パティシエキャンパーSakiさんに教わる!焼き立てモチモチの『ちぎりパン』の作り方

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2021.12.07
ちぎりパン

こんにちは! パティシエキャンパーのSakiです。

たまには、キャンプで「ちょっと人とは違うメニューを作ってみたいな〜!」と考えている方いませんか?

そんな、あなたにおすすめなのが、「手作りパン」です。

「え〜っ!アウトドアで、オーブンもないのに、パンなんかどうやって焼くの!?」と、よく驚かれるのですが、実はできちゃうのです。

私、パティシエキャンパーのSakiが今回ご紹介するのは、ダッチオーブンで作る「ちぎりパン」

ちぎりパンは、生地を丸めて並べるだけなので、成形が楽!見た目も可愛く食べても美味しいので最近人気があります。

アウトドアでも、焚き火とダッチオーブンがあれば、焼きたてアツアツ・もちもちの手作りちぎりパンが味わえるんです!

自分で作ったパンは、すっごく美味しいですよ!ぜひ試してみてくださいね。

▼「動画」で観たい型はこちらもどうぞ!▼

この動画では、メイン料理の「キャベツとミンチの重ね煮」と同時に、焚き火を使って「ちぎりパン」を作っています。ご覧ください。詳しいレシピや作り方の記事はこちら↓をどうぞ!

「ちぎりパン」って何?

ちぎりパン

小さいパンが複数くっついたちぎりパン

「ちぎりパン」は、簡単にいうと、パン生地を小分けにして丸めてくっつけて焼いたパンです。ド〜ン!と大きな1つの塊ではなく、食べやすいサイズが集まっていて手でちぎりやすいので「ちぎりパン」といわれています。

某ドーナツショップの、「ポン・デ・リング」のような形を想像してください。食べる分だけ、サクッとちぎりやすいのが魅力です。今回は、砂糖やイーストを少し多めにした失敗しづらいレシピとなってるので、初めての人でも大丈夫!こねる作業はありますが、あとは基本放っておけば出来上がります。

ちぎりパン【材料】

材料の目安は、3〜4人です。

  • 強力粉……250g
  • 砂糖……小さじ2
  • ドライイースト…… 小さじ2
  • 塩……小さじ1
  • ぬるま湯……150g
  • 無塩バター……5g

ちぎりパン【作り方】

① 粉とそのほかの材料を混ぜる!

ボウルにこなと材料

ボウルに材料を入れます

ボウルに強力粉を入れてから、その他の材料を以下のように入れます。

1.左側の端っこに、お砂糖(小さじ2)
2.反対の右側に、お塩(小さじ1)
3.砂糖側にドライイースト(小さじ2)

……の順番で、ボウルに入れてください。

🔶強力粉は、家で計ってビニール袋に入れて持ってくると楽です。

🔶イーストは、塩と離して入れてくださいね。塩には殺菌効果があります。そして、イーストは「イースト菌」! そう、菌なので敵対してしまうのです。そのため塩とイーストをくっつけると、発酵の効力が弱くなるため要注意です!

② 混ぜてからくぼみを作りぬるま湯を注ぐ!

ぬるま湯を注ぐ

くぼみにぬるま湯を注ぎます

混ぜる

よく混ぜてください

強力粉に砂糖とドライイーストを入れた部分(左側)を、ちょっとスプーンで混ぜてからくぼみを作ってください。そのくぼみにぬるま湯を注ぎ、手で混ぜていきます。

🔶最初はぬるま湯を注いだくぼみの部分を混ぜ、徐々に円を描くように混ぜる範囲を広げていき、最後に全体を混ぜてください。

🔶材料全体が混ざってきてボロボロっとした感じになったら、ひと塊にまとめてください。

③板に乗せてひたすらこねる!

こねる

両手でこねます

②の塊を、広めのパンコネ用板などの上に置いてください。まだ、パサパサしているので両手でよく練り込むような感じでこねていきます。モサモサとしていた手触りがツルツルになってくるまで、根気よく両手で力を入れて20分くらいよくこねてくださいね。

🔶よくこねるとツルツルした手触りになってきて、生地全体がイーストの働きで温かくなってきます。

④ 生地にバターを加える!

バターを加える

バターを生地に加えさらにこねます

ここで③の生地に無塩バター(5g)を加えて、さらに20分ほどよくバターが全体に馴染むよう、表面が滑らかになるまでこねます。

バターを加えることによって、味も香りもぐっとアップして美味しくなります!

⑤ 生地を発酵させる!

発酵

温かい場所で発酵させます

バターがよく生地に馴染んで、つるつると滑らかになった感じがしたら、生地を両手で丸くまとめてください。さらにボウルに戻し、蓋をして温かい場所で生地が2倍くらいの大きさに膨らむまで発酵させます。

🔶今回は、焚き火のすぐ側にボウルを置きました!

