気軽に始められるボルタリング、上達のコツは?

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2017.06.09

引用:pixabay.com
最近では競技人口が増えて来ているボルタリングですが、身体一つで岩肌を登る気持ち良さはやって見なければ分かりません。

ボルタリングジムを覗いて見ると、筋肉隆々でパワーで登って行く方は少なく、体重移動などのちょっとしたコツで美しく登る方が多い気がします。力の入れ加減や体の支持の仕方など、細かな事を実践しながら上達して行くことが大切です。そこでボルタリングの上達に必要なコツをご紹介して行きます。

ボルダリングのコツ① つま先に体重を掛けて支える

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ボルダリングの基本①は、「つま先に体重を掛けて支える」という事が非常に大切です。
ボルダリングのコツが掴めないうちは、どうしても腕の力だけに頼りがちですが、この登り方だと腕や体の稼働範囲が狭くなり、ルート選定が難しくなる上、直ぐに腕が疲れて登れなくなりますので厳禁です。

ホールドの上でつま先にしっかりと体重を乗せると、足で体全体を支えることができ、腕への負担が減り疲れにくくなります。更に、つま先を軸にすることで体の稼働範囲が大きくなります。稼働範囲が大きくなれば、次のホールドへのアプローチも容易になります。
このとき、つま先にしっかりと体重が掛かっているか、足元を良く見て確認することも大切です。

つま先に体重を掛けるコツを覚えれば、腕の力を使わなくても良くなり、今までより高い場所へ登れるようになりますのでおすすめです。

ボルダリングのコツ② はしごと同じ登り方

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ボルダリングには手と足の動きにも基本の順番があります。「足→手→足→手」の順番で登って行くのですが、簡単にいうと「はしご」の登り方と全く同じ順番になります。はしごを登る時、右足を踏み出し、体を持ち上げたら右手を伸ばし、左足を踏み出し、体を持ち上げたら左手を伸ばしという登り方の方が多いと思いますが、ボルダリングも同じ動きで登って行きます。

このはしごを登る要領で、足の力で体を押し上げて、手でホールドを引っ掛けるといったコツが掴めると、無駄な腕力を消耗せずに登れるようになります。イメージトレーニングと実践を繰り返す反復練習が大切です。

ボルダリングのコツ③ ホールド中の腕は伸ばして

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手でホールドを掴んでいる時には、腕を伸ばしておく事が大切です。つま先にしっかりと体重が掛かっていれば、ホールドを掴んでいる指先は、引っ掛けている程度で体を支えられます。この時、腕が伸びていないと、常に無駄な腕の力を使ってしまう事になり、疲れてしまいます。

何故、腕を伸ばしている方が良いかの理屈を説明すると、簡単に理解が出来ます。
体重の乗ったつま先を1点目、ホールドに掛かっている指先を2点目、伸ばした腕の付け根を3点目とすれば3角形が出来ます。これが「3点支持」となり、腕に無駄な力が掛かり難くなりますので、非常に楽に体を保持することが出来るようになります。

また腕を伸ばすことで視界も広くなり、次の行動への準備もし易くなりますので、実践することをおすすめします。

ボルダリングのコツ④ ホールドの上で足を入れ替え

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ボルダリングの途中で、手を伸ばしても次のホールドに手が届かない時に、足をホールドの上で入れ替えるというコツがあります。このコツを掴むと、思った以上に登ることが出来るようになります。

例えば左手の高い位置のホールドを掴みたくても届かない時に、左足の乗っているホールドで左足と右足を入れ替えます。右足にしっかりと体重が掛かれば、そのまま左足を次のホールドに乗せて、足の力で体を押し上げ、左手の届かなかったホールドに手が届くようになります。体重をしっかりと親指の付け根辺りに集中させることが大切で、イメージ的には足の親指をホールドに引っ掛けているような感じです。

足を入れ替えて高いホールドを掴むコツは、非常に役立ちますので実践してみてください。

ボルダリングのコツ⑤ ホールドは指を引っ掛けて保持

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ホールドを掴む手の握り方ですが、時々ホールドをがっしりと握り込む方がいらっしゃいます。
こうすると握力を必要以上に使って直ぐに疲れてしまい、本当に握力の必要な肝心な場面で力を出せずに失敗してしまう事が殆どです。基本的にホールドは握り込まずに、指先を引っ掛けておくと覚えておいて下さい。

ホールド中は腕を伸ばしますが、この時にホールドを握り込むと腕が伸びずに無駄な力が腕に掛かってしまいます。また手を握り込むことで、次のホールドへのムーブアクションが遅くなってしまいますので、握り込むことだけはしないように心がけて下さい。指先を引っ掛けるだけでも、十分に体を保持出来ますので、怖がらずに一度試してみることをおすすめします。

ちょっとしたコツを掴むことが上達への早道

気軽に始められるボルダリングですが、ルートの選定や腕、足の運びなど細かな所に細心の注意を払って楽しむ、頭を使った知能スポーツでもあります。

今回ご紹介したボルダリングのコツは、本当に基本中の基本と言われる物をご紹介させて頂きましたが、この他にもさまざまなコツやテクニックなどがあり実践の中で、自分なりに掴んで行くことの方が多いと思います。是非、自分なりのコツを見付けながらボルダリングを楽しんでみて下さい。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。