位置を確認するだけではもったいない登山用gps

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2016.12.01

引用:PIXELS

ここ数年で普及し始めた登山用gps。登山中にgpsを手にしている光景を山中で見た方も多いのではないでしょうか?

登山用gpsは単に地図を見たり、位置を確認するだけのツールではありません。登山用gpsは、登山後にパソコンと連動させることで、アフター登山の楽しみを倍増させることができます。 位置確認や地図の利用にとどめるのは非常にもったいない登山用gps。アフター登山にも是非活用したいものです。

スマホとともに近年普及が進む登山用gps

17_1引用:Amazon

実はgps端末を登山用として利用するのは10年以上前から知られていましたが、gps端末の価格が高いこともあり、殆ど普及には至っていませんでした。しかし近年、スマートフォンの普及と軌を一にするように、登山用として利用するgps端末の普及も徐々に進んでいます(以下、登山用gpsとします)。

アルプス等の登山中に、登山用gpsを持っている登山者の姿も以前に比べると随分と目にするようになりました。 登山用gpsは現在位置を示すのと同時に、登山エリアの地図を表示することで、登山者が道に迷わないようにする端末と言えます。それは確かに一番の利用目的ではありますが、登山用gpsを単なる位置確認装置として利用するのは非常にもったいないです。 登山用gpsはアフター登山に非常に威力を発揮するアイテムと言えます。

パソコンとの連動が必須の登山用gps

17_2引用:ぱくたそ

登山用gpsは、gps単体でも利用は可能です。基本的に地図情報を別途購入する必要がありますが、地図情報を搭載すれば、単体で登山中の位置把握、という機能を存分に発揮します。(逆に地図情報が無ければ、単なる位置の把握しかできません) しかし、登山用gpsはパソコンとの連動でこそ、本領を発揮します。パソコンとの連動で、パソコン上で実際に歩いたルートの再現が可能になり、登山の検証が可能になります。

登山用gpsを単なる位置把握システムとしてのみ使うのは非常にもったいないため、登山用gpsとパソコンとの連動は必要不可欠と言っても過言ではありません。

本来は登山は登山後の検証も行うべき

17_3引用:Photo AC

無事安全に下山すれば一般的には登山は終了です。しかしながら本来はルート取りは正しかったか、コースタイムは予定通りだったか、コース自体に無理はなかったか等の検証が必要となります。 登山は他人と競うようなスポーツではないので、反省会なしでも構わないと言えますが、過去の検証なしでは、どんなスポーツでも技量の向上は望めません。

登山においてはgpsを持つことで、行動時間・登山ルートが全て記録されます。これにより、後日登山の振り返りを容易に行うことができます。 登山で遭難しないのは基本中の基本です。その基本のためにgpsを持つのはインストラクターであれば当然ですが、一般の登山者がgpsを持つのであれば、パソコンと連動させて、単なる位置情報の把握に留まらない利用を行うべきです。

登山用gpsとカシミールとの連動が秀逸

17_4引用:Amazon

gpsの登山データとの連動は、グーグルマップ等のサービスを利用することで簡単に行うことができます。 これにより容易に登山の振り返りが可能になります。 しかし、本格的にアフター登山を行うのであれば、カシミール3Dというソフトは必要不可欠となります。

書店の山岳コーナーで販売されているカシミール3Dとgpsを連動させることで、3Dマップ上にルート等を表示させることができます。その臨場感は他のサービスとは比べ物になりません。 書店で約2,000~3,000円でカシミール3Dは販売しているので、登山用gpsと同時に買うべきソフトと言えます。またカシミール3Dがあれば、3Dの地形を見ながら登る予定の山の事前のシミュレーションもできます(山のピークから見える風景図が重宝します)。

カシミールとgpsを連動させることで、アフター登山の充実が図れるだけでなく、登山計画の立案も具体的な山のイメージを持って行うことができるようになります。

登山用gpsはガーミン製が主流

17_5引用:Amazon

登山用gpsは日本ではガーミンが非常に多くの市場シェアを占めています。よってガーミンの製品を買えば、基本的には間違いはありません。 アウトドアの世界は、海外製品が強い世界でもあり、ガーミンもアメリカの会社となります。

日本製gpsにこだわりたい場合はムーブオン(MOVEON)という会社のgps端末も存在しています。 なお、gpsは地図データを別途購入する製品がほとんどとなりますので、gpsを購入の際は地図データの購入を合わせて行うことも必要となります。

まとめ、gpsは単なる位置確認用ではもったいない

正直、それなりの登山経験を積めば、コンパスと地図から現在地の把握はほぼ可能となります(時計に標高表示機能があれば最強です)。よって登山用gpsの使い道を、登山位置確認用のみとするのは非常にもったいないです。

登山用gpsを使いこなすには、パソコンとの連携が必要不可欠ですし、それができて初めて登山用gpsは真価を発揮する、とも言えます。そしてアフター登山を充実させるためには、登山用gpsは必要不可欠のツールとなります。 折角購入しようとしている(購入した)登山用gps、パソコンと連動させて、登山の計画から検証までができるようにして、その機能をフルに利用したいものですね。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。