キャンプ女子Kajoが行く!〜気付けばボルダリングにどハマりしていた件vol.17〜

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2019.06.10

みなさんこんにちは!ライターのKajoです。
今日は、「ボルダリング」についてお話をさせて頂きたいと思います。

旬のスポーツとしてニュースになった記憶も新しい、ボルダリング。実はわたくし、2月にはじめてから絶賛どハマり中です。大きい声では言えませんが、仕事に支障が出るほど(働け)。


ボルダリングは「ロッククライミング」のジャンルのうちのひとつを指します。もともとは自然にある大きな岩を登る遊びとして生まれ、1980年代から人工壁を登る「ボルダリングジム」が普及しました。
クライミングとは一言で言えど色々な種類があるので、気になる方はぜひ色々調べてみてください。

さて、ではボルダリングを始めたい方に参考にしていただくべく、まずは体験コースの受講の流れをご説明します。

今回のコラムでは、初めての方向けの体験ボルダリングと、中級者向けのリードクライミング(ロープやハーネスを使用し、高い壁を登る!ざっくり)体験の二本立てでお送りします。

取材先は、静岡県富士市にある「ブルーキャニオン店」様にご協力いただきました。

まずは受付でこの日の体験メニューを決めます。初めての人向けの安全講習と初回インストラクションを実施してもらえるので、飛び込みでも大丈夫。気軽に体験できます。

ボルダリングに必要なのは、

①クライミングシューズ
②チョークバック、チョーク

のみ。ストレッチの効いたパンツやジャージ、ヨガウェアなど動きやすい服装で来てください。更衣室もあるので、着替えも可!
シューズとチョークはジムでレンタルがありますので、手ぶらでオッケー!

 

まずは、足先で踏ん張れるよう少しキツめの靴を選びます。(わたしは普段のシューズは23~23.5cm、実寸は22.5cmですが、21.5cmの靴を履いています!)

レンタルする際、靴下を忘れずに!クライミング用の靴下の販売もされていますよ(薄め!)。

そしてこれ!絶対にやっていただきたいのが、ストレッチ・・・。

 

インストラクションの前でも後でも良いので、肩甲骨・股関節・手首足首、一通りほぐしてください。怪我予防に必須です、あとで泣くことになる。

続いて、スタッフの方からのインストラクションを受けます。
壁にはいろいろなテープでマークがされており、S(スタート)からG(ゴール)までを下から辿っていくのです。


4メートルほどの高さの壁を、道具なしで登っていきます。色分けで登るグレード(難易度)がわかるようになっているので、決まった色のホールド(カラフルな突起物・ブロック)を掴みながらゴールまで!


壁に貼られたグレード表を見て色を確認、自分のレベルに合ったものを見つけてみてください。

壁には様々な傾斜のものがあり、重力と真っ向から戦うようなものも。
垂直の壁をはじめ、「強傾斜」と呼ばれる手前にせり上がってくるような壁や、前方に緩く傾いた「スラブ」壁など、その名前も角度も様々。

登る前には壁から離れて「オブザベーション(観察)」をし、どんな風に身体を利用し、ゴールまで到達するかを見極めます。右手を伸ばしたければ、先に右足を上げる、などなどコツがあるので、実際に身体を動かしてみて、そのラインにあった「ムーブ(動かし方)」を探してください。

ちなみに、ボルダリング体験初日は、ペットボトルの蓋も開けることも困難でした。皆さん気をつけて。
初めては誰かと一緒に行くと、行きやすいかなと思います。が、わたしは最初から一人で行ってます。一人で来てる方もたくさんいるし、あまり周りは気にせずに!

 

さて、次は「トップロープクライミング・リードクライミング」初体験のレポートです。
実は高所恐怖症のわたし、この取材の前には夢でうなされ(ロープをつけて登り、高いところで気絶をするなど)たり、挑む前には指先が勝手に震えるなどの現象が起きました。


大元の「リードクライミング」とは、道具(ロープとハーネス)を装着し、クライマー(登る人)と、ビレイヤー(ロープを操作して安全確保する人)の21組で行うものを指します。
壁や形状は、ジムによって異なります。


「ブルーキャニオン」の壁は、高さ12メートル。メインエリアに40本のルート、他の壁を合わせて計75本ほどのルートが。ホールドチェンジは大体3ヶ月に一度実施されるそうです。

 

ね、高いでしょ?怖いよね?狂気の沙汰だと思ってましたよわたしも。

しかし、時は来た。腹を決めた2週間ほど前から、通常のボルダー壁を連続で4本登るセットを複数回こなすなど、持久力メインでトレーニングをしてきました。


まずはトップロープクライミングから。あらかじめ、最上部で確保された状態のロープをビレイ(belay・安全確保)してもらいながら登ることができます。

 

