2018年|富士山の山開き!混雑状況・天候・イベント情報をお届け
目次
Photo credit: Raymond.Ling.43 on Visualhunt.com
今年も富士山の山開きの時期がやって参りました!待ちに待っていた人も、今年こそ富士山に登るぞ!という人もいらっしゃることでしょう。そこで、2018年の富士山山開きに関する情報を一挙お届けします!
2018年:登山解禁時間
Photo credit: uesakakohei on Visualhunt
富士山の山開きは、4つあるルートごとに日時が異なります。富士登山オフィシャルサイトにも記載されいていますが、2018年は以下のとおりです。
【吉田ルート】
山梨県側。開山期間:7月1日(日) 0:00 ~ 9月10日(月) ☆下山ルートは9月11日の午前中まで通行可能
【須走ルート】【御殿場ルート】【富士宮ルート】
静岡県側。開山期間:7月10日(火) ~ 9月10日(月)
吉田ルートが一番早い山開きとなり、山開きを待ちに待っていた人たちが沢山集まります。前日の6月30日には前夜祭が行われ、日付が変わると同時に登山解禁となります。ご来光を見るために深夜から登る人も多く、早朝3時~5時の八合目は相当混雑します。できれば前日の6月30日に現地に到着しておき、万全の装備を整えて、解禁時間と同時に登ることをおススメします。
駐車場は何時に埋まる?
Photo credit: bvalium on VisualHunt
御殿場ルートを除く3つのルートは一定の期間、マイカー規制がなされます。
【マイカー規制期間】:2018年7月10日(火)17時 ~ 9月10日(月)17時まで
一番早く山開きする吉田ルートは、解禁が7月1日ですので、富士スバルライン五合目の駐車場まで車で行くことが可能です。そのため駐車場の混雑も、駐車場へ辿り着くまでの道中の渋滞も考慮しなければなりません。富士スバルライン五合目の駐車場は普通車が約290台、バスが約40台駐車可能です。どうしても解禁日に登りたい!という方は、やはり前日に駐車場に到着しておく覚悟で臨むのが一番です。
ちなみに体験者の意見を調べてみると、前日の22:00頃で約60%、当日2:00頃には約90%ほど駐車場が埋まっていたそうです。これは平日のお話ですので、土日に重なる2018年度は更なる混雑が予想されます。
2017年の登山者数
Photo credit: jetalone on VisualHunt.com
世界遺産に登録されてからは国内外問わず、富士山の人気が止まりません。環境省の統計によると、昨年2017年度の富士山登山者数は約28.5万人で、2016年と比較すると約3.9万人増加したとあります。日本一の山であり、霊山でもある富士山はやっぱり人気。GWやお盆になると覚悟していても人の多さでクタクタになる人も。登山時期が限られていることや、インスタグラムなどで登ったよ~などというSNSでの報告を見て、自分も登りたい!という人が増加中なんです。
☆富士山29年度登山者数(PDF)
山開き日の天気は?
Photo credit: mittyoi on Visualhunt
さて、一番早い山開きの肝心の天気ですが、予報では以下のようになっています。
【6月30日】
天気:曇
気温:24℃~30℃
降水確率:40%
【7月1日】
天気:曇のち晴
気温:24℃~30℃
降水確率:30%
富士山の山開きは雨季と重なるため、天気の良い日が少ないんです。しかも山の天気は変わりやすい上、湿度も高くなる可能性があります。急に雨が降っても大丈夫なように雨具は用意しておきましょう。両手が使えるようなレインウェアがあると便利です。
暑さ対策には帽子の他、最近は首に掛ける涼感タオルなどもありますので工夫して取り入れると良いですね。帽子は強風で飛ばされないようゴムで止めるか帽子止めを利用しましょう。また、整備されているとはいえアスファルトではありません。雨が降ると滑る箇所もあります。靴は履きなれた靴や登山靴を利用してください。
素材構成: ドライテック®3レイヤー[表:40デニール・ナイロン・タフタ] サイズレンジ:S、M、L、XL
言わずと知れたモンベルの大人気ウェア。防水性に優れ、蒸れにくいのが特徴。軽いので登山に重宝します。
水に濡らせば一挙に冷え冷えのタオル。長めのタオルで登山だけでなくゴルフやアウトドアにも重宝します。カラー展開は7色。
風に飛ばされないよう調整紐が付いていますし、ツバも広いので直射日光の暑さから守ってくれます。カラーバリエも価格も豊富です。
富士登山の持ち物に関しては、Youtuber埼玉の仙人さんが詳しくご紹介している動画がありますので参考になさってください。
2018年富士山開山祭や7月の富士山イベントはこちら!
Photo credit: Roberto Maxwell on Visual hunt
富士山は神聖な霊山です。開山に合わせ、感謝や安全を祈願するための前夜祭や開山祭が行われます。どのような神事か少しご紹介しますね!
