【きーさんの富士登山記】2018年冬・訓練や食事の内容もこっそりお伝え!

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2018.01.20

こんにちは。登山・山大好き社員のきーさんです。今回は『冬の富士登山』のお話です。1泊2日で冬の富士登山に行ってきました。そこで、冬登山に必要な準備や、実際に行った訓練内容などをご紹介します!美しい冬の富士山ですが、装備や訓練を怠ると大変なことになります。準備万端で安全な登山になるよう、参考になれば幸いです。

前日までの準備

今回は冬山登山ということで、冬山に耐えられる装備を準備しました。ダウンジャケットやテント、シュラフ(寝袋)などはマイナス15度でも耐えられるものを準備し、凍った雪道を歩くためにアイゼンや滑落防止のピッケルなどを準備しました。簡単にご紹介しましょう。

◆ダウンジャケット(モンベル)
3~4万円ほどしますが、比較的安価な方だと思います。高価な物は何十万とするものもありますから。「モンベル」は、登山やアウトドア系のアパレルからギアまで揃う、日本を代表するブランドで、値段相応にしっかりした作りになっていて、機能性と金額のバランスが良いと思います。画像に映っている「ZERO POINT」のロゴもモンベルのオリジナルブランドです。

◆テント(冬用)
今回は5~6名で使える、冬登山に耐えられるテントを準備しました。

◆衣類・シュラフ(寝袋)
これらも冬の寒さに耐えられるものを準備しました。特に就寝時は床が冷え、十分な睡眠がとれないと危険ですのでマイナス気温に耐えうるものを準備しました。

◆アイゼン
アイゼンは靴底に付けるスパイクのようなものです。冬登山は凍った雪道の上を歩くので必須です。

◆ピッケル
ピッケルはツルハシのような形状の道具です。雪の斜面で足がかりを作ったり、滑落防止などに使います。

◆ザイル(ロープ)
こちらも滑落防止に必要な道具です。その他にも色々と役立ちます。

◆登山計画書
グループ登山だけでなく、個人で登る際にも必要です。この登山計画書に従って荷物などを準備しました。

登山計画書について

登山計画書は登山者の氏名や年齢、連絡先、登山ルート、携行品、食糧の量などを記載したもので、登山前に届け出をします。自然が相手ですので、あってはならない万が一に備え、登山計画書は必ず準備しましょう。参考サイトに計画書の書き方などが紹介されています。書式もダウンロードできますので参考にしてください。
参考サイト:日本山岳・スポーツクライミング協会(登山と計画)

冬の富士登山:1日目

今回は参加メンバーを、テントの中で過ごせる人数5~6名を1班として、3班に分かれて登山しました。各班にリーダー、サブリーダー、メンバーという構成です。

当日、富士山のふもとで待ち合わせをして仮眠をとり、朝5時に起床して6時頃に「馬返し」という登山口(吉田馬返し)まで車で行きました。馬返しには6時~7時頃に到着しました。富士山は雪の無い季節は5合目くらいまで車で行けるのですが、冬は閉鎖されるため、0合目の馬返しからの登山となりました。ちなみに3合目の景色はこんな感じです。

馬返しの登山口から5合目までは約2~3時間、お昼前までの到着を目指し、5合目にある山小屋(佐藤小屋)まで歩きました。

5合目に到着したら、佐藤小屋でテント場(テントを張ってもいい場所)の申し込みをして、荷物を下ろし、早速テントを張ります。ここでのコツは、雪を掘り、地面を整えてならすことです(整地)。

冬は汗やちょっとした水分、雪などがテントの中で凍ってしまいます。テントの中に水分を入れてしまうと衣服もカチカチに凍り、致命傷になることもあります。なのでできるだけ雪や水分をテントの中に入れないよう気を付けることが大切です。

◆佐藤小屋:山梨県吉田口富士山五合目海抜2230m 佐藤小屋HP

冬山登山:1日目の訓練

お昼から4時くらいまでの3~4時間で、「冬山に行くための訓練」を行いました。内容は以下のとおりです。

◆雪の斜面40度~50度でも滑らない訓練
◆アイゼンを付けて登る訓練
◆滑らない歩き方
◆滑落防止の訓練
◆雲、風の流れを見て冬山特有の天気の予測を体で覚える

特に、滑落防止の訓練はとても重要です。1度ツルっと滑ると滑り台のように、何十メートル、何百メートルも滑って死亡することもあります。9合目あたりから5合目まで滑ったまま止まらず、無残な結果で発見されたというケースもありました。ですので、もし滑った時のために、ピッケルを使って滑落を止める訓練も行いました。

1日目の夜の過ごし方

7合目まで訓練を行いながら登りましたので、夕方5時くらいからは5合目の小屋まで下山し、ディナータイムにしました。少し早いのですが、日が沈みかけた4時から5時頃に、テントに入って食事の準備を始めます。その理由は、翌朝5時半から6時と、比較的早い時間に起床して登山をするため、食事を早めにとってエネルギーに変える必要があるのです。その他に、しっかりと睡眠や水分を取る目的もあります。そうしないと高山病の恐れがあるからです。

今回は自分が食事担当でした。夕食は、「おでん」と「鳥・豚のつみれ鍋」です。ここにもコツがあります。

登山では湧水や雨水を使用するのですが、冬は水場が凍っているので、雪を溶かして使います。また、消費カロリーが大きいうえ、冬山ではたんぱく質がとれないので、タンパク質は多めに持っていきます。また、塩分も必要です。献立は調理がしやすいものが良いでしょう。今回は調理してあるものを持って行きました。野菜は炒め、鳥は揚げてラードで固めると保存がきき、溶かすだけで食べられます。あとはお酒を飲みながらワイワイとおしゃべりし、9時には就寝しました。

冬の富士登山:2日目

さて、2日目の朝は5~6時くらいに起床しました。
この時点で数名、高山病の初期症状が出ていたためテントの中で待機してもらいました。高山病の前兆と言うか初期症状は、頭痛、体のだるさなどです。こういった症状がある時は無理をせず、テントの中で休養を取りましょう。

冬山登山:2日目の訓練

2日めは以下のような訓練を行いました。この日も7合目あたりまで訓練をしながら登山しました。

◆アイゼンを付けて歩く訓練
◆滑った時の訓練を再度行う
◆ザイル(ロープ)を使用して滑落防止の訓練

このような訓練をお昼くらいまで行いました。1日目はザイルを使用しませんでしたが、ザイルも滑落防止に役立つアイテムですので2日目に使用方法を訓練しました。このように全体を通して「滑落」しない方法を重点に訓練を行い、その後、テントを撤収して夕方3時頃に下山しました。

下山後は…

下山した後、ビーコン(位置を発信する道具)という道具を使って、雪崩などで雪に埋もれてしまった人を探す訓練とおさらいをしました。その後、温泉に入り、食事をして解散となりました。

冬山特有の訓練と装備

このように冬山は、雪の無い時期の登山にも増して装備や訓練が重要です。登山計画書などは低山登山や通常の登山でも必ず必要となりますが、アイゼンやピッケルは冬山登山には無くてはならない必需品です。滑落は毎年のようにニュースで取り上げられ、せっかくの登山が残念な結果になってしまうこともあります。大自然が相手の冬山登山は、知識と装備と訓練を味方に、安全でゆとりのある登山を楽しみましょう!

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。