恵那山のまとめ一覧

恵那山について

恵那山(えなさん)は長野県と岐阜県にまたがる、木曽山脈(中央アルプス)の南、三河高原に属する標高2,191 メートルの山です。美濃平野から仰ぎ見ると、雄大な櫛形が印象的で、またこの形が船を伏せたようにも見えることから、舟覆伏山 (ふなふせやま)また「野熊山」とも呼ばれました。美濃の最高峰山として知られ、昔は伊勢湾を運行する船の目標にもなっていました。「日本百名山」「新・花の百名山」にも選定されています。 恵那山はイザナギノミコトとイザナミノミコトの娘である「天照大神がここで降誕され、その胞衣(えな)がこの山に埋められた」という伝承が残っており、古くは胞衣(胎盤のこと)を表す「胞山」、「胞衣山」とも呼ばれていました。『古事記』でヤマトタケルノミコトが科野峠 (神坂峠) で拝したのも恵那山の神であり、古くから修験道の霊場として知られていました。山頂には恵那神社奥宮本社もあります。 登山ルートは黒井沢の渓流に沿って登り、野熊ノ池や樹林帯を歩く最短ルートである「黒井沢ルート」や、登山ルートの中でも最も長めが良く、ウバナギ崩壊地、天狗ナギなど恵那山らしい山肌を行く「神坂峠コース」 、長野県の阿智村からの最も新しい最短のルート「広河原コース」、恵那山ウェストン公園と恵那神社の側を通る修験者や中級者以上向けの「前宮コース」、また木曽路を馬籠宿から妻籠宿間の約8kmをハイキングするコースなどがあります。 山頂付近は6月まで残雪が残り、背が高い針葉樹林に覆われているため、頂上が特定しにくく、展望台からの展望もあまり良くないと言われますが、中津川の支流である黒井沢からの登山道と、主稜線の合流点に「恵那山山頂避難小屋」があり、裏の岩から北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山などの眺めが良いという体験談もあります。 引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mount_Ena.jpg#/media/File:Mount_Ena.jpg