「笑う」と言えば?山にちなんだ「笑う」という言葉をテーマにご紹介!

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2017.04.21

引用:写真AC

いよいよ春本番ですね。山の木々がまぶしい季節となりました。春の登山に行こう!と、さっそく計画を立てている登山家の方も多いことでしょう。あたたかな春の陽気に思わずニッコリと顔がほころんでしまいます。今回は登山とは少しはずれますが、「笑う」という言葉にスポットをあてたお話しをしてみたいと思います。登山の合間などのちょっとした会話の中で役立つ話題が見つかるかも?

 

春の季語「山笑う」とは?意味とその由来について

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引用:写真AC

「山笑う(やまわらう)」という言葉。どこかで耳にしたことがあると思います。俳句や短歌などでは春の季語としてよく使われる言葉です。それでは山が笑うとはどのような意味なのでしょうか?まずは「山笑う」について解説してみましょう。

言うまでもなく、笑うとは言え山が大声をあげて笑うという訳ではありません。のどかな春の山を思い浮かべてみてください。新緑が芽吹く季節は緑色が明るく、穏やかな感じが浮かんでくることでしょう。この春の山のイメージこそがまさしく「山笑う」と言うのだそうです。

その昔、中国の郭煕という画家が残した「春山淡冶にして笑うが如く」という言葉から、俳句などに引用されたのが由来であるとされています。

 

「山笑う」の時期と季語について

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引用:写真AC

前章でも触れましたが「山笑う」は春に用いられる季語です。
使われる時期としては「春」を三つに分け、さらに仲春を真ん中にした二月~四月ということになります。
「初春」・・・旧暦の一月→現在は二月の季語として使用
「仲春」・・・旧暦の二月→現在は三月の季語として使用
「晩春」・・・旧暦の三月→現在の四月の季語として使用
ちなみに現在も時候の挨拶などに用いられている季語は一年を24に分けられた「二十四節気」を基準とされています。
天文や月の名称、季節の行事や地理、草花など多様に分類されています。
そして、「山笑う」という季語は地理に分類される言葉です。

 

山を擬人化した季語は「山笑う」の他にも

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引用:aihuahua.net

前述しました郭煕が残した著書の中で四季の山をそれぞれ擬人化した言葉があります。

「山笑う」の語源となった「春山淡冶にして笑うが如く」以外にも下記の言葉があります。
「夏山蒼翠にして滴るが如く」・・「山滴る」夏の季語。水が滴るような緑が瑞々しい夏山。
「秋山明浄にして粧うが如く」・・「山粧う」秋の季語。紅葉で色づいた美しい秋山。
「冬山惨淡として眠るが如く」・・「山眠る」冬の季語。静寂の中の冷たい冬山。

普段は良く使われる言葉ではありませんが、知っていると山の表情が感じられ、さらに身近に親しみのあるものに思えてきませんか。

今の季節、春の山に登山に行かれた際、話のネタに風情を感じさせる「山笑う」という言葉をぜひ使ってみてはいかがでしょう。

 

登山中に「笑う」と言えば「膝が笑う」!?

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引用:写真AC

登山を経験したことがあれば、一度は「膝が笑う」という現象を体験したことがある人も多いのではないでしょうか。
膝が笑うという現象は、登山で疲労した足がガクガク震えることを言います。登りの山では意外と膝は疲れないのですが、下山する頃になると膝が疲労することが多いのは、下りの際の足の使い方にも一因があるようです。

下り坂で膝にブレーキをかけながら、重力に任せて大股で歩いたりしていると、膝が疲労しやすくなる傾向にあります。太ももの部分は大腿四頭筋などの大きな筋肉によって形成されています。また内側広筋と言われる大きな筋肉は太ももの裏側にあります。この筋肉は瞬発力があり、いち早く反応するためエネルギーの消費量が大きく、この筋肉が疲労すると、膝の関節を支える事が出来ず、その結果、足がガクガクして「膝が笑う」ことになるのです。

 

登山での「膝が笑う」を防ぐためには

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引用:写真AC

登山において「膝が笑う」現象を防ぐためには、登山に備え日頃から筋トレをするなどを心掛けるのは勿論ですが、下山の際の足の使い方にもコツがあります。

下り坂では、軽く腰を落とし、膝を曲げた状態を保ちながら小さな歩幅で歩くと良いでしょう。その際、常に地面と足の裏を平行に保ちながら歩くことがポイントです。また足の裏全体で着地するように心がけると、踵とつま先を同時に着地する事ができるのため、次第に歩幅が大きくなるのが防げます。反対に踵やつま先を蹴るような着地だと、ますます歩幅が大きくなり、筋肉の疲労が増すので注意しましょう。

足の使い方だけでも、かなりの疲労を軽減することが期待できます。

 

春の山を登ればほほ笑みがいっぱい

今回は「笑う」をテーマにお伝えしてみました。季節は春真っ盛り。そういえば、花が咲くことも「笑う」と言います。春の山はあちこちで花たちが笑い、麗らかな春の山を歩くうちに自然と微笑んでしまいそうですね。春爛漫の登山をぜひ満喫してみてください。

 

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。