【八ヶ岳最高峰へ】南八ヶ岳テント泊登山、赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走コースをご紹介

広告
2020.11.13

10月初旬、八ヶ岳最高峰赤岳を目指してテント泊をしてきました。快晴の中、赤岳のピークを踏むことができ、感無量です。

この記事ではコースの概要、注意点、アクセス等についてご紹介します。

南八ヶ岳を歩きたい願望がある方には参考になるかと…!

▼コース概要がわかるように撮影、後日解説動画を撮ってます。こちらも合わせてご覧ください!

南八ヶ岳、今回のコースについて 赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走ルート

美濃戸口P
赤岳山荘
赤岳鉱泉
行者小屋(1泊)
赤岳
横岳
硫黄岳
美濃戸口P

今回はあえてたくさん歩けるように美濃戸口をスタートに設定しました。

「できるだけ歩きたくない」という方は赤岳山荘まで車乗り入れがおすすめです。

多くの方が車で赤岳山荘までアクセスする中、ひとりで林道を歩く。しかも雨。

美濃戸口から赤岳山荘までの道のり写真

美濃戸口から赤岳山荘までの林道歩き、とても歩きやすい

若干の後悔もありましたが、静かな林道歩きも悪くはないものです。

赤岳山荘までは時間にして約1時間。ここで小休止です。

赤岳山荘の写真

ローストビーフ丼やプロテインドリンクなど気になるワードが…

赤岳山荘にはプロテインが売ってあるんですよね、珍しい。

ここから赤岳鉱泉まで歩いていきます。

少し色づく木々の中、設置された木道を歩きました。

赤岳鉱泉までの道のり写真

整備の行き届いた木道を歩く

気づいたのが、沢の土の色が赤いということ。赤岳から降りてきた土なのかな…と想像を膨らませつつ歩を進めます。

赤岳鉱泉の写真

赤岳鉱泉までの道はとても歩きやすく、ほぼ傾斜もないに等しいです。ここまではハイキング。

行者小屋についたのち、テントを張って荷物をデポしてその足で赤岳へ。

地蔵尾根ルート階段梯子の写真

かなり勾配のあるところに設置された地蔵尾根ルートの階段はしご。

初日は地蔵尾根経由で登頂しましたが、高度感を感じる階段が印象的でした。慎重に、とにかくゆっくり三点確保で。

2日目も赤岳へ。初日天気が悪く、登頂後何も見えなかったんです。(写真なし)

このままでは帰れない…そう思って今度は文三郎尾根(ぶんざぶろう)経由で赤岳に登頂を果たしました。

文三郎尾根の写真

※文三郎尾根は文三郎さんがハイマツを切り開いて開拓した登山道らしいです。

赤岳の写真

快晴の赤岳…!

赤岳から横岳、そして硫黄岳までの縦走します。

赤岳から横岳までの写真

赤岳〜横岳のルート写真。奥には蓼科山が見える

このルート、景色が素晴らしかった…!

横岳までは岩場の連続。直登のはしごがあり、スリルある山歩きが楽しめます。

横岳までの垂直梯子の写真

垂直な斜面に設置されたはしご。横岳山頂付近。

横岳、カニのよこばいの写真

横岳付近のカニのよこばい…?かなりの高度感。

横岳から硫黄岳までは一変。なだらかなだだっ広い稜線に。

横岳から硫黄岳までの写真

横岳から硫黄岳までのルート。歩きやすい。

遠くには八ヶ岳の北に位置する蓼科山も見えます。

硫黄岳まで歩くと吹き荒れる爆風。

ぶぉーーー(風)

帽子が飛ばないように手で押さえるのが大変なくらい、とにかく風が強かったです。

硫黄岳の写真

とにかく帽子が飛ばないように押さえる…

天気がよく爆裂火口跡もはっきりと見ることができました。

ものすごい断崖絶壁。圧巻です。

硫黄岳の爆裂火口跡の写真

硫黄岳爆裂火口の写真。切り立った崖。大迫力。

ここからは「赤岩の頭」を経由して赤岳鉱泉、美濃戸口まで下山しました。

赤岳周辺コースの注意点

思ったよりも道は難しくない印象でした。

しっかり鎖も階段も整備されていたので、安心して歩くことができます。
(もちろん、取り付けられた鎖に全面の安心をおくのはだめですが)

