キャンプの余暇、どう過ごす?おすすめの過ごし方をご紹介♬
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キャンプはホテルや旅館に宿泊するときと違い、テントの設営や調理などあらゆることを自分たちで行います。そのため、通常の旅行とは違ったスケジュールで過ごすことになります。今回は、キャンプでの過ごし方を1泊2日の例でご紹介します。
キャンプのスケジュール
キャンプ 余暇過ごし方
キャンプはホテルや旅館に宿泊するときと違い、テントの設営や調理などあらゆることを自分たちで行います。そのため、通常の旅行とは違ったスケジュールで過ごすことになります。今回は、キャンプでの過ごし方を1泊2日の例でご紹介します。
キャンプのスケジュール
キャンプ場も、ホテルと同じようにチェックイン・チェックアウトの時間が定められていることが多いです。一般的に、チェックインは概ね13時〜14時頃、チェックアウトは10時〜12時頃となっています。これを軸にキャンプのスケジュールを決めていきます。
一泊二日のキャンプであれば、おおよそ下記のような流れになるかと思います。
一日目
午前中:キャンプ場へ移動。移動中に買い物や昼食を済ませる
午後:キャンプ場へチェックイン。テントを設営する
夕方:食事の準備をする
夜:夕食。シャワーまたは入浴。テントで宿泊
二日目
朝:起床。食事の準備をし、朝食
午前中:テントの撤収。キャンプ場をチェックアウト
規定のチェックイン・チェックアウト時間より長くキャンプ場を利用したい場合、事前に管理事務所に相談すれば割増料金などで応じてもらえるケースもあります。しかし、事前連絡なく早い時間に行っても、まだ前日の利用者のチェックアウトが終わっておらずテントを張る場所は空いていない、ということも充分あり得ます。事前にそのキャンプ場のチェックイン・チェックアウトの時間を確認し、それを踏まえたスケジュールを立てましょう。
一日目の過ごし方
午前中
さあ、キャンプ当日です。自宅を出発し、キャンプ場へ向かいます。キャンプ場のすぐそばやキャンプ場内には夕食や朝食の食材を買えるお店がないことも多いので、前日までに買っておくか、買えるお店の場所を調べておいて移動中に買うのをおすすめします。
初心者の方でしたら、できればメニューを事前に決め、必要な食材や調味料・調理器具を前日までに用意しておいたほうが安心です。いつも家にあるのが当たり前の塩ひとつ取っても、キャンプのときは容器に入れて持参しなければ使えません。調理して盛り付けをし食べるまでの間に何が必要か、シミュレーションしながらひとつひとつリストアップしましょう。
キャンプに慣れてくると、自分にとって必要なものと不要なものの見極めが進んで毎回持っていくものも決まってきますし、アウトドアでの調理の経験も豊富になってきます。そうなると、キャンプ場近辺の産直市場や道の駅に立ち寄り、並んだ食材を見ながら「今日はこんなメニューにしてみようかな」とその場で考えるのも楽しいものです。秋のキャンプでしたら、きのこ類のソテーや焼き芋なども良いですね。初心者の方も、デザートの果物だけはキャンプ場近くでその地域の旬のものを買う、というのも楽しみのひとつになると思います。果物狩りができる場所があれば立ち寄ってみても良いですね。
午後
キャンプ場に到着したら、管理事務所でチェックインの手続きを済ませ、テントの設営を行います。区画の区切られたキャンプ場であれば指定の区画に、フリーサイトであれば適当な場所を選んで設営します。
テントの設営にかかる時間は、テントのタイプや大きさにもよりますが、一般的なファミリー用のものでしたらテントとタープを合わせて1時間程度が目安になります。もちろん慣れた方やワンタッチタイプのテントであればもっと短時間で済むことも多いです。テントの設営が初めてであれば、少し余裕をみて90分程度と考えておいても良いかも知れません。
キャンプ場の近辺でアクティビティ(トレッキングや釣り、夏なら海水浴や川遊びなど)をたっぷり楽しんでから午後の遅い時間にチェックインというのでも良いのですが、日没後のテント設営は暗くなるため難しく、危険です。日没の時間を確認し、テント設営にかかる時間を逆算してなるべく早めに到着しましょう。
テントの設営が完了したら、夕食の時間までゆっくり過ごします。
小さいお子さん連れなら、ボール、虫あみと虫かご、バトミントン、三輪車などあると楽しめます。秋のキャンプでしたら落ち葉やどんぐりでも遊べますね。楊枝を刺してどんぐりゴマを作ったり、カエデなどの大きな葉に穴を開けてお面のようにして遊ぶのも楽しいです。
大人の方なら、ヨガをしたり、ハンモックでのんびり読書はいかがでしょうか。双眼鏡があればバードウォッチングも楽しめます。燻製作りなど、時間のかかる料理に挑戦するのも良いですね。
夕方
キャンプの食事準備は、火おこしから始まります。特に、キャンプでの調理に慣れないうちは普段の夕食準備に比べて時間もかかりがちなので、日没前にスタートするのがおすすめです。
