登山初心者におすすめの九州地区の山々をご紹介します。

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2017.04.08

引用:イラストAC

九州には登山初心者の方に、おすすめしたいスポットが幾つもあり手軽に雄大な自然を楽しめる登山天国でもあります。

本州のような標高1,000m以上という様な山は少ないですが、その分登山初心者の方が経験を積んでいくという場所としては絶好のロケーションとも言えます。

そんな九州のおすすめスポットを5か所ご紹介します。

豊後富士とも呼ばれる大分県の由布岳

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引用:写真AC

大分県の温泉地である由布市にあり標高が1,583mと九州にしては比較的標高の高い山ですが、登山道も綺麗に整備されていて初心者にはおすすめのスポットです。

山頂を目指す登山道は、「由布岳中央登山口コース」、「由布岳東口登山コース」、「由布岳西登山口コース」の3つのコースがありますがメインの登山道は、「由布岳中央登山口コース」で登山道入り口から由布岳山頂まで片道で約2時間ちょっと、往復で約4時間半ほどの登山となります。

山開きは5月中旬頃からですが、5月末頃には群生するミヤマキリシマが登山者を歓迎してくれる初心者にはおすすめのスポットです。

九州の屋根と言われる九重連山の一つ大分県の九重山

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引用:写真AC

大分県の久住町に位置する九重山は標高1,787mと高く九州の屋根と呼ばれる九重連山の中の1つになります。6月が山開きとなっており、同じ時期にミヤマキリシマの開花と重なり非常に綺麗なピンク色一色の中を登山することになり目の保養に最適です。登山初心者が歩きやすい幅の広い登山ルートも多数あり、標高が高い割には登り易いこともあり九州屈指の登山名所になっています。

ここでおすすめしたい初心者向け登山ルートは、牧ノ戸峠をスタートして山頂を目指すルートになります。牧ノ戸峠を出発してしばらくはコンクリートで作られた登山道を進み第一、第二展望台を抜け、若干足場の悪い沓掛(くつかけ)山を抜けるとなだらかに続く登山道を進むことになります。このルートが初心者向けなのは、なだらかな登りが多いため見晴らしもよいので自分のペースを守りながら山頂を目指す事が出来るという点にあります。所々に急こう配の難所もありますが、その変化も十分に楽しめる懐の深さが登山者を惹き付ける九重山の魅力になっています。

修験者の修行場として有名な福岡県の英彦山

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福岡県田川郡添田町にある標高1,199mの福岡県では2番目に高い山ですが、登山ルートも多く近隣の高校が登山研修を行ったりと初心者の登山にはおすすめです。

登山コースも初心者向けの「表参道コース」をはじめ「山伏コース」、「天狗コース」、「バードラインコース」と初心者から上級者まで楽しめるおすすめスポットです。初心者向けの表参道コースは、登山口の奉幣殿からスタートして、うぐいす谷、中宮、水源殿、中岳上宮へと進んで行きます。往復で約4時間半ほどの登山になりますが、途中で鎖場など注意が必要な急こう配もあり変化に富んだ景色に何度も登りたくなる山の一つです。

長崎県の妙見岳、国見岳、普賢岳の縦走ルートに挑戦!

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長崎県雲仙市にある標高1,359mの普賢岳は平成2年に噴火活動が活発化し火砕流による大きな被害も出しましたが、平成10年頃には沈静化し登山区域が解禁された事もあり九州の中では九重山についで人気のある山です。平成2年からの火山活動により出来た平成新山を望める新たな登山コースが2012年に開通していて、少しきつい登り下りもありますが登山初心者でも十分に楽しめるような環境が揃っているおすすめの登山ルートです。

この登山ルートは仁田峠から登山をスタートし妙見岳、国見岳、普賢岳を縦走するルートになり約4時間から5時間と初心者には少し距離のある登山になります。もし体力的に自信がない場合には仁田峠登山口からロープウェイを使って展望台までの登山40分程度を抜いて体力を温存してみても良いかもしれません。妙見岳から国見岳へ向かい鬼人分かれからあざみ谷に下るのが以前の縦走ルートでしたが、平成新山を見るためにここから鳩の穴分かれ方面へさらに縦走ルートを進みます。鳩の穴分かれから普賢岳を過ぎるまでは左手に平成新山を見ながらの登山となり、自然の雄大さに驚かされ登山の疲れも吹き飛ぶ絶景を見ることが出来ます。初心者には、ほんの少しハードルの高い登山ですが是非挑戦して見て下さい。

鹿児島県の開聞岳、日本百名山への登山

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引用:写真AC

鹿児島県の薩摩半島にある開聞岳は標高924mと少し低いですが、その綺麗な山の形から薩摩富士と呼ばれ日本百名山にも選ばれている山です。

登山ルートは1つだけで開門岳の登山口から登山を開始し往復で約4時間から4時間半の登山になります。標高だけを考えると初心者におすすめなのんびりとした登山が出来そうな雰囲気ですが、4合目までは森の中をひたすら登る単調な登山となります。5合目を過ぎると急な切り立った岩山となり、ロープやはしごを使ったクライミングのような登山に変わって行きますので注意が必要です。この位の合目から下の景色も見れるようになり絶景がを楽しむ事が出来ます。

のんびりとした山中登山からクライミングに近い登りなど、変化に富んでいますので初心者の方も楽しめるおすすめの登山スポットです。

個性的な山が多く、初心者も楽しめる九州の山々

九州地方で初心者でも登山が楽しめる山々をご紹介しましたが、この他にも鹿児島県の霧島連山に熊本県の阿蘇山、宮崎県の高千穂の峰など初心者から上級者まで訪れる山々がまだまだ沢山あります。

今回は春から秋までの3シーズンの日帰りを基本とした紹介になりましたが、テント泊なども十分に楽しめる場所でもありますので、少しずつステップアップして挑戦して見て下さい。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。