登山YouTuber、JINさんに学ぶ、初心者のカメラ選びから撮影のステップアップ方法まで

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2020.09.03

YouTuberとして、登山動画やカメラレビュー動画を投稿されているJINさん。今回は自身が好きだという動画編集について、また山でカメラを始めてみたい方向けに、その選び方や撮影のステップアップ方法まで教えていただきました。

 

ー初めまして。マウンテンシティ編集部です。まずはじめにJINさんの自己紹介、簡単にお願いできますでしょうか。

 

初めまして!JINです。登山やカメラについてYouTubeに投稿しています。

生まれは兵庫で、現在は仕事で千葉で暮らしています。

もともと動画編集や登山が好きで、せっかく動画編集をするのならもっとたくさんの人に見てもらおうと、2年半程前から本格的に登山やカメラについての動画をYouTubeに投稿し始めました。

 

ーいつも素敵な動画を拝見しています…!もともと動画編集がお好きだったとのことですが、過去に原体験のようなものがあったんですか?

 

じつは中学生のときに、携帯ゲーム機と一緒に買ってもらったゲームソフトがきっかけで。

写真や動画が撮れて編集ができるゲームソフトでした。そこから始まり、今では旅の動画や友人の誕生日に動画を作ったりしていて、その延長線上で現在に至ります。

 

ー中学生時代にやっていたゲームソフトがきっかけだったんですね。JINさんの動画を拝見すると、随所に撮影のこだわりを感じますが、撮影、編集などでいつも意識されていることはあるんでしょうか?

 

いつもその山に行きたいと思っている方の参考になるように動画を作っています。登山道の様子、分岐点、コースタイム、標高、危険箇所、絶景スポットなど自分が登る上で知りたいと思うような情報は載せるようにしていますね。

また顔出ししての登山動画では、楽しさや疲労、高所での恐怖、登頂したときの感動など、感情が伝えられるのが動画ならではのポイントだと思うので、そこもなるべく伝わるようにしています。大事だと思いつつ、私はそこを伝えるのが苦手ですが(笑)

ただ、一番は自分が楽しく思い出になるように撮ることが大事だと思うので、特に友人と行くときは自然な会話や表情を撮れるように意識して撮影・編集しています。

 

▼【テント泊登山】残雪の北アルプス蝶ヶ岳と涸沢カール

 

ー撮影時は必要な情報がわかるように意識しつつも、自分が楽しくということを忘れず撮影されていると。JINさんの登山動画から楽しさや感動、伝わっています…!(笑)

 

ーJINさんは、いままでにたくさんの山に登られていると思います。もともと登山はいつ、どのようなきっかけで始められたんですか?

 

両親がアクティブな人で子供の頃から色々な所に連れて行ってもらって。その影響で旅やアウトドアが好きになったのだと思います。

子供の頃の私は滝好き。滝を見るために山を歩くことも多く、日本一大きな称名滝(しょうみょうだき)が見たくて両親にお願いして連れて行ってもらったり。その流れで立山に行ったりもしていましたね。

その後は手軽に行ける近郊の山にときどき登っていましたが、社会人になり登山道具を自分で買えるようになったのをきっかけに、本格的に登山にハマりました。

 

これまでにJINさんが使用してきたザック

 

ーご両親の影響で、アウトドアにそして登山にハマっていったんですね。ぼくも立山は行ったことありますが、称名滝がみられるルートは通ったことないです。行ってみたい…!

ーたくさん登ってきたJINさんにお聞きしたいのですが、これまでに「登ってよかった」と思う山ってどんな山でしたか?

 

北岳と白馬岳・鳥海山が特に登ってよかった山です。どの山も共通して言えるのが、登山道がバリエーション豊かで沢沿いや雪渓、花畑など変化に富んで歩いていて本当に楽しい山でした。

最近登った山では伊豆の達磨山や富士外輪山の雪頭ヶ岳(せっとうがたけ)が比較的手軽に登れるのに、景色が抜群で登ってよかったですね。

 

北岳から見た白根三山縦走路

白馬岳山頂にて

鳥海山の道中にある鳥海湖

 

ーたしかに登山道がバリエーション豊かで歩いていて飽きない山は、登った後に印象に残っている気がします。北岳は南アルプス、白馬岳は北アルプス、鳥海山は山形県と秋田県にまたがる山ですね。

 

伊豆、達磨山の登山道

雪頭ヶ岳山頂にて

***

 

JINさんといえば、カメラのレビュー動画も投稿されている登山YouTuber。そこで今後、山で本格的に写真を始めたい方向けに、カメラの選び方や撮影で意識すべき点について教えていただいた。

 

ーこれから山で写真を始めたい方にカメラ選びのポイントなどあれば、ぜひ教えていただきたいです。

 

あまり重いカメラやレンズを持っていくと、私の場合は登山がしんどくなり登山自体が楽しくなくなってしまうので、最初はデザインが好きな軽量なカメラを選ぶのが良いと思います。

JINさんがいつも使用している撮影機材

 

ー一眼レフだと本体だけで500g、レンズも合わせると1kgになるケースもあります。それを考えると、JINさんのおっしゃる通り、自分の体力に合わせて、カメラの重さを考慮するのが良さそうですね。

 

ー本体は重さ、デザイン重視でとのことですが、レンズの選び方のポイントはありますか?

