだ空は暗く、半分眠っている状態の体を無理やり起こして、目的地である東伊豆へと向かいます。

突然ですが、釣りの醍醐味って何だと思いますか?それはきっと、やってみないとわからない!

 


みなさんこんにちは、Kajoです!

このたびわたくし、釣りをはじめました〜〜〜!


祖父は釣り人、父も釣り人。


小学生の頃は、父に連れられて地元の海の岸壁でサビキ釣りをしていました。

田舎の漁師町で育ったおかげで、小学校の家庭科の授業では「三枚おろし」を学ぶ機会があるなど、もちろんお魚さばけます。(去年は個人的に真鯛を捌く教室に通ったほど)

会社員時代は、貴重な休みの過ごし方での優先順位で山に負けっぱなしだった、海での釣り。

そんな私ですが、突然ふと思ったのです。

・めちゃくちゃ新鮮な、美味しい魚が食べたい
・近くに海がある

意志はある、海もある。
辛いのは早起きと、体力問題ぐらいです。この環境があるのに生かさぬ手はない、と!

ということで、記念すべき記事第一弾は・・・

初めての「ウキフカセ釣り」で勝負です!


この日の狙いは東伊豆エリア。

ちなみに当初狙っていた釣り場は、駐車場が満車のため3か所ほど見送ることになりました。釣り人の少ないであろう平日を狙っていたというのに!みんなガッツがありすぎる・・・。
県外ナンバーの車が多数で、このエリアが人気の釣り場であることを物語っています。

8:50にようやく納得のいく釣り場に入ることができました。

先客がいたので、マナーとして一言お断りをして、自分たちのポジションを確保。

 

今日の狙いはズバリ、30cm越えのメジナ。

※メジナとは・・・沿岸の岩礁域に生息する、スズキ目メジナ科。晩秋から春が旬の、青緑色の魚。魚売り場ではあまりその姿は見られないが、実は美味しい


メジナには正直、”臭い”というイメージがあったのですが(夏や、湾港部で釣ると臭いが気になることも)冬のメジナは臭いも無く、ただただ美味しいのです。


使用した釣竿:

・シマノ、磯竿ラフィーネ1.2号の5.3m

 

ウキフカセ釣りを開始するにあたり、まずは道具の準備から。

ウキフカセとはコマセ(撒き餌)を撒いて魚をおびき寄せ、効率よく釣る方法のこと。

 

2kgの集魚材を2つとオキアミスライス3kgの計7kg分をまずはよくかき混ぜ、そこに海水を投入します。

袋から出した瞬間漂う、撒き餌独特の香り・・・嗅いだ事のないその匂いは決して好ましいものではなく、気づけばリーチを目一杯に伸ばして餌から距離を取ってしまっていました。

何だろう、本当に独特なんですよ、酸味とカルシウムを臭いに変換して、それらをトロピカルに仕上げた感じです。

 

 

「どのくらいの水を入れるんだろうか・・・」

 

という私の呟きに、「てきと〜!」という回答が。
そうそう、(ほぼほぼ)
初めての釣り、ということで心強い助っ人をお迎えしています。

釣り歴15年、シーズン中には週に2日(!)を釣りに捧げている友人です。
ところどころに見られる「てきと〜」感が売りです(と思っています)!

だがしかし実際に「てきと〜」をかまされると、「おい嘘だろ」と思ってしまう人間のサガ。

しかしパッケージの裏にきちんと配分量が書いてあるので安心、それを目安にしながら海水を少量ずつ加えて調節していきます。

ちなみに適当に入れたら水が足りなかったので、後から足しました。そして続けて混ぜ混ぜ。割と力作業です、これも「てきと〜」なところで切り上げ。

 

※奥の手として、ビニール手袋やビニール袋を使用して手でガツガツ混ぜる方法もあります。

 

天然&食品素材を使用のコマセには、麦やパン粉、貝殻や青のりが配合されています。臭いんだけど嗅ぎに行ってしまう、匂いフェチの宿命・・・。

 

続いては仕掛けに関して。

自由自在に狙いたい深さに調節ができる、ウキ止め糸を準備します。ウキ止めビーズを設置して、次はウキだ!

この日は風も無く、潮の流れも複雑ではなかったので、G2というウキ(号数はいっぱいある)を使用しました。そして最後にウキ止めゴムを付けて、竿を先端から伸ばして行きます。磯釣り用の竿は、ルアー竿のように硬くないので大変折れやすく、慎重に扱う必要があります。

 


順序としては・・・

  1. ウキ止め糸を付ける
  2. ウキ止めビーズを入れる
  3. ウキを付ける
  4. ウキ止めゴムを付ける

 

ハリスは磯釣り用の1.5号、針は5号のグレ針を使用しました。

結び目はプロの釣り師である松田稔先生の提唱する「最強結び※松田結びとも言う」だそう。ググった。

 

難しいなあ

さらにガン玉と呼ばれる重りを付けます。風がないとはいえ、波は高く、時折私たちのいた堤防も波しぶきを浴びました。

ライフジャケットは必ず着用しましょう!
(私はネットで買いました)

ガン玉は仁丹の5号を2個装着、自然にふわふわと落ちていくので、魚に違和感を与えないようにしています。

このガン玉、糸に沿わせて噛ませ、最後に歯でぎゅっと噛むのですが、この作業に悪戦苦闘・・・!

