山にまつわる名言5選、あなたはいくつ知ってますか?

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2016.12.24

引用:PEXELS
「そこにエベレストがあるから」と言うセリフを聞いたことありますよね。イギリスの登山家であるジョージ・マロリーが言ったあまりにも有名な名言です。ちなみに質問の内容は「なぜ、あなたはエベレストに登りたかったのか?」この質問で、こんなシンプルな返答が出来るマロリーがかっこ良すぎますよね。聞くだけで山に行きたくなる、そんな山にまつわる名言を幾つか紹介して行きます。

私は思い出より憧れの方が好きだ

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引用:ぱくたそ
まずはフランスのアルピニストとして知られているガストン・レビュファの言葉。有名な名言なので、どこかで耳にした事がある人は多いかも知れないです。彼は21歳の若さでアルプス登山の公認ガイドとなります。以後、44年間アルプスの名ガイドとして、また一人の登山家として活動していました。しかし彼は登山家としてだけでなく、文筆家、山岳映画の製作者としても名を馳せました。この名言はそんな若くから活躍した登山家だから残せたのかも知れません。良かった過去を思い出しながら生きるよりも、もっと良い未来に憧れながら生きる事が好きだ。いかにも前向きで、前進的な考えを持つ人の言葉ですね。やはり、より過酷なアルプスの山々に挑戦した登山家だからこんな名言を表現出来たのかも知れません。ただ私がこの名言が好きな理由は、ただ前向きな言葉はなんだか押し付けがましく思えることもありますが、この言葉はそこを感じない所ですね。ガストンの著書には日本語訳されているものも幾つかあり、ドキュメント映画など映像も残っています。この名言を気に入ってくれた方は、ぜひ山の詩人と言われたガストンの芸術作品に触れてみて下さい。

一歩を踏み出せるなら、もう一歩も踏み出せる

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引用:写真AC
次はフリークライミングの第一人者であるドット・スキナーの名言です。26ヶ国で300か所の初登攀に成功した偉大な冒険家である。シンプルだからこそ全身に沁み渡る、そんな言葉です。仕事や学校など色んな場面で躓く事はあると思います。正直私も躓いてばかりの人生です。しかし、この言葉を聞くと、躓く前は確かに自分の足でその手前まで来ていた事を思い出せませんか?困難に対して近道は無いのかも知れませんが、進む意志があれば、乗り越える事が出来る気がして大好きな名言です。トッドは他にも『山を低くするのは無理なのだから、あなたは自分を高めなければならない』という言葉も残しています。これも、見た瞬間に納得し自分に落とし込みやすい言葉ですね。しかし納得はし易くても、意識し実行するという事はまた別です。本当に過酷な状況に陥ると、山が低くなる妄想を抱いてしまうものですよね。

終わった山行はなるべく早く忘れるようにしている

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引用:ぱくたそ
日本人登山家の言葉も紹介したいと思います。この名言は北村俊之が発した言葉ですが、非常に良い意味で耳が痛い。私の性格上、昔の良かった事や調子が良かった頃にすがってしまう事が多々あります。良くない事じゃないと分かっているが中々治りません。しかし、この言葉を知ってから、そんな自分が恥ずかしくなり戒める事が出来る事がある。北村俊之は国際山岳ガイドの資格を持つ、日本のトップ登山家の一人です。8000m峰7登座をし、その内なんと4つは無酸素で成功しています。そんな経歴のある人でも、過去の栄光に頼らずに忘れていく。それが成功の秘訣なのかも知れません。ちなみに北山俊之は2009年6月に公開された映画「劒岳 点の記」では山岳ガイドを務めているので、気になった方は是非一度、映画も見てみて下さい。

エベレストは気高い心を持つ者だけが登る資格がある

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引用:ぱくたそ
次は登山家以外にもジャーナリストや実業家としても成功した、松方三郎の名言。なんと第四代、第六代内閣総理大臣の息子なんです。そんな異色の経歴を持った登山家の言葉は、やはりどこか気高い誇りのようなものを感じますね。最近、テレビのバラエティ番組などで芸人が、局の経済力を使い色々と有利な状況で登り、下山などはヘリコプターを使用するシーンを見たりします。勿論、バラエティとしては見ていて面白いですが、エベレスト自体の尊厳は損なわれてしまっているの可能性を思い出させてくれる一言です。私はまだまだ登山初心者ですが、この名言を見るといつかはエベレストに挑戦し、エベレストに見合う男になりたくなる熱い言葉です。

最後は番外編:漫画『岳』からの名言です

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引用:amazon
最後は架空の登山家、岳という漫画の主人公、島崎三歩の言葉。『人の身体は不思議でさ、登るのは簡単で下るのはなぜか難しくできてるんだよね。ってことはだ、人ってのはたぶん上向きとか前向きにできちゃってんだろうなって』この漫画読んだことありますか?非常に登山の緊迫した迫力や、山の恐ろしさと美しさ、楽しさを盛り込んだ名作です。山岳救助のボランティアをしている主人公のセリフですが、楽観主義者ながら、的確に真実を捉えることが出来るキャラクターを凝縮した言