海外のキャンプってどんな感じなの?いまどきの海外キャンプ事情をご紹介Part.2〜ロサンゼルス郊外のキャンプ場 レイク・イザベラ 編〜
こんにちは。あっきーです。
今回は私がロサンゼルス滞在中に行ったキャンプの中で、もっとも印象に残ったキャンプをご紹介したいと思います。
海外生活が1ヶ月と長くなると、徐々にシャワー生活にも飽きてきます。
温泉の宝庫である大分県出身の私としては、温泉のない生活は辛いものでした。
そんなとき、天然露天風呂の温泉を海外で発見。
近くにキャンプ場があったのでレポートします。
レイク・イザベラとは
Lake Isabella(レイク・イザベラ)は、イザベラ湖の貯水池にちなんで名付けられた地名です。イザベラ湖は、米国カリフォルニア州カーン郡のシエラネバダ南部に位置しています。
レイク・イザベラ周辺のキャンプ場
「レイク・イザベラといえば、キャンプ!」と言うくらいイザベラ湖周辺にはたくさんのキャンプ場が点在しています。その数なんと32箇所。
イザベラ湖周辺の道路には、OPENしているキャンプ場とCLOSEしているキャンプ場を知らせてくれる看板があります。
【レイク・イザベラ周辺のキャンプ場情報】
- チェックイン:pm12:00
- チェックアウト:pm12:00
- 1サイトにつき、6人までの利用可能。
- 車は1サイトにつき2台まで駐車ができますが、2台目からは別料金がかかります。
- デイキャンプは、am6:00〜pm10:00まで利用可。
- キャンプ地には、最大で14日間しか宿泊できません。
この日は、『非常に空気が乾燥しているので、火の取り扱いには特に気をつけて!』という注意喚起を促す看板が所々に出ていました。
黄色い【HIGH】と書かれたところは、日によっては【LOW】になったりと、火の取り扱い注意の度合いを示しています。こちらの表示が【EXTREME】になると火を使うこと自体が規制されます。
こちらは以前レイク・イザベラで発生した、広範囲が焼失した山火事の画像です。
海外は日本と違って、非常に空気が乾燥しているため、火の取り扱いには特に注意を払わなければなりません。
レイク・イザベラ周辺のキャンプ場でオススメのキャンプ場は、Headquarters Camp Ground (ヘッドクウォーターズ・キャンプグランド)です。
中でも23番サイトは横に伸びた木に腰をかけ、のんびりとした時間を過ごすことができる、オススメのサイトです。
ちなみにこちらのキャンプ場では、全ての動物から食材を守るための【食材保管BOX】が各サイトに備え付けられています。
サイトを離れる時や、就寝時には写真の食材保管BOXに食材を入れて保管をします。
今回のキャンプでは、Headquarters Camp Ground (ヘッドクウォーターズ・キャンプグランド)に宿泊する時間的余裕が無かったので、見学だけしてきました。楽しみは次回まで取っておこうと思います。
さて私たちが泊まったキャンプ場は、このレイク・イザベラから少し離れたセコイア国立公園にあるサンディー・フラットキャンプ場です。
セコイア国立公園とは
Sequoia National Park(セコイア国立公園)は、シエラネバダ山脈の南部、ヴァイセリア (Visalia) の東にあるアメリカ合衆国の国立公園です。
引用:Wikipedia
Wikipediaの情報によれば、公園は地球上で最大の巨木、シャーマン将軍の木を始めとする、セコイアデンドロンの木で最も有名だそうです。
サンディー・フラットキャンプ場
SANDY FLAT CAMP GROUND(サンディー・フラットキャンプ場)は、セコイア国立公園内にあるキャンプ場です。ロサンゼルスから車で3時間強、レイク・イザベラからは車で20分くらいの場所にあります。
- サイト数:34サイト
- キャンプ利用料:1サイト1泊$26.00(日本円で約2,860円くらい)※祝日は、+$2(220円)
- トイレ:有り
- 水道:有り
- オートキャンプ:可
- チェックイン:pm12:00
- チェックアウト:pm12:00
私たちが宿泊したサイトは、33番サイトです。
本当は川沿いにあるサイトが良かったのですが、すでに予約済みだったので、こちらのサイトに決定。
33番サイトはサイト奥の秘密基地めいた場所と隣接しており、その場所が気に入ったため、こちらのサイトに決めました。
さてテントとタープを設営し終わったら、ご飯の時間です。炭火で焼いたビーフパテは、ふっくらジューシー。
焼き上がったビーフパテをパンで挟んで、ホットサンドに。
骨つきカルビもジューシーで美味しかったです。
夜は、ムール貝とエビのパエリアも作りました。
キャンプ場の敷地内にはKern River(カーン川)という、きれいな川も流れています。
川のせせらぎを聴きながら、しばしのリラックスタイム。
そこへ突然大きなヘビが従来!私たち目掛けて一直線で向かってくるではありませんか💦
殺気を感じた旦那さんが危機一髪のところで気づき、運良くことなきを得ました。
カーン川ではラフティングも盛んで、現地の高校生らしき人達がラフティングを楽しんでいました。一般の方も申込みをすれば、ラフティング体験を楽しむことができます。
秘境の天然露天風呂温泉のご紹介
写真の場所はカーン川沿いにある、現地の方でも知る人ぞ知る秘境の天然露天風呂温泉です。
この露天風呂には看板はなく、住所さえ公開されていません。そのため目印となるのが、先ほどご紹介したサンディー・フラットキャンプ場です。
サンディー・フラットキャンプ場からこちらの温泉地までは、車で10分弱。
