山で食べるごはんはおいしい！簡単で早い厳選メニューを5つ紹介

登山のときに食べるごはんは格別ですよね。自然のなかで食べるごはんが普段の食事よりもおいしく感じるという人も多いですし、頂上だとその感動もより一層高まります。
今回は、山ごはんのなかでもパエリアやパスタ、ごはんものといった主食メニューを紹介していきます。簡単に調理ができ、栄養補給にも適しているメニューを厳選したので、ぜひ参考にしてくださいね。

鉄板で豪快に作ろう！色鮮やかな簡単パエリア

スペインの名物料理であるパエリア。大きめの鉄板があると、火の通るスピードが違う食材を別に炒めて後で混ぜることもできるので、とても便利です。混ぜるときに使うしゃもじも忘れずに持っていきましょう。さらに、折りたたみできる登山用のテーブルもあると便利です。今回紹介する料理の中では比較的材料や道具が多いので、メンバーで分担して運ぶといいでしょう。
パエリアは過熱し始めると一気に忙しくなってくるので、事前に具材を下ごしらえしておくことがポイント。野菜類、魚介類ごとに並べておきましょう。パエリアは炊くのではなく、蒸し焼きする料理。水を足しつつ、米が煮えて貝が開けば完成です。最後は魚介類をきれいに盛りつけましょう。

あっさり、たっぷり食べられるペペロンチーノ

ペペロンチーノはほどよい塩分もあり、それでいてあっさりとしているので登山にはおすすめ。フライパン、もしくはクッカーを使って調理しますが、パスタは半分に折って入れると調理や食事がしやすくなります。料理に使う菜箸も必ず持っていきましょう。
登山前にキャベツやトマトといった具材を準備して、ジップロックに入れて持参するといいでしょう。パスタソースは市販のものを持っていくと、すばやく調理が可能です。
最後は水を飛ばしますが、そのときは焦げないように注意が必要です。焦げたパスタはあまり食べたくないですよね。

ハイカーに人気！棒状の即席ラーメン

引用：写真AC
カップ麺だと、どうしても荷物のかさが増えてしまいますが、棒状の即席ラーメンだと、持ち運びがとても便利です。スープもついているので、調味料を持参しなくて済みます。クッカーも軽量のものを選ぶと荷物がさらに少なくて済みますね。
クッカーに麺を入れると、すぐにやわらかくなるので、折って入れる必要もありません。加熱しすぎてドロドロになってしまわないように注意しましょう。
トッピングとしては、お餅や生卵がおすすめですが、各自好きなトッピングを用意してもいいでしょう。チャーシューや煮たまご、メンマが入ったラーメンセットというのも売られているので、少し豪華にしたいという人は持参するといいかもしれません。頂上まで行っていい汗をかいた後には、みんなでおいしく栄養補給して温まりましょう！

和風料理ももちろんいい！缶詰を使った親子丼

親子丼も山ごはんとしておすすめのメニュー。やきとりの缶詰とどんぶりの素を使って、手軽に作ることができます。
生卵はエッグホルダーに入れて、必ず低めの温度を保ちましょう。お米は非常食にも便利なアルファ米がいいでしょう。水やお湯を使って簡単にごはんを用意することができます。ミネラルウオーターは水筒に入れて、多めに準備しておくと、非常時に備えるという意味でも安心です。
缶詰、アルファ米、ミネラルウォーターというと、災害時の非常用かばんに入れるようなものばかりですね。非常用かばんに入れるための試食も兼ねて準備をするというのもいいかもしれません。

かんたん、あったか料理！おにぎり雑炊を作ろう

頂上付近では食事中に汗が冷えて寒くなりがちです。そんなときにおすすめなのが、おにぎり雑炊。好きな具の入ったおにぎりと鍋の素を入れ、卵と薬味を入れることで簡単に雑炊ができます。おにぎりの具材としては鮭や梅といったシンプルなものがおすすめで、マヨネーズ系はあまり合わないかもしれません。混ぜたり、皿に小分けにしたりする際に必要なおたまを忘れずに持参するようにしましょう。
今回紹介した中では一番簡単な料理ですが、具材や鍋の素は自分好みの味を選ぶことが可能です。手間のわりにおいしい、コスパのいい料理といえるでしょう。タンパク質と糖質が中心なので、脂質を抑える必要のある人には特におすすめです。

調理するための道具を忘れずに持っていこう

今回は山ごはんとしてパエリア、ペペロンチーノ、棒状の即席ラーメン、親子丼、おにぎり雑炊を紹介しました。どの料理も短時間ででき、栄養もしっかりとれるので山ごはんにぴったりです。
ガスバーナー、クッカー、お箸、スプーン、フォーク、お皿、水、食材など準備を万端にして登山に出かけましょう。ガスバーナーは買った時に家で一度使ってみて、使用できるか確認しておくのも大切なことです。
水はケガをしてしまったときの傷口の洗浄や手洗いにも使えるので、多めに準備しておくことが大切です。飲み物に関しては、水、水分補給用のスポーツドリンク、食事と一緒に飲むためのお茶があれば十分でしょう。また、ウェットティッシュがあると調理器具をさっと拭くことができて便利ですよ。
汗をかいた分だけ塩分を欲しがるのが人間の体です。いつも以上においしいと思える山ごはんを、ぜひ満喫してくださいね。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。