 

レンズは最初はズームレンズ1本はマストです。

金額や重量が許容できるのであればなるべくF値というものが2.8以下のズームレンズや単焦点レンズを持っていくと、一眼ならではのボケのある写真が撮れたり、星空が綺麗に撮れて楽しいと思います。

 

ズームレンズ(左)と単焦点レンズ(右)

 

ソニー SONY ズームレンズ FE 24-105mm F4 G OSS Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL24105G
ソニー SONY ズームレンズ FE 24-105mm F4 G OSS Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL24105G
高度非球面AA(advanced aspherical)レンズ2枚を含む計4枚の非球面レンズが諸収差を良好に補正し、ズーム全域で画面周辺部まで高い解像力を実現
いらないアウトドア用品を売るならマウンテンシティ!

 

ーレンズは「F値が低いもの」ですね!F値が小さいほど、ボケやすい写真が撮れたり、暗いところでも明るく撮れたりできるんでしたよね。

 

ーそのほか撮影時に意識すべきことはありますでしょうか?とくにJINさんが意識されていることなどありましたらぜひ教えていただきたいです。

 

構図や光の位置は意識して撮影しています。例えば撮影する山に朝日などの光が当たるまで待って撮影したり。その他は自分が綺麗だなとか感動したポイントで撮るように心がけています。

 

ー光の位置ですか。朝日がのぼってくるタイミングで撮影するときれいな写真が撮れるんですね。教えていただき、ありがとうございます。

 

ーカメラを始めたてのとき、気になるのがステップアップの方法だと思います。撮影上達のためのポイントなどはあるんでしょうか?もしJINさんのおすすめ上達方法などあればぜひ。

 

他の人の写真を見て、「これいいな」と思った写真をマネして撮ることが上達の近道だと思います。実際にマネして撮ってみると、その写真を見ただけでは分からなかったことが色々分かってきます。

構図や時間帯、こういうカメラの設定で撮れば、この写真が撮れるんだ!とか。私もいまだに上達のためによくすることなので、ぜひ実践されてみて下さいね。

 

ーいいと思った写真をマネしてみるのが上達の近道。今後写真を撮るときに実践してみたいと思います。

 

ーこれから山でカメラを始める方にひとことメッセージをいただきたいです。

 

カメラは重いですがその分、より綺麗な写真が撮れます。後から見返したときに思い出がより鮮明に蘇るのが魅力です。一番は無理なく楽しいと思える形で撮ることが大切だと思いますが、興味があればぜひカメラを購入して挑戦されてみて下さい!

 

***

最後にJINさんの今後の抱負について聞いてみた。

 

ー今後JINさんがチャレンジしたいことについて教えてください。

 

今年中には関東から兵庫に戻る予定なので、今後は近畿地方から中四国、九州方面の山にも登りたいです。あとは北海道の大雪山、機会があれば海外登山にもいつか挑戦してみたいですね。

今後はアルプスなど大きな山はあまり行けなくなりますが、登山を始めてあまり知られていない山でも、素晴らしい山があると知ったので、良い山を発見して動画をお届けできればなと思います。そしてたくさん山に登ったら、いつか自分なりの百名山なんかも作ってみたいです。

 

ー北海道の山や海外登山、いいですね。オリジナル百名山も素敵です。JINさんが制作した映像から山が選ばれるんでしょうか。今後も動画投稿楽しみにしております…!本日はありがとうございました。

***

現在の動画編集、制作の原体験は幼少期のゲームソフトだったというJINさん。制作する登山動画からは、山の厳しさ、登山道の情報、山での感動や楽しさが十分に伝わってきます。

そんなJINさんの動画は下記から。登山に興味のない方でも山の魅力に気がつけるかも…?動画も合わせてぜひご覧くださいね。

 

JINさんの動画はこちら

 

▼【テント泊登山】国内屈指の難関ルート八峰キレットに挑む|北アルプス後立山縦走

 

▼【テント泊登山】断崖絶壁!紅葉の北アルプス剱・立山縦走

 

▼【ツェルト泊登山】厳冬期の八ヶ岳・赤岳鉱泉と硫黄岳|4K

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

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りょうた
山が好きで仕事を辞めました。好きなときに山に登れるように、WEBライターという働き方を選択。

夢は「旅をしながら山に登る」こと。好きなものは「山で食べるごはん」。 https://gear-zanmai.com/