東京の天然記念物『大岳鍾乳洞』大自然でリアルな”探検”|山好き筆者:慶屋

広告
2018.02.26

『洞窟』入ったことありますか?山にあるキャンプ場は奥地まで進むことがあるので、場所によっては観光地として周辺に存在することがある。一日中キャンプ場で楽しむのも楽しいが、キャンプといえど一つの「旅行」。スケジュールの中に観光を取り入れてみるとこれもまた楽しい。


東京都あきる野市、秋川渓谷にある『大岳鍾乳洞』東京都の天然記念物にしてされている。大岳山や高岩山の麓にあり登山道の入り口になっている場所。


こちらは大岳キャンプ場と受付は同じ場所で、大人500円・中学生400円・小学生300円・幼児100円の料金を払えば入ることができる。受付を済ませるとヘルメットが渡される。念の為にというものではなく本当に危ない。実際に中に入っている間、気をつけて歩いてはいたものの何度頭をぶつけたかわからないほどだ。ちなみに、暗い場所が多いので懐中電灯などを持っていくと、より楽しむことが出来る。


入口は階段登ってすぐそこです。と言われ、すぐそこまで行ってみるととりあえず鍾乳洞の入り口という看板があり(なぜ、矢印は右向きなんだ・・・)その下には真っ赤な1mほどだろうか小さい門がある、そしてなぜか外したままの南京錠が引っ掛けられたままで。本当にここなのか?と半信半疑で、たまたまそこにいた近くで工事作業員の方に聞いてみたら、どうやらここで間違いないらしい。『お兄ちゃん!ひとりで行くの??怖いなぁ~(笑)』なんておどかされたりしながら・・・。


全て見回ると約30分ほどのコースということだが、中は狭くて7割くらいは中腰で進むような状態なので、太ももあたりへのダメージが結構ある。鍾乳洞というだけあって、ぽたぽた水が垂れており足元も水浸しのところがあったり、表面がツルツルしている場所もあるので終始注意が必要だ。


僕が入ったときは他のお客さんは一人も入っていなかったらしく、口を閉じれば聞こえてくるのは水滴が落ちた音だけ。灯りは明かりの強い工事現場用のライトが10m間隔くらいで取り付けられている。それぞれ、ポイントの岩には「石筍殿」、「乳華殿」、「ビーナス殿」 などの名前が付けられていて、様々な状態や形のものを見て触れることが出来る。豆知識として、鍾乳石は場所にもよるが5cm伸びるのに約100年はかかると言われている。これを頭に入れた上で見てみると長い歴史を感じることができ、より楽しむことが出来るはずだ。


ただ、そこは『洞窟』なので幻想的といえば幻想的だし、怖いといえば怖い。途中でサッ!!とコウモリが横切ったり、所々にある真っ暗な横穴に木枠と金網で進入禁止の措置をとってあるが、その半分くらいは壊れていたりと、これがまた恐怖心を掻き立てられちょうどいいスリルを味わうことが出来る。


今年はこういった山奥でしか体験できないような、観光地などを目的に組み込んでキャンプ場選びなどをしてみてはいかがだろうか。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。