遭難した時の請求額は数十万円以上!?オススメは!?登山保険入門
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楽しいレジャーとして年齢問わず人気の登山ですが、時には重大な事故に繋がる事があります。「標高が低いから大丈夫!」・・そんな事はありません。どの山でも年間多くの事故が報告されており、十分な注意が必要となります。今回は、登山の保険に関して解説していきます。
一日で数十万円以上の請求も!?ヘリコプターでの救出
登山中の事故と言うと、まず最初に思い浮かべるのは「遭難」ですよね。道に迷ってしまい、下山できなくなってしまう状態です。この場合、レスキュー隊が捜索&救助に向かいます。また、ヘリコプターなどを使用する場合も。全ての費用をあわせると一日で数十万円ほどになる事も珍しくありません。命が第一優先ですが、生還してから莫大な請求をされてしまったら素直に喜べませんよね。
大体のアウトドア愛好家は山岳保険に加入しています。山岳保険とは山で起きたアクシデントを保障してくれる保険です。しかし、付き合いで登山する人や年間の登頂数が少ない人は、わざわざ保険に入りたくないですよね。その場合は、数百円の単発契約がおすすめです。どの保険もそれぞれ特性があるので順に説明します。
遭難だけじゃない!登山中のアクシデントを解説
山に限らずアクシデントは思いがけずやってきます。“遭難してしまった”以外にも自分が軽く転んでしまった事が原因で第三者に、重大な怪我を負わせてしまったなど想定しなくてはいけません。特に山での事故は、ほんの小さな事でも大事故に繋がる可能性があるのです。自分のアクシデントだけではなく、同行者や他の登山者の事も考えなくてはいけません。
また、携行品の破損にも注意が必要です。せっかく綺麗な景色を見るのだからと一眼レフや望遠鏡など、高価なものを携行することもあると思います。転倒などでこれらを破損してしまった場合、保険に加入していると保障される事があるのです。登山中は普段より注意深くなっていると思いますが、『念には念を』で保険に入るようにしましょう。
山岳保険の最大手!登山愛好家から絶大な支持がある会社とは?
アウトドアブランドとしても有名な「モンベル」は保険事業も行っています。モンベルの保険は長期保険・短期保険とセレクトできるので登山初心者から上級者まで、多くのアウトドアファンが加入している保険です。基本補償に死亡保険や後遺症保険、入院保険、手術保険、通院保険などがあり、高い充実度に定評があります。また、登山中、誰かに怪我負わせてしまった場合の個人賠償責任補償、携行品補償、自然災害補償、遭難捜索補償なども特約で追加する事が出来ます。基本料金は年間で1600円前後~、短期の場合250円前後~とリーズナブルな値段設定。保険会社は数多くありますが、山のエキスパートであるモンベルの保険は、登山者目線の補償内容がよく、オススメです。
誰もが知ってるあの会社が保険事業?スムーズな手続きが魅力です。
山岳保険で有名な会社と言えばモンベルやヤフーなどが挙げられますが、どちらも会員登録の手続きが必要です。特に難しい手続きではないので、簡単に済ませる事が出来ますが、あまり会員登録に気乗りしないという人は携帯のキャリアからでも山岳保険に入る事が出来るのです。「ドコモ」「ソフトバンク」「au」といった携帯電話大手三社も山岳保険を扱っています。どの保険も数百円からの短期保険となっており、お手持ちの携帯から簡単クリックで加入出来るのが売りとなっています。補償内容も充実しているので安心です。
どんなスタイルで登山しますか?補償対象外にならないために・・
「保険」と名の付くものには必ずあると言われるのは“補償対象外”です。山岳保険で問われるのは、登山スタイルが挙げられます。例えばロッククライミングやスキー、スノーボードなど怪我をしやすいスタイルは補償対象外とみなされる事もあるのです。また、登山中の体調不良によるアクシデントは補償されない事もあります。これらを丸々カバーした保険会社が「JRO(ジロー)」です。JROは季節や登山スタイル問わず、国内での登山事故のほとんどを補償してくれます。また、遭難した時のレスキュー費用も基本補償に含まれているのが魅力です。登頂数の多い人や、登頂難度が高い山に挑戦する人には是非加入をして欲しい保険となっています。
山岳保険の重要性。遭難事故は本当に多い!
登山での遭難事故は平成に入り2,000件以上、死亡事故は300件以上起きている現実があります。これは年間登山者の数と比較すると、非常に多い割合です。つまり、山岳保険は自動車保険などと同様に身近な保険と考えて下さい。普段の生活で「遭難」や「レスキュー」など現実感が沸かないと思いますが、自然環境は人の力が及ばないフィールドです。道具や体力、天候なども重要ですが、保険加入も大事な下準備として加入するよう心かけてみてはいかがでしょうか。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。