おおよそ、調理を始める1時間前には火おこしを始めましょう。炭に着火し、全体に火が回るまでおよそ30分かかります。着火に手間取ったときのことを考え、1時間ほど見ておくと安心です。
火の準備は時間がかかる作業で、特に着火してから火が回るのを待っているあいだはそれほどすることもありませんが、火のそばを離れないようにしましょう。火事の恐れのほか、興味を持って近づいてきた小さな子がヤケドしてしまうことも心配です。
炭火の準備ができたら、調理スタートです。バーベキューならあとは網の上で食材を焼くだけなので、やはりキャンプのメニューとして最も手軽です。慣れてきたら、スキレットやダッチオーブンを使った煮込み料理などに挑戦してみてはいかがでしょうか。キャンプで炭火を使って調理する場合、強火で一気に仕上げるメニューよりも、じっくり火を通していくようなメニューのほうが適しています。
暮れていく空の色を眺めながら調理を楽しみ、できあがった料理を食べるひとときは格別です。
夜
食後は、やはりお酒を片手にのんびり過ごす方が多いでしょうか。お天気に恵まれ満点の星空が見られたら最高ですよね。
もし一眼レフカメラをお持ちでしたら、ぜひ星の撮影にチャレンジしてみてください。三脚が必要ですが、2,000円程度の安価なミニ三脚でも充分です。カメラを三脚に据え、マニュアルモードに設定し、ピントを月や遠くの街明かりに合わせます。合わせたら、MF(マニュアルフォーカス)に切り替え、ISO6400、F3.5、シャッタースピード20秒の設定で撮ってみて下さい。もっと明るくしたいならISO感度を上げ、暗くしたいなら反対に下げます。スマホのカメラでは決して撮れない素晴らしい写真がきっと撮れると思います!
あいにく雨の場合、UNOやトランプ、オセロなどがあるとテント内で楽しめます。
夜間は特に、音楽をかける場合の音量やお喋りの声の大きさには充分注意して下さい。21時〜22時以降は明かりを消し、静かにするのがマナーです。エンジン音やヘッドライトが迷惑になる恐れがあるので、クルマの移動も夜遅い時間は避けましょう。
二日目の過ごし方
朝
自然の中で味わう早朝の空気はとてもすがすがしいもの。ぜひいつもより少し早起きして味わってみましょう。
キャンプ場周辺を散策するもよし、ゆっくりコーヒーを淹れて味わうもよし。
子どもの頃の夏休みを思い出し、ラジオ体操で体を動かすのも意外と良いですよ。テントの設営などで疲れのたまった体をほぐすことができます。
朝食は、ホットサンドやホットドッグなど手軽なメニューが人気です。調理が面倒なら、買っておいたパンとコーヒーだけで済ませてしまっても良いでしょう。もう少しお腹に貯まるものが良ければ、切り餅を焼いて食べるのもオススメです。
午前中
朝食を済ませたら、チェックアウト時間に間に合うようにテントの撤収をします。
他のテントの方がまだ寝ているような早朝はできるだけ避け、8時〜9時くらいの作業開始が良いかと思います。
シュラフや着替えなどテントの中のもの、朝食に使った食器やテーブルといった細々したものを片付け、テント・タープという大物にかかります。テントのすぐそばに車を停めておけるオートキャンプ場だと、駐車場まで荷物を運ぶ手間がないので撤収は多少ラクです。
撤収にかかる時間は、設営にかかった時間にプラス30分程度見ておくと良いと思います。慣れてくるとテントやタープの畳み方に迷うこともなくなり、かなりスピードアップできます。
午後
チェックアウト後は、撤収作業でかいた汗を流すため温泉に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。探してみると、意外とキャンプ場の近辺には温泉があるものです。有名な温泉でも日帰り入浴だけなら数百円程度のところも多く、リーズナブルに楽しめます。
海の近くのキャンプ場なら、帰りは近くで美味しいお寿司や海鮮丼が食べられるお店など探してみるのもいいかも知れません。高原なら、観光牧場でおいしい乳製品をお土産に買って帰るのもいいですね。餌やりなどで動物と触れ合うのも楽しい思い出になりそうです。
前日に買い物をした産直市場や道の駅にもう一度足を運び、自宅用に野菜などを買って帰るのもオススメです。いつものスーパーで買うよりも旬の新鮮なものが安く手に入ることも多いです。
アフターキャンプの楽しみ方もさまざま。もちろん、お疲れでしたらすぐ帰って自宅でのんびりするのも大いにアリです!
まとめ
キャンプのときはなるべく予定を詰め込まず、季節や自然を感じながらゆったりとした時間を過ごすのがオススメです。特にまだあまりキャンプに慣れていないうちは、テントの設営や撤収、火おこしや調理など、ひとつひとつの作業にどのくらい時間を要するか見通しが立てにくいこともありますので、無理のないスケジュールを心がけて下さい。今回の記事が1泊キャンプの過ごし方の参考になれば幸いです。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。