阿蘇山火口の規制解除 | 現在の阿蘇山、見学やアクセスなどをご紹介します

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2018.03.04

引用:キロクマ
阿蘇山は熊本県阿蘇地方にある活火山で、平成28年4月に発生した熊本地震により火口の壁が崩落、さらに同年10月にも中岳が噴火し、噴火警戒レベルは火口周辺から入山規制(レベル3)へと引き上げられていました。

先日(2018年2月27日)阿蘇火山防災会議協議会は、中岳第1火口の立ち入り規制を翌日の2018年2月28日に解除すると発表しましたが、3日後にまた中岳火口付近が入山規制となりました。本日はそんな活発な「阿蘇山」をご紹介します!

阿蘇山と噴火について

引用:キロクマ
阿蘇山は1つの山ではなく、阿蘇五岳や外輪山を含んで「阿蘇山」と呼ばれています。阿蘇五岳の標高は高岳が一番高く、1,592mあります。次いで根子岳1,433m、中岳1,506m、烏帽子岳1,337m、杵島岳1,321mの順に続きます。

阿蘇山はとても元気な山で、中岳を中心として過去も頻繁に噴火しています。昭和28年、昭和33年には死傷者が出るほどの噴火が起きました。観光客や付近の方が噴石やガス、噴煙などにより怪我をしたり、命を落とす結果となったのです。また近年では平成26年頃から平成28年にかけて大規模噴火が起き、入山規制がなされていました。

阿蘇山の基本情報

引用:キロクマ

《山岳名》
阿蘇山(あそさん)

《アクセス》
【車の場合】
熊本方面から (熊本ICから約80分)
阿蘇登山道坊中線、国道57号線の阿蘇駅前交差点で右折。

大分方面から (大分市・別府市から約2時間)
阿蘇登山道坊中線、国道57号線の阿蘇駅前交差点で左折。
阿蘇登山道赤水、国道57号線のローソンとガソリンスタンドの交差点でファームランド方面へ左折。

また公共交通機関はバスも充実していますが、噴火の状況等により運行状態が変わりますので、行く時に最新の情報をバス会社のホームページ等で確認することをお勧めします。

【利用できるバス】
→九州横断バス:九州横断バス
→熊本交通センター:特急やまびこ号
→JR九州:空港ライナー
→産交バス:阿蘇市内環状路線バス・阿蘇火口線バス

詳しくは産交バスポータルサイトにて
https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/

知っておくと良い情報

引用:キロクマ

《必要な装備》
通年通して必要なものは帽子(寒い時期はニット帽、春から秋はキャップやハット)と、羽織るもの(長袖)、レインウェアです。観光で行く際も帽子と羽織るものはあったほうがいいです。

《持っていってよかったもの》
トレッキングポール、携帯食(おにぎりやナッツ類等)

ルートや難易度、適している時期は?

引用:キロクマ

《難易度》
登る山によりますが、総合的にみると中級クラスの難易度で、平均所要時間は4~5時間の日帰り可能な山です。

《イチオシポイント》
火山活動でできた阿蘇カルデラや噴煙などの壮大な景色は必見です。

また、ロープウェーは規制により現在は運休となっていますが、阿蘇山ロープウェーのりばで行われている「阿蘇スーパーリング」はプロジェクションマッピングや巨大ジオラマ、スクリーンを用いた火山活動の風景を見ることができ、スリリングな体験ができます。

引用:阿蘇山ロープウェー

《おすすめルート》
阿蘇山は入山規制中のルートがあるため、2018年3月1日現在、通行可能なルートをご紹介します。

1.烏帽子岳
引用:キロクマ

烏帽子岳東側登山口~東側ルート~西回りルートの合流点

初心者におススメのルートですが、烏帽子岳西側登山口からのルート、湯の谷ルート、垂玉ルートは通行不可ですのでご注意ください。
烏帽子岳東側登山口から草千里を通り、左側へ→中岳や高岳を眺める→西回りルートとの合流点(烏帽子岳山頂までは規制により行くことができません)
所要時間:約1時間

2.杵島岳

JUenglin_泱さん(@juenglin)がシェアした投稿


草千里駐車場~山頂~ヘリポート
古坊中ルート、火口縁ルート

草千里駐車場~山頂までは、ほぼコンクリートで舗装された遊歩道のあるハイキングルート。途中急な坂もありますが、ファミリー向けのルートで、所要時間は20分と短めです。
古坊中ルートはゲートが閉じている場合がありますので、その際は黒川牧野組合で確認してください。
★黒川牧野組合(TEL.0967‐34‐0686)

3.根子岳

Mika Ochiaiさん(@momoto6)がシェアした投稿

箱石釣井尾根ルート、前原牧場ルート、大戸尾根ルートが通行可能です。

《箱石釣井尾根ルート》
釣井尾根登山口→箱石尾根分岐→根子岳・東峰山頂→釣井尾根登山口と進みます。途中「天狗のコル」と呼ばれる箇所がありますが、地震により崩落したため現在は通行不可となっています。登山者が少ないルートですので初心者の方は十分に余裕を持って注意して登ってください。(ルートは中級レベルです)


引用:YouTube by shinoji2001

《前原牧場ルート》
根子岳まで最短のルートですが、急勾配の登山道です。
前原牧場(大戸ノ口峠)→九重連山を眺めつつ根子岳を目指します。所要時間は登りで約1時間です。

《大戸尾根ルート》
3つの中では一番厳しいルートで、所要時間は登りで約1時間40分~2時間です。
大戸尾根登山口→根子岳東峰→根子岳山頂→根子岳東峰→大戸尾根登山口と進みます。根子岳は崩落している箇所や道が狭い箇所があるので注意して臨んでください。

4.高岳・中岳

tomi*rainbowさん(@tomi.0716)がシェアした投稿

憧れの高岳・中岳は中級~上級者コースです。体力や装備を万全にして挑んでください。現在通行可能なルートは以下の通りです。(2018年3月1日現在)
・砂千里ルート
・中岳~大鍋~東峰~高岳ルート
・行儀松ルート
・仙酔尾根ルート
・仙酔峡ロープウェー跡ルート
・迂回ルート

※日ノ尾尾根ルート、火口東展望所ルートは通行不可です。
※砂千里の登山口は、火口から1km以内の場所にあるため、火口周辺規制が実施された場合は利用できません。
引用:熊本県県北広域本部HP

《混雑している時期》
適期が5月~10月頃で特にGWは観光客も増加し、混雑します。

《空いている時期》
冬(特に積雪時)

噴火は大地が生きている証

阿蘇山は気象庁が観測を強化している「常時観測火山」に指定されている山です。特に高岳・中岳登山の際は最新・正確な情報をチェックして準備を整え、登山計画書や届け出を忘れずに、安全な登山を楽しんでくださいね。登山はちょっと…という方は、ドライブルートもありますよ♪

★★九州にはまだまだ良い山がたくさんあります★★

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。