そしてこの日のパートナーとなるビレイヤー(下でロープを確保する人)は、ベテランクライマーである店長・市木さん。初めて体験する場合はジムで実施される講習会に参加するか、経験者もしくはジムのスタッフの方にビレイヤーをお願いしてください。

筆者「不安で震えています、どうぞよろしくお願い致します。」

まずはレンタルしたハーネスの装着です。金具を調整し、足回りなどもフィットするようにしっかりと確認。


今から登る壁の説明を受け、地上に垂れていたロープの端をハーネスに固定します。
魔法みたいな手際の良さと確実性に、急な安堵感。

 

 


「登ります!お願いします。」

「はい、頑張れ!」

リードクライミングも、ボルダリングと同様、同じ色、同じ形のテープがつけられたホールドだけを使用して登っていきます。

 

事前にホームジムで先輩クライマーたちに「心持ち」のご教授を願い、「下は見ない!」「ゴール取ってから下見な」などざっくりとしたアドバイスをもらったので、その言葉だけを反芻し登りました。

降りるときには、「登りました!」と下にいるビレイヤーに声を掛け、「張りました」など返事が返ってきたら、ロープがきちんとテンションの効いた張られた状態であることを確認し、膝を伸ばし気味に壁に立て、ゆっくりと降りてきます。

 

正直なところを申し上げますと、1本目の記憶はあまりありません。ただただ腰が抜けたことだけはシンプルに忘れられない。


この後はオートビレイ(一人でもロープを使用してのクライミングが可能)にもトライ。“オートビレイ機”という巻尺のようなものが付いた自動機械によってロープが常に張られている状態が保たれ、上方向から吊られている感じ・・・。

高さに慣れたおかげかゴールまでは行けたのですが、教わったはずの降り方が・・・できない・・・。降りる際、なぜか機械が信用できず(個人的感想です)自力で降りてきました。(クライムダウン)
腕が死んだ。めちゃくちゃ汗だくでした。なんだこれ。

 

 

そしてわたし、さらに欲張ります。
オートビレイを使用し、リードクライミング(自分の安全を確保するロープを、壁の途中に付けられたクイックドローというカラビナにかけながら登る)にもちょびっとだけ挑戦です。

盛りだくさんが過ぎます。

事前に講習を受けまして・・・カラビナにロープを掛ける(クリップ)作業、地上でやっても難しい。
「ブルーキャニオン」には、カラビナを掛ける練習用の壁があるので、そちらを体験させていただきました。

実際に壁に登りながらやってみると、地上で行う数倍も難しい・・・ヒェっと息を飲みながら、必死!両方の手、足、意識する点が多過ぎて登攀途中の確保支点にクリップするの(ロープを引っ掛ける)を忘れそうになるも、下からの指示でなんとか耐え。

なんとかこの行程の中では、夢でうなされたように気絶したり、落ちたりしないで済みました。全てはベテラン指導者のおかげ・・・。

今回わたしはクライマーとしての体験でしたが、ビレイヤーになる可能性はあるのかな、いつもジムには一人で行っているのでそういった機会があるかはわかりませんが!ジムではロープクライミングの講習なども行なっています、ご興味のある方は参考までに。


最後、トドメのボルダリング!

この日は10.a(リードのグレード)を3本登った後、ボルダーを少し触りましたが見事くたくたに。そして翌日は背中が筋肉痛に。おそらく、極度の緊張によるものだと思います。強張った〜しかし、楽しかった〜!


「ちょっと怖かったり(わたしはだいぶ怖かった)、こんなこと出来るのかな?に、ぜひチャレンジしてもらいたい」

とおっしゃっていた店長・市木さん。本日は本当にお世話になりました!

ボルダリングはパワーももちろん時に必要ですが、重心を保つための体幹、パズルを解いていくような知力、空間把握能力や全身のバランス感覚含む様々な要素がぎゅっと詰まっています。性別を問わないことはもちろん、子供から大人まで幅広い年齢層の方が楽しむことができ、運動代わりに来ているという人も多いです。

2月にジムの月会員になって、早くも4ヶ月・・・夜中に指が痛くて目が覚めアイシングをしていた初月、パワーが無いからとプロテインを飲み始めた先月、いつの間にか習慣になった、ジム後のBCAA(アミノ酸)補給。
わたしは、友人に「異常」と引かれるハマりっぷりを見せていますが、みなさんも一緒に新しいことに挑戦、しよう!

追伸。
旅行・イベントなどで各地を訪れた際、ボルダリングジムにも出没する事が定着して来ました。どこかで出会ったら優しく見守ってください。

 

取材協力:ブルーキャニオン店
HP:https://www.sunny-69.com/blue-canyon店/

住所:静岡県富士市青葉町124-2
電話番号:0545-50-9076

撮影:土橋祥子

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
ライターの写真
Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。