サンディー・フラットキャンプ場と温泉地の間には、Hobo Camp Ground(ホボキャンプ場)があります。ホボキャンプ場から温泉地までは車で約5分です。
この日、ホボキャンプ場はCLOSEしていましたが、OPEN時にはこちらのCAMP GROUND HOSTで宿泊の手続きを行います。
温泉地の駐車場は、こちら。
キャンプ場からこちらの駐車場までは、何の立て看板もありません。
駐車場の唯一の目印が、こちらの大きな木です。
駐車場内には、火の取り扱いや注意喚起を促す看板があります。
- 焚き火はNG。
- 炭火など火を使うBBQはNG。
- プロパンガスを使用した火器の取り扱いはOK。但し、CAMPFIRE PERMITという資格がないと火器の取り扱いができないとのことです。
カリフォルニア州では野営に適した場所を見つけたとしても、勝手に火を使って野営をすることは禁じられています。火の取り扱いに必要な資格を持っていない場合、キャンプ場以外で火を使うのはNG。見つかると、高額な罰金が課せられます。
CALIFORNIA CAMPFIRE PERMITの試験は、ネット上で無料で受験することができます。試験問題は、全部で8問。8問全てに正解できれば資格を取得できます。
こちらのHPから試験を受けることが出来ます。↓
http://www.preventwildfireca.org/Campfire-Permit/
資格は1年間(試験を受けた年)有効です。つまり、野営をするには毎年試験を受け、資格を取得する必要があります。
火の取り扱い注意の看板からは、徒歩で温泉地まで向かいます。温泉地を案内する看板は一切ありません。写真のような舗装されていない道を歩いて進みます。
足元は砂地のため、非常に滑りやすいです。
サンダルは避け、スニーカーなど脚にフィットした靴を履くことをオススメします。
両手には何も持たず、荷物はリュックに入れて持ち運びましょう。
日中は日差しが強いので、水分と帽子は必須です。
道なき道を、ひたすら下ります。
正直、『本当にこの先に温泉があるのだろうか?』と、不安に駆られるような道をひたすら下ること10分。
ようやく一つ目の天然温泉地に到着です。
写真の温泉は4つある露天風呂の一つです。温泉の温度は一番低くく、日中気温の高い時間帯でないと寒くて入れないくらいの温度でした。
一つ目の露天風呂からさらに下ること数分、やっとお目当ての天然露天風呂温泉に到着です。
カーン川に沿うようにある3つの露天風呂は、それぞれお湯の温度が異なります。
一番上の段の四角い露天風呂の温度が一番高く、夜が明ける前や陽が沈んだ後など、寒い時間帯に入ると体が芯から温まっていい感じの温度です。
一番奥にある2段目の露天風呂は中温で、日の出頃から日差しが強くなる前まで入るのにちょっと良い温度です。
一番下の3段目のお風呂は温度が一番低く、日中の暑い時間帯や長時間温泉に浸かる場合にオススメです。
今回私たちは、こちらの温泉地に2回足を運びました。1回目は、足元を懐中電灯を照らしながら深夜3時に到着。道をよく熟知している者だけが辿り着ける境地です。
真っ暗闇に浮かび上がる空一面の星の数は、前回の記事でご紹介したジョシュア・ツリー国立公園とは比べ物にならないくらいの量です。
天の川は目視でもはっきりと確認することができ、いくつもの流れ星を見ることができました。
徐々に夜が明けていきます。夜明けの時間帯から、露天風呂に入りながら日の出を見ようとする人が集まり始めます。
こちらの天然露天風呂温泉は混浴です。
男性はマナーとして、海パンを履いて入浴をしていました。女性は、水着を着用している方もいれば、そうでない方も。
朝日を浴びながらの温泉は、格別です。
温泉の奥に行くと小さな砂浜があるとのことで、散策を開始。すると、こんなにも大きな松ぼっくりを発見しました。
この松ぼっくりの横にiPhone XSを並べるとこの大きさです。親指と人差し指でつまみ上げようしましたが、重くて持ち上がらないほどの重量感。これが高い木の枝から落ちてくると思うとゾッとします。
砂浜ではヨガマット敷き、座禅を組んだ白人女性が瞑想をしていました。
砂浜の奥では、野営をしている男性もいました。
日中になると気温が高くなるため、温泉から目の前の川へ入り泳ぎはじめる方が続出。時折、ラフティング体験の子供たちも川を下っていきます。
暑いときには、飲み物を川の水で冷やしておくのも手です。
2回目に行ったときは、夕暮れ前の時間帯でした。
夕暮れどき。赤く染まる空を眺めながらぬるま湯でまったり、それぞれが思い思いに過ごしています。
まとめ
さて今回の【海外のキャンプってどんな感じなの?いまどきの海外キャンプ事情をご紹介Part.2〜ロサンゼルス郊外のキャンプ場 レイク・イザベラ 編〜】は、いかがでしたでしょうか?
私にとって初めての海外キャンプは、日本では味わうことの出来ない体験ばかりで、とてもいい経験になりました。
日本と海外ではさまざまなキャンプ事情の違いがあるということも分かり、いい勉強になりました。
ぜひぜひ、皆さんも日本では味わえない体験を海外で味わってみませんか。
体験してみないと分からない世界がそこにあるなら、一生に一度は冒険をしてみるのも良いですよ。
次回は海外のキャンプ事情の番外編ということで、いま日本でも密かにブームになっている『海外のミリタリーショップへ潜入編』をお届けしたいと思います。
それでは、皆さんも良きキャンプライフを楽しんでくださいね。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。