ビーコン人気5選|マムート・Ortovox・BCAなどおすすめを比較
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引用:YouTube by ORTOVOX
冬山の登山に必ず持って行って欲しいアイテムの一つが、ビーコンです。冬山では、いつ雪崩が発生するのか誰も予測ができません。突然の雪崩で万が一雪の中に埋まってしまった時。あるいは遭難してしまった時に、居場所を教えてくれるビーコンはまさに命綱です。高性能のビーコンを選んで、まさかの事態に備えておきましょう。
なぜビーコンが必要なの?
引用:YouTube by ORTOVOX
ビーコンが持つ役割は、大きく二つあります。一つ目は、雪崩に埋まってしまった人を見つける役目。もう一つは、自分が埋まってしまった場合に自分の居場所を知らせる役目です。
つまり、ビーコンを使用するということは自分の命を守ることになるとともに、登山仲間の命を救うことにもつながるのです。
ビーコン選びのポイントは?
引用:YouTube by Face West
一口にビーコンといっても、国内外の様々なメーカーが多くのビーコンを販売しています。一体どのような点に着目して購入するアイテムを決めると良いのでしょうか?
■ 1、アンテナの本数を確認
ビーコンは、商品それぞれでアンテナの本数が異なっています。アンテナの本数が多いほどその探索性能が高くなりますので、なるべくアンテナ本数の多いもの、最低でも3本以上のアンテナを目安とすると良いでしょう。
■ 2、アンテナ方式を確認
ビーコンのアンテナ方式には、デジタルとアナログの2種類があります。この2種類どちらを選んでも正確さに違いはないのですが、使いやすさの有無には大きな違いが生じます。アナログ方式は扱い方が難しく、そのコツを掴むために時間がかかってしまうのです。初めてビーコンを購入する方は、特にデジタル方式のビーコンを選ぶことをおすすめします。
■ 3、操作性を確認
現在日本で販売されているビーコンは、日本製のものもありますが外国製のものも多く出回っています。外国製ビーコンの中には、操作ボタンや画面が英語のものもあるので、注意が必要です。やはり操作しやすいのは、日本語操作ができるビーコン。特にとっさの事態にさっと簡単に操作ができるように、日本語表示のビーコンを選ぶと良いでしょう。
登山者から人気の定番ビーコンといえばマムート
引用:Amazon
1862年にスイスで誕生したマムート。元々はロープメーカーとして誕生したブランドなだけあり、「アルパインの安全性」にとことん追求して様々なアウトドア用品を送り出してきました。ビーコン分野においてもその性能に定評が高く、日本でも多くの登山者たちがマムートのビーコンを利用しています。
【入門レベル定番、MAMMUT ELEMENT Barryvox】
とにかく最低限の機能があるものから慣れていきたい。そんな冬山入門者さんにおすすめなのが、こちらのELEMENT Barryvoxです。シンプルで割と安価であるにも関わらず、アンテナ数は3本確保。日本語マニュアル完備なので、使い方がわからずに困る心配もありません。
重量:210g(単4電池×3含む)
バッテリー:単4アルカリ電池×3
バッテリー寿命:200時間以上(SENDモード使用時)
品質保証:5年
アンテナ数:3
操作数ボタン:1
【視覚的でわかりやすい、MAMMUT AVALANCHE BEACON Barryvox S】
MAMMUT AVALANCHE BEACON Barryvox Sは、ストレスフルな状況でも使いやすいように矢印に従うだけで探索ができる画面表示が用いられています。また、距離だけではなく対象物の動く方向やスピードも表示されていますので、より正確に素早く対象物を見つけることができます。
最大帯域:最大70m
捜索帯域幅:70m
サイズ:115mm×67mm×27mm
重量:205g(バッテリー含む)
バッテリー:単4アルカリ電地×3本(1.5V)
バッテリー寿命:アルカリ/約300時間(SEND)、1時間(SEARCH)
周波数:457kHz
信頼性の高いビーコンメーカ、Ortovox
引用:Amazon
1980年に2人の技術者によって誕生したOrtovoxは、周波数の違いによって生じていた救命活動のロスタイムをなくすため、2種類の異なる周波数を感知できるビーコンを生み出したことで知られています。設立から2年ほどの短期間で、マーケットシェアを獲得した信頼性の高いビーコンメーカーです。
【安価なのにしっかり働く、Ortovox ZOOM+ Avalanche Transceiver】
Ortovox ZOOM+ Avalanche Transceiverは、3万円以下で購入できる安価なモデル。しかしながら、アンテナ3本が搭載されており、捜索者が第二の雪崩に巻き込まれた際を想定して120秒ごとに送信モードへと切り替わる機能など充実した機能性を持っています。
サイズ:118×80×24mm
重量:約180g(電池含む)、収納ケース約98g
電池:単3アルカリ×1本 (*充電式電池やリチウム電池は使用しないでください。)
使用温度:-20°C~+45°C
捜索幅:40m迄
国内使用者多し、BCAのTRACKERシリーズ
引用:YouTube by Backcountry Access
世界初のデジタルビーコンを販売したBCAは、現在でも国内の登山愛好者たちの多くが使用しているシェア率の高いメーカーです。とにかく操作がシンプルというのが、BCAビーコンの特徴です。
【初のデジタルビーコンモデル、BCA TRACKER DTS】
発売から10年以上経っても多くの愛用者を持つBCA TRACKER DTSは、世界で初めてのデジタルビーコンとして一躍人気を博した有名モデルです。現在でも音とフラッシュで簡単に距離を知ることができる点が幅広いレベルの登山者たちから好まれており、使用している人の多い人気モデルとなっています。
最大範囲: 45メートル
検索ストリップの幅: 40メートル
バッテリー: 単3アルカリ乾電池
バッテリー寿命: 送信モードで200時間後の検索モードで最低1時間(送信時のみ約250時間、検索時のみ50時間)
寸法: 14×8.1×2.8cm
【LED発光で降雪時も見やすく!BCA TRACKER3】
BCA TRACKER DTSをより使いやすく、ピンポイントに遭難者の位置を把握できるようにしたモデルが、こちらのBCA TRACKER3です。液晶にはLED発光が採用されているので、雪が液晶に乗ってもくっきりと表示を確認することができます。
最大範囲: 50メートル
バッテリー: 単4アルカリ乾電池
バッテリー寿命: 送信時のみ約250時間、検索時のみ50時間
寸法: 11.5×7.0×2.2cm
ビーコンは雪山での必須ギア!必ず携帯しよう。
夏山とはまた違った魅力が味わえる冬山登山。しかし、雪が降り積もった山に登るのは、危険と隣り合わせでもあります。ビーコンは万が一雪崩にあった際に自分の命を守るだけではなく、仲間の命も守る大切な登山ギアです。冬山ギアを揃えるのに出費がかさむとは思いますが、必ずビーコンは携帯しておくようにしましょう。
おまけ:買い換えるときのこと
ほしい商品は見つかりましたか?
新しいものに買い換えたとき、今まで使っていたギアはどうしていますか?
「まだ使える…いつか使うかも…」と保管していたけれど、結局使わないままに経年劣化でボロボロになって、捨てるしかなくなる…なんてことは、残念なあるあるパターン。
かといって、まだ使えるものを捨てるのももったいないですよね。
そんなとき、いまどきの登山家・キャンパーは、アウトドア用品の買取専門店に売っています。
こういうお店も上手に利用して、エコ&おトクにアウトドアを楽しんでくださいね!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。