キャンプ女子Kajoが行く!〜新潟・妙高山ハイキングレポート〜vol.10
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こんにちは、Kajoです。
前回の長野・飯綱山に引き続き、今回は新潟県にある「妙高山」の秘湯を目指したハイキングの様子をお伝えします。
実は飯綱山で味を占めた私、妙高山も登頂を目指す!など意気込んでいました。
・・・上級者向け、と書かれた妙高山。
体力★★★
危険度★★★
のベンチマークを見ても、ケロッと「行ける!」と思っていたんですね、根拠なく。
しかし連日長野で遊びはしゃぎ倒したことにより、くたくたになった私の体力ボルテージは星一つ。
体力★
弱くない!?
さっきみずでっぽうを覚えたゼニガメがいきなりハイドロポンプ使えないですよね・・・。
夕ご飯を食べながら眠りこけるような状態の私は、冷静な周囲の判断を聞きハイキングに変更。
それでは長野・妙高山ハイキング編スタートです。
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燕温泉日帰り駐車場より出発
長野県から車でアクセスをし、中郷ICを降りて30分、まずは目的地である燕温泉の登山口へ。
燕温泉街は道路が大変狭いので、日帰り温泉用の駐車場に車を停めます。
トイレもついているので、こちらで身支度を整えてから出発!
若干の坂道を上がって、温泉街を目指します。
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白濁の湯の足湯やレトロな雰囲気にはしゃぐ
この日のお目当ては、妙高燕温泉にある野天風呂の「河原の湯」と「黄金の湯」。
友人の「めちゃくちゃ良いから!」
の一言で決定に至りました。
街自体は小さいのですが、平安初期に弘法大師(空海)により発見されたと伝えられる歴史ある温泉街、雰囲気がとても良い!
冬は豪雪で温泉の使用ができない?!未知すぎる、これは秘湯・・・!
登山道手前のおみやげ屋さんでつい足が止まる
見てください、この美味しそうなキノコ。
「朝取れだよ〜」の声に取り置きを依頼!
帰りに購入し、粕汁に入れたりポタージュにしました。
おみやげ屋さんを越えてすぐに分岐がありまして、なんとなくの決定で、まずは①河原の湯 ②黄金の湯の順で行くことに。
お昼どきだったので、日本の滝100選にも選ばれる「惣滝」を眺めながらランチを取る予定です。
こっちかな?こっちだな!
先ほどから案内の看板はいくつかありましたが、道は二つしかないのだし友人のオススメだしと思い、あまり看板を見ずに進んでいます。
(友人の記憶では、黄金の湯の奥に河原の湯が現れる)
分岐を左に進み、昼の太陽に照らされる色づいた葉を茂らせた木々に、「ほぅ」「はぁ」と息を漏らしながら進みます。
「黄金の湯」って書いてあるけど目指しているのは「河原の湯」
まず現れたのは妙高山登山口・野天風呂「黄金の湯」!
この坂がなかなかに辛く、すれ違った方々も、時間をかけてゆっくり歩いてらっしゃる印象でした。
これが野天風呂〜〜!入口から貫禄がすごい
胸おどる入口が、道路脇に現れました。
早く入りたい気持ちを抑え、まずはお腹の虫をどうにかせねば・・・。
駐車場からこちらまでは、歩いて約10分強。
河原の湯方面を目指して奥へ。
このあたりでソワソワしだした友人。
なになに、どうした?
「こっちじゃないかもしれない」
私もそんな予感がしていましたが、少し辛い坂と階段もこの美しい風景を前に、
道を間違えたことなどどうでも良くなっています。
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黄金の湯を越えると、展望台へ到着
黄金の湯の奥、さらに坂道を登ると惣滝を望む展望台へ到着。
ここで小休憩です。見事に色づいた秋の妙高・雄大な「惣滝」を眺めます。
一息ついたら今来た道を戻り、おみやげ屋さんの分岐を右手へ。
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神奈山・大田切渓谷の案内の道へ
ここからの道のりは、途中が登山道のようになっているので、運動靴やトレランシューズをお勧めします。
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ふと顔を上げれば絶景に出会う
お腹は相変わらずペコペコですが、道を歩く私たちを見守るこの絶景と言ったら・・・!
お邪魔します、と謙虚な気持ちで山道を進みます。
私「長野への嫁入りを真剣に考えるレベルですねえ・・・」
友人「ここは新潟ですけどねえ・・・」
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可愛らしい山の花
道の途中には、この写真のように可愛らしい野生の花も咲いていて、
苔むした岩や山の植物に、度々足を止め眺めます。
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手前に橋、奥に惣滝を発見!
お喋りと景色を楽しんでいると10分も経たぬうちに橋が現れ、川沿いの奥に滝が見えて来ました。
どうやら河原の湯も近く、滝に関しては滝壺が見える近くまで行ける様子・・・!
お昼を食べる場所は滝の近くが良いなあ。
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「妙仙橋」を渡る
時折横目にいくつも現れる細い滝を見ながら、吊り橋を渡ります。
雰囲気が抜群すぎる。
この橋を渡って、さらに奥に行くと惣滝へ行けるとのこと。
もう少しアプローチしてみることに。
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途端に険しくなる道のり
夏でも部分的に残雪があるという、日本の名滝100選の名を持つ惣滝・・・!
足場は悪くとも、その景色を見るためならばと全く苦になりません。
落差20メートル級の滝から、50メートル級の滝まで眺むこのルート、滝好きにはたまらない道のりではないでしょうか。
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ヒエッ?!
