慣れていても油断は禁物!?登山による遭難事故を防ごう!

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2016.11.13

引用:PEXELS

登山をしていると必要になってくるのが、遭難事故への対策です。2015年には、日本中で年間およそ3000人もの山岳遭難者が発生しており、命を落とす人は、300人以上に上りました。 楽しいはずの登山で、悲しい事故に遭わないためにも遭難事故の対策はしっかりと行っていきましょう。こちらでは、登山による遭難事故の例などをご紹介しながら、特に中級者に多い油断による事故を防ぐための方法をご紹介します。

登山遭難事故は、初心者よりも中級者に起こりやすい?

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引用:PHOTO AC

遭難事故は、急な天候の悪化や、想定外の出来事が起こった際の判断ミスにより起こることがありますが、登山に対する慣れから来る油断が原因の場合も多いのです。 特に、初心者の内は、準備をしっかりと行っていたのに、何回か登山を繰り返すうちに「この程度の装備でも大丈夫だろう」と高をくくって遭難事故に遭うことがあります。

登山を行う際は、自身の体力や経験に合った山やコースを選択し、日程やペース配分を考え、装備をきちんと準備する必要があります。そうした、登山計画を怠ってしまうといざ、不測の事態が起こった時に、対応できず重大な事故に繋がってしまうのです。また、実際に登山による遭難事故に遭った方のおよそ8割は、事前に警察署などに提出する登山届が未提出だったと言われており、そのような油断が登山遭難事故の一つの要因にもなっています。

登山中の遭難事故パターンまとめ1

8-2引用:PHOTO AC

それでは、実際に起こった遭難事故のパターンを確認していきましょう。 登山中に遭難したことで、起こる事故で大きな割合を占めているのが、滑落や転落事故です。特に岩場や雪山などで発生することが多く、登山中に浮石に乗ってしまうことや、足を滑らせる、バランスを崩すことで起こります。 岩場など、足を滑らせると転落してしまう場所では、注意を払う必要がありますが、安全そうに見える場所でも転落などの事故が起こっています。特に、危険個所を通過した後の気が緩みやすくなる場所は意外と事故が多いのです。

滑落・転落事故は、登山者の不注意が大きな原因です。疲労が重なると正しい状況判断ができなくなるので、休憩を入れながらペース配分を守っての登山を心がけましょう。また、路 面が凍っている場所には、必ずアイゼンを装備して臨みましょう。

道に迷うことによる遭難事故も多発しています。本来進んでいるはずのコースを外れ、自分のいる位置が分からなくなってしまうのです。結果、山中を何日も歩いた後で、体力が尽きてしまうということにも繋がります。 対策として、登山マップやコンパスを活用して、道に迷わないようにすることはもちろんですが、少しでも不安を感じたら、歩いていた道を引き返すようにしましょう。また、登山中に、わかりやすい目印があれば記憶に留めておくようすると良いです。

登山中の遭難事故パターンまとめ2

8-3引用:PHOTO AC

登山中に落石事故に遭うケースも、数は少ないながらも報告されています。前触れなく発生する場合が多いので対策を立てにくいのですが、岩場など落石事故が起こりやすい場所は警告看板などでも、ある程度予測することができます。また、大雨で地面が崩れやすくなっている時にも注意です。基本的に、落石が多い箇所での休憩は避けるようにしましょう。 また、歩行中に他の登山者の足に当たった石が勢いを増し襲って来る可能性もあります。そのため、先を歩いている登山者の動きにも注意を払いながら、頭上を警戒するようにしましょう。

その他の遭難事故のパターンとしては、登山中の病気が挙げられます。特に、高山病は登山者がもっとも気を付けなければならない病気の一つです。高山病は、山の標高が高くなるにつれて酸素が薄くなることが原因で引き起こされます。また睡眠不足により、高山病にかかりやすくなるとも言われているので、睡眠不足の状態で登山に臨むことはおすすめできません。 登山中に頭痛や吐き気など。高山病の症状が見られたら、早めに休憩を取るようにしましょう。症状が改善されない場合は、標高を下げるため、引き返すことも必要になります。

登山遭難事故を未然に防ぐための対策は?

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引用:PHOTO AC

登山中の遭難事故を防ぐ為に必要なことは、無理をしないことと事前の準備を怠らないことです。特に、登山に慣れてくると、より難度の高い山に登ってみたくなることがあるかもしれません。そんな時に、自分の能力を過信して、山や登山コースの選択を誤ると遭難事故に遭う確率が格段に上がってしまいます。

登山事故に遭わないためには、日程やコース、必要な装備などの計画は、念入りに立てるようにしましょう。また、単独での登山と比べると、上級者も同行してのグループ登山が安全です。 そして、遭難事故を未然に防ぐための登山計画書は、確実に提出するようにしましょう。登山計画書には、参加者の連絡先や、登山行程、登山ルートや装備を書き込む欄があるので、それらを記入するだけで、登山の準備が進んで行きます。さらに、万が一遭難事故に遭った際には、救助を行う上での手がかりになります。 大半の登山口には、計画書を提出するためのポストが設けられていますし、最近ではオンラインでの提出が可能な場合もあります。

登山を楽しむためにも、遭難事故の対策は万全に!

登山を楽しむためにも、遭難事故の対策は万全に!登山遭難事故は、誰にでも起こり得ます。しかし実際に起こった事故を調べると、未然に防ぐことができた、という場合がほとんどです。登山を楽しむためにも、計画や装備の確認など事前準備をしっかりと行いましょう。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。