前夜祭
引用:YouTube by natyu tomo
お道開きとも呼ばれ、開山前の6月30日に催されます。関係者を始め、市民も参加して金鳥居公園から北口本宮冨士浅間神社までパレードを行います。その後、夏越大祓式やお道開きの神事が執り行われます。
【開催日時】
平成30年6月30日(土)13:30頃より
パレードの他、踊りも披露されます。
【神事開催】
北口本宮冨士浅間神社にて15:00頃より開始
夏越大祓~お道開きまで(16:00頃終了予定)
開山祭
引用:富士吉田観光様
解禁日の7月1日には、浅間大社の拝殿にて「開山祭」が催されます。列席は登山道関係者のみで執り行われ、お祓いの儀式の後、拝殿に上がり富士山に感謝を延べ安全を祈願します。
開山祭の後は神社の裏手にある大塚丘にて、開山祭が無事に終わったことを報告し、冨士講の御焚き上げをする「大塚山お境参り」が行われます。
【開催日時】
毎年7月1日 10:00より
【開催場所】
北口本宮冨士浅間神社 本殿
花火大会
引用:富士市公式サイト
7月7日には河口湖にて山開きを記念した花火大会が開かれます。開催時間は20時00分~20時30分まで。こちらも混雑が予想されますので、行かれる方は早めの行動と、準備をお忘れなく。
その他のイベント
その他、ミス富士山コンテストやふじの山献茶式などのイベントが盛り沢山。「富士山本宮浅間大社」の公式サイトでは7月~9月のイベント一覧が記載されていますので、是非ご覧になってください。また、湧水献上や山岳救助隊出発式、日英親善交流会などが7月10日の9時より行われます。山開きシーズンには様々な催しが行われますので、登山だけでなく、こちらも参加されるとより富士山の理解が深まりますよ。
富士登山電車
Photo credit: MARUYAMA Takahiro on Visualhunt
富士登山も楽しいですが、よりゆっくりと富士山を満喫したいという方には「富士登山電車」もおススメです。レトロな電車内では浴衣体験もできます♪ 座席指定券ではなく「着席券(200円)というのがユニークですよね。富士登山電車で何故富士山が楽しめるかと言うと、車内ではクルーさんが紹介をしてくれたり、車内販売があったり、車窓から雄大な富士山を見たりと、登山とは違った楽しみ方が出来るんです。一度は乗ってみたい電車ですね♡
期間:6月16日(土)~7月13日(金)
予約制ですので、興味のある方はお早めにお申し込みください。
☆富士急コールセンター(0555‐73‐8181)
☆インターネット予約
グルメのススメ
富士山のもう一つの魅力はグルメ♪ ファストフード店からオリジナル店まで様々。名物ほうとうや富士宮やきそば、富士山を象ったスイーツなど美味しいものが沢山♡食べ過ぎて登山できないよ~なんてことにならないように注意してくださいね。
混む山が苦手な方は
Photo credit: prelude2000 on VisualHunt.com
「せっかくの富士山山開きだから登りたい。だけど、混雑はちょっと苦手…」という方は、富士山周辺の山に登ることをおススメします。
富士山そのものに登るのではなく、遠くから富士山を眺めるのも、改めて雄大な富士山の全貌が見られ、感動することでしょう。同時に開山日の混み具合や様子も確認できますね。
周辺の山①:愛鷹山
引用:YouTube by shinsay0927
愛鷹山(あしたかやま)は富士山の南隣りにある、標高1504mの山です。駐車場からも富士山が見られますが、登山口から富士見台までは歩きやすい樹林となっていますので是非登って、美しい富士の形や雲海を楽しんでください。
周辺の山②:釈迦ヶ岳
引用:YouTube by crimson60006dawn
釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)は同名の山が奈良県にもあるので、情報を検索する時には注意が必要です。富士山の近くの釈迦ヶ岳は、山梨県にある山で標高は1641m。富士山はもちろん、八ヶ岳や奥秩父まで見渡せる絶景スポットです。
周辺の山③:黒岳
引用:YouTube by 富士王
黒岳(くろだけ)も同名の山がありますが、こちらは河口湖の近くにある、標高1793mの山梨百名山にも数えられている山です。「日本一の富士山ビューポイント」と称される、富士山と河口湖を一番美しく見ることができる山なんです。富士山は登っても、見ても素敵な山なんですね♪
それ以外にもおススメな山がありますので、以下を参考になさってくださいね。
富士登山は夏だけじゃない
Photo credit: peaceful-jp-scenery (busy) on VisualHunt.com
富士山は7月~9月が登山シーズンのピークですが、それ以外は登れないのかと言うとそうではありません。実は一年中登れるのです。マイカー規制は混雑する夏山シーズンですので、その時期を避けて登る上級者もかなりいらっしゃいます。
シーズンオフはマイカー規制も行われませんので、各登山口までは車で行くことも可能です。マウンテンシティのライター「きーさん」も冬に富士登山を経験なさっています。また、過酷で有名な富士ウルトラマラソンも行われますし、シーズンオフでも楽しむことができますよ。
☆きーさんの富士登山記
富士山の山開きは神聖な儀式
Photo credit:kimama_labo on VisualHunt.com
でも1年に一度の山開きでイベントも開催されるこの時期、一度は解禁日に登ってご来光を拝みたいですよね。
そのためには日頃から登山に向けて体力作りをしたり、持ち物のリストを作成して入念に準備してください。5合目の救護班は利用できますが、7、8合目の救護班は利用ができませんので、ファーストエイドなど最低限の緊急対策も考慮して、安全な富士山登山を楽しんでくださいね♪
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。