赤岳→横岳のルートは想像以上に岩場続きで緊張感を感じるところが多かったです。

横岳、カニのよこばいの写真

緊張感のあるルート。慎重に歩く。

そのため、三点はしっかり確保して歩くことを意識されると安全に歩けると思います。

赤岳への道 地蔵尾根と文三郎尾根どちらから行くべきか?

西側から赤岳を目指す場合、いずれかの尾根を経由して山頂アタックせねばなりません。

どちらから行くべきか、なのですがどちらでも良いと思います。

難易度はそれほど変わらない(と感じた)ですし、赤岳への所要時間も変わらないためです。

地蔵尾根の方が登りで高度感を感じました。その一方で文三郎尾根は岩場を登ってる感が強かったです。

あくまで僕の意見ですが、文三郎尾根の方がアスレチックのようで面白かったですね。

掴みやすい頼れる岩?が多くありますので、登りにくさは感じませんでした。

地蔵尾根の岩場の写真

地蔵尾根の岩場。足場は比較的安定している

南八ヶ岳、赤岳周辺のプランニング

赤岳単独で登頂するのであれば、じつは日帰りも可能です。

赤岳山荘まで車を乗り入れ、そこから歩くとコースタイム9時間〜10時間程度。

健脚さんであれば、もっと早く帰ってこれると思います。

1泊2日の日程が取れそうであれば、

小屋泊なら赤岳天望荘まで行って一泊
テント泊なら行者小屋、もしくは赤岳鉱泉まで行って一泊

して横岳、硫黄岳へ繰り出すのがおすすめです。

1日目は時間的余裕があれば、阿弥陀岳ピストンもいいなあと。

コースタイムでは4時間もあれば往復できそうですよ。

南八ヶ岳、赤岳までのアクセス

公共交通機関ですと、

美濃戸口まで茅野駅からバスが出ています。(所要時間40分)

そこから赤岳山荘まではタクシー利用可能です。

車の場合は、

美濃戸口(駐車場代500円)
赤岳山荘(駐車場代1000円)

140台ほど駐車スペースがあるので、赤岳山荘まで行っても停められないということは少ないかもしれません。しかしハイシーズンだと満車になる可能性があるため、早めに駐車場に着くように心がけたいところです。

周辺のお店について 八ヶ岳山荘のカレーが美味しい

今回は下山後、八ヶ岳山荘に立ち寄りました。

ここで絶対に紹介しておかなければならないのが、カレー。

八ヶ岳山荘のカレーライスの写真

じつはルーの種類が選べるんです…!(山荘では初体験)キーマ、ビーフ、バターチキンと3種類から選べます。

八ヶ岳山荘のカレーライス、メニュー表の写真

カレー意外にも魅力的なメニューがずらり。小一時間何を食べるべきか、悩む

結局ぼくはビーフにしてもらい、カツカレーを選択しました。

もちろん味は美味しかったです。

複数人で行って食べ比べるのもありですね。

八ヶ岳山荘の選べるカレー、チェック必須です。

南八ヶ岳 赤岳山行のまとめ

素晴らしい天候の中、赤岳に登頂できたのはいい思い出になりました。

次回行くのであれば、もっと南。編笠山、権現山。この辺りを経由して赤岳登頂したいですね。

もしくは赤岳から東側へ伸びる尾根、県界尾根、真教寺尾根も気になります。

また次の機会に攻めていきたいところです。

▼絶景が撮れた赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走ルート。解説と合わせてご覧ください。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
ライターの写真
りょうた
山が好きで仕事を辞めました。好きなときに山に登れるように、WEBライターという働き方を選択。

軽量なギア好き。身軽にもっと遠くへをテーマに山に登っています。 https://gear-zanmai.com/