山好きならきっとハマる!人気の登山漫画5選
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引用:Amazon
名作と言われる漫画は数ありますが、登山漫画にも優れた作品があります。山という環境の厳しさと美しさ、登山という活動の苦しさと喜び。普段はあまり知ることの出来ない、登山に関する知識が盛り込まれていて、読むと登山への気持ちが駆り立てられるものばかりです。最近では、山ごはんなどの新ジャンルでの漫画も人気で、以前よりも身近に感じられる登山漫画もあります。引き込まれること間違いなしのおすすめ登山漫画をまとめてみました。
神々の山嶺(いただき)|映画化もされた山岳漫画の金字塔
出版社: 集英社 (2012/2/1)
谷口 ジロー(著)
夢枕 獏 (著)
登山好きには有名な登山漫画です。原作が夢枕 獏で作画は「孤独のグルメ」の作者として有名な谷口ジローです。迫力のある力強いタッチで瞬時に物語に引き込まれます。有名な食事のシーンでは、高山アタック時の具体的な内容が描かれていて印象に残ります。ここで描かれているのは、まさに男の世界!山に取りつかれ、人生の極限まで挑戦しきった男たちを鮮やかに描き出しています。自分では到底味わうことのできない環境ですが、臨場感があり、まさに手に汗握る展開!小説の原作もありますが、漫画での山の描写、人間たちの描写は圧巻です。原作の夢枕 獏が、構想から20年という歳月をかけて書き上げたストーリー。最後のラスト2巻での、およそ500ページに及ぶエベレスト登山シーン。読むしかないですこれは。
「K(ケイ)」|神々の山嶺が忘れられない貴方に
出版社: 双葉社 (1993/7/12)
画・谷口 ジロー
作・遠崎 史郎(著)
神々の山嶺の後、同じく谷口ジローが作画を手掛けたアルペンコミックの最高峰がこの「K(ケイ)」。神々の住まう処と地元住民に崇められるチベットの山々を舞台にし、8000m峰という環境での山岳救助の姿を描きます。途中語られる、主人公「K(ケイ)」が山や獣たちから学び取った知恵は強い説得力を持ちます。圧倒的な登攀シーンの描写は読んでいるだけでも背筋が凍ります。極限の状況における、剥き出しの人間の姿。主人公も、天才的な登山テクニックを持つものの、やはり他の人間と同じように恐れ、でも執着し、どうしてもチャレンジせずにはいられない葛藤など、こちらも壮大すぎる読後感を味わうことが出来ます。
岳|登山から、人生の様々なことを教わる
こちらも本当に人気の高い漫画です。登山好きでなくても、その物語の面白さに好きな漫画として挙げる人も多く、人生が変わったという人も少なくありません。山好きの人だと、この漫画を読んで自分の子供に「岳」と名付けた人もいます。いや、結構いるんです。この漫画は、1話読むだけで、主人公三歩のことを好きになってしまいますよね。あの、普段のホンワカとしたおおらかな様子、登攀時のカッコ良さ、そして遭難者にかける言葉の暖かさ。物語全体を通して彼の人間性に救われていく、非常に爽やかな読後感の作品です。内容は、自然の厳しさをキッチリ描いていて、生死に向きあわざるを得ない内容ですが、三歩のキャラクターが話を暗くさせません。これは、山へ誘ってくれる名作です!こちらも、映画化がされました。
ヤマノススメ|新ジャンル!ゆるふわ登山コミック
こちらは、今までご紹介してきたシビアな登山の漫画とは異なり、登山に不慣れな女子高校生が登山に挑戦していくお話です。登る山も、高尾山や天覧山といったかなり身近な山。山登りビギナーが参考となる情報も盛り込まれています。絵が可愛く女性にも入り込みやすい内容です。谷口ジローさんとかに親しんでいる人には、逆に抵抗を覚えるかもしれませんが、主人公の成長の物語としても面白いので、ぜひ読んでみていただきたい漫画です。テレビアニメでも放送され、神アニメとして人気が出たことから、普段は登山に興味の無い人も聖地巡礼に出かけるようです。埼玉県飯能市では、ヤマノススメにちなんだイベントやグッズ販売を幅広く展開しているので、読んだあとに訪れるとより楽しめますね。
山と食欲と私|手軽で美味しそうな山飯満載
こちらも27歳OLが主人公の話です。サクサクと読める短いお話の中に、毎回1品の山飯が紹介されています。リアルな山エピソードと関連付けられ紹介される山飯はどれも手軽に出来るものばかり。グルメ漫画に分類されるほど料理の描写はとても美味しそうで、読者が再現できるように細かい説明がついています。調理のことだけでなく、実在する山の説明や、山登りで使えるテクニックなどが盛り込まれていて、登山初心者から、慣れてきた人にも楽しめる内容です。気軽に楽しめるので、誰にでもおススメできる作品です。
登山漫画から教わる人生観
登山のように、趣味が高じて命をかけてチャレンジ出来るアクティビティってそうないですよね。様々な装備はあれど、基本的は自分の身体と感覚だけを頼りに厳しい環境を進んでいく。逃げ場のない、自分との対峙。圧倒的な自然環境。そういったものから見いだされる哲学は、どのような人間の心にも響くのでしょう。漫画を読んで気持ちが駆り立てられたら、自分のレベルにあった山を選んで早速登ってみましょう!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。