と、途中案内が・・・え・・・
「この先、がけ崩れや落石により通行できません」
標高1300メートルに位置する、落差80メートルの豪快な滝の滝壺への道が絶たれた瞬間です。
肩を分かりやすくガッカリと落とし、来た道を引き返すか・・・と思いきや
突如友人の歓声が上がり顔を向ければ、この付近の景観に息を飲みます。
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来てよかった・・・!
暴力的なまでに鮮やか。
静かに興奮しながら、近くの岩場に腰をおろします。
では簡単なランチをとりましょう。
【本日のメニュー】
*春菊・ウインナー・紫芋のサラダのチーズホットサンド
*おからとチョコのブラウニー、りんご、コーヒー
飯綱山登山から引き続きお借りしているホットサンドメーカーを使って、
今日も作ります、あったかいやつ!
昨夜友人宅でご馳走になった紫芋のサラダを山用にお土産として持たせてもらっていたものを使います。
春菊とウインナー、チーズは家の冷蔵庫から持参したもの。
ちょうどカットしたら2種類の味が楽しめるように詰め詰め。
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ほくほくとろ〜り!
春菊は生でも苦味がないので、モリモリに詰め込みました。
ちょっとの焦げもご愛嬌(もはや定番のセリフ)!
地元の友人手作りのおからブラウニーも美味しいし、長野県産のリンゴは毎日食べてるけど飽きないし、最高のランチタイムです。
熱々のコーヒーを多めに淹れ、持参したスタンレーの保温マグにも少し詰めまして・・・
いざゆかん河原の湯!
友人「河原の湯、来たことがあるっていうのは勘違いで、来るの初めて!」
友人からのカミングアウトです。
長野・新潟エリアにはこのような秘湯が他にもあるということにもう驚かなくなって来ている。
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橋までの道を引き返すと、石の看板が
ゴロゴロと砂利と石が混在する山道を、橋まで引き返します。
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渡った先、橋の下へ降りる
こちらの道はすぐにわかるようになっていますのでご安心を。
橋の下をくぐり、小さな川の上流方面へと歩いて行きます。
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岩の向こう側に小屋が見えて来ました!
駐車場からは約20分ほどでしょうか、燕温泉・河原の湯、妙高の秘湯(と認定しました)、初めての野天風呂です。
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足取りも軽く到着した、小屋の全貌!
こちらの小屋が、簡易的な脱衣所となっている様子。
囲いもなく、完全に自然の中に一体とかした野趣あふれる野天風呂です。
そして、一つだけドキドキしていたことがあるのですが。
ここ・・・こ、こ、混浴なんです。
「水着着て行ったらいいよ」
と助言をもらうものの、秋の長野のイメージから水着持参に発想が及ばず、言葉通り丸裸でのトライです。
ちなみにバスタオルを巻いたり、湯浴み着の着用などもできるみたいですね。
しかしラッキーなことに、ちょうど私たちが到着した時分、まさかの貸切でした。
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河原の湯。エメラルド色で綺麗。
さっきまでチキン丸出しでモジモジしていましたが、貸切となって大はしゃぎ。
10名ぐらいは余裕で入れそうなスペースのお湯は乳白色で、一度お湯に入ってしまえばこっちのもんです。
硫黄の香りが強く、温度は40度以下のぬるめ。深さはあまりなく、肩まで浸かって長湯が可能です。滝を眺めたり舞う湯の花で手遊びしていると、カップルが現れたのでそそくさと退散。
小屋の外に設置された賽銭箱に、素晴らしい場所を保っていただいていることの気持ちを入れ、黄金の湯へ向かいます。
秋のほっかむりスタイル。
さして冷え込む時間帯でもなく、濡れた髪は体を拭くときに使用した手ぬぐいでカバーするほっかむりスタイルで歩きます。
黄金の湯は男女別、温度は河原の湯より高く、大きな岩で囲われた湯船にハラハラと落ちた落ち葉が浮かびます。
秋の色づいた葉が舞い落ち、黄金色に見えることからこの名前になったとか。
湯の花が潤沢〜!
黄金の湯も同じく硫黄泉で、温泉好きの方との話が弾みました。
月曜と金曜の午前中は清掃のため入浴不可、日の出から日没までの入浴が薦められています。
途中、持参したスケッチブックに墨でお絵描きタイムも挟み、17時ごろまで空いているお土産屋さんでキノコも買い、ゆっくりと黄金の湯を堪能。
帰るころにはすっかり日も落ちまして。※17時すぎの時点で暗いです
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満月も近く、雰囲気が増す燕温泉
燕温泉を去ったのは17:15ですが、写真を見ていただけるとわかるように、すっかり夜のとばりが降りています。
「おやすみなさい」
と道ゆく人に声をかけられ、すっかり温泉でリラックスした私たち、もう寝支度に入りたくなるほどでした。
新潟、長野でもそうでしたが、夕方以降に温泉に入りに行くと、出るときに必ず「おやすみなさい」と言ってもらえるのが不思議でたまらなかったです。
暗いはずの夜道、月に明るく照らされながら火照った身体に少し感傷的な気持ちを感じながら、帰路につきます。
「帰ったら何食べよう?」
秘湯を目指した妙高山ハイキング、来年の夏には妙高登頂を目指して。
また戻ってくるという穏やかで確かな確信を胸に、長野滞在中の山経験2つ目の妙高山が車窓に過ぎてゆきました。
文・Kajo
写真・Kei Sakata
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。