⑥ 膨らんだ生地のガスを抜く!

生地を切る

ガス抜きした生地を6等分にします

 

丸める

同じ大きさになるように丸めます!

ボウルをかぶせる

生地が乾燥しないようボウルをかぶせて!

生地が大きく膨らんだら、コネ用板に置き両手で潰してガス抜きをします。平べったくしたら、まず包丁などで半分に切ってから、それぞれを3分割(6等分)しましょう。

6等分したそれぞれの生地を、たたむようにしてまとめ丸めていきます。6個の丸い塊を作ってくださいね。出来上がったら、コネ用板に並べて置いたまま約10〜15分ほど休ませます。

🔶休ませている間に生地が乾燥しないように、ボウルを逆さまにしてかぶせてください。

⑦ 生地を成形してダッチオーブンへ!

ダッチオーブンに並べる

ダッチオーブンに並べてください!

見てください!15分ほど温かい場所に置いたら、ふわっと膨らみました!

休ませて少し膨らんだ6個の丸い生地は、1個ずつ優し〜く手を乗せてくるくると丸めて形を整えましょう。成形したら、オーブンペーパーを敷いたダッチオーブンの壁に沿って並べます。中央は開いたままでOKです。

ダッチオーブンの蓋をしたら、さらに温かい場所に15分ほど置いて二次発酵させます。ぷわっと膨らんでお互いにくっついたら焼きましょう。

🔶せっかく二次発酵して膨らんだ丸い生地が潰れないよう、成形するときや並べる時に力は入れないでください。

⑧ 焼きます!

ダッチオーブン+炭

赤くなっている炭をたくさん、蓋に乗せます!

生地が丸々と膨らんで、お互いが隙間なくぴっちりくっついて一体化したら(本当に、ポンデリングみたいな形になります)「焼き」に入りましょう!

ダッチオーブンでパンを焼くときは、「下火」だけでは焼けません。そこで、焚き火で真っ赤になっている炭を、蓋の上にドンドン乗せてください。これによって、パンの上部にも焼き色が付きます。

🔶ダッチオーブンでパンを焼成(温度・時間を調整しつつ、輻射熱(ふくしゃねつ)を利用しつつ焼くこと)する際は、「そんなにいっぱい!?」というくらい、たっぷりと、燃えている炭を乗せてください。

🔶焼成は、下火は弱く上火は強めにがポイント。蓋の上に炭をのせてから約 20 分

ちぎりパン【調理ポイント】

すごく大切なことなので、もう一度!塩とイーストが近い場所に加えると、膨らみが悪くなるので必ず離して加えることを忘れないでください!

ちぎりパン【出来上がり!】

ちぎりパン出来上がり

きれいなキツネ色に焼き上がりました!

ダッチオーブンで作った「ちぎりパン」焼き上がりました!きれいなキツネ色に焼けています。その名前の通り、包丁などで切らずに、手でちぎってください。

🔶外側、カリッと中はモチモチ!焼きたての手作りパンは最高ですよ。

焼き立てのパン

焼き立てはカリッとして中はモチモチです!

Sakiのひとこと😊

キャベツの重ね煮とちぎりパン

キャベツの重ね煮とちぎりパン同時に出来ました!

今回は、「キャベツとミンチの重ね煮」を焚き火にかけて煮込んでいる間にちぎりパンを作り、同時に出来上がったので、両方アツアツのままいただけました! キャンプ料理を何種類か作るときは、皆、同じタイミングでテーブルに並べられるようにするのがコツです。

ちぎりパンは、こねる作業が一見大変そうですが、発酵も焼くのもほっとけばいいだけ!本当に美味しいので、ぜひ試してみてくださいね。

パンをこねる際におすすめなのが、「大理石製」のこね台です。耐久性があって温まりにくい素材なので、熱が伝わるのを防ぎ、生地がベタ付きません。パンやピザなどをよく作る方には、ぴったりです

▼「動画」で観たい型はこちらもどうぞ!▼

この動画では、メイン料理の「キャベツとミンチの重ね煮」と同時に、焚き火を使って「ちぎりパン」を作っています。ご覧ください。詳しいレシピや作り方の記事はこちら↓をどうぞ!

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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中嶋咲絵
パティシエ

「オンラインスイーツスクールSaki.+」を運営。
日本各地、海外の方へオンラインでお菓子作りを教えている。

趣味のキャンプを通してアウトドアでもおいしく簡単にできる本格スイーツレシピやキャンプ料理の提案も行なっている。 http://saki-plus.com/