クライマーなので指先が固く、この細かい器用な作業がなかなかにたどたどしい。ちなみに慣れてる方は10秒で終わる作業だそう。

仕掛け作るだけで疲れるわ・・・でもこれらも練習あるのみ、経験は裏切らないので、めげずに向き合って行きましょうね!


(ひとひろ、という単位を学び中)

事前のレクチャーとして、

・巻きすぎ厳禁、合わせ(ウキが沈んだ瞬間に竿先を上方に煽り、針を魚の口に貫通させる行為)を決めることが大事

という重要ポイントがあるのですが、陸でデモンストレーションを実施しました。

 


釣れる気しかしない。意気揚々と釣り場に向かいます!

 

あ、その前に撒き餌を撒く練習をしないと・・・

先ほどてきと〜に作ったコマセ。柄杓に山盛り積んで、入れ物(バッカン)のへりでギュッギュッと押しつぶします。とりあえず投げる!とフォームの確認も何も無く右手を下から振り上げたところ、見当違いのところに飛んで行った。

 

これはやばい。上から投げる方がコントロールはしやすいそうですが、私はあえて下からいく。
こちらの練習も必要そうです。

最初のうちは自分で竿を投げて、コマセを投げるという基本動作さえも正常に作動できなかったので、竿を投げる→コマセを投げてもらう、というスタイルで始めることにしました。

おんぶに抱っこだ。

竿を投げてから数分、早速一発目の当たりです。

早速先ほどの学びを活かす!と意気込むものの、ものの3秒で重さが消えました。
そう、引きがあった瞬間に「合わせ」をしないと、すぐに針が外れて逃げられちゃうんです。

わかってはいるものの、実践となると話がチガウ。地団駄踏んだ。


この日の波のコンディションはまずまず、ウキを投げると潮目に沿って移動している様子が簡単に見て取れます。そして結構移動する!もちろんコントロールなどは出来ないので、あまりに遠くに行きすぎたら引き上げてもう一度投げるという動作を繰り返しました。

あと、あって良かったのがサングラス。太陽光が水面にキラキラと光り、目が焼ける。

この日のコンディションが良すぎて、必死になって何回も・投げ込む・撒き餌まく・念を送るという動作を繰り返しました。

やばい、ずっと楽しい。


おや・・・?

なかなかアタリがないものだから、すごい気を抜いて、休日のお父さんスタイルの時に、アタリ・・・


結構しなるじゃん、竿!!

これまでに何度かアタリはあったものの、なかなか合わせることができなかったのですが、ここ一番でちゃんと合わせることができました!

”繊細な竿だから”と注意を受けていた竿、こんなにしなるんですか〜?!

これはもしかしたら、私すごい大物を釣ってしまったかもしれないとソワソワ。


釣れた時独特の、特有の高揚感。30cmは無かったものの、良いサイズのメジナ、釣れました!!!

やった〜〜〜〜!

そしてこのあとめちゃくちゃフィーバータイムが続きました。あるんだね、フィーバータイムって・・・。入れる、食われる、上げる。


ちなみに、釣れたてほやほやのメジナがこちらです。

この綺麗な色、見てください!磯釣りの王者とも例えられるこの魚・・・
墨のような黒と、うっすらと青みのかかったそのボディ。美しや〜しばらくまじまじと眺めてしまいました。

途中、釣れ過ぎてバケツに入りきらなくなってしまい焦った私は、締めの作業に・・・。

フィッシングナイフという、ハードな場面でも使用ができるナイフがあるのでそれを使いまして。
エラの付け根に刃を入れ込み、首元の太い骨を切断します。


ここら辺の作業は慣れている(田舎育ちのため)ので、何の迷いもなく、俺はやる

本当は大きい魚を釣り上げた時などに締める作業をするのですが、なにぶんバケツに入らないから・・・。

締める作業が終わったら、海水で血を洗い流し、クーラーボックスへ。

お湯を沸かしお昼ご飯を食べ、もう1ラウンドを実施、疲れたので14時には終了して(約4時間、釣りました!)

そして気になる本日の釣果です!

 

 

どーん!

今が旬のメジナが、小〜大サイズまで合計14匹!これ以外にもサイズが小さくてリリースした子もいるので、20匹ほどですかね。

え、大人の釣り、デビュー戦としては華々しいスタートすぎませんか?!


ちなみに、釣り上げた魚は家に帰って即捌きます。

ちなみにちなみに、14匹は流石に食べ切れないので、お友達と分けました。

メジナは皮が固いので、調理する時に皮がめちゃくちゃ簡単に引けます。とは言えサイズの大きめな6匹・・・。

2時間掛かった・・・。


柵に切った魚は昆布締めと刺身用、あとはソテー用に頭・内臓を取った状態でキッチンペーパーに包み、サランサップでまとめて冷蔵庫へ。一日〜置いた方が美味しいです(※個人の意見です)

 


最終的に、こうなりました!何という充実度。

お料理まで楽しいとは・・・右がバターソテー、左がお刺身・昆布締めです。

釣り人の友人を師匠に迎え、始まった私の釣りライフ。

 

次回はどこで、どんなお魚に出会って、美味しく食べることができるのかな。
これからよろしくお願いします!

 

文章・写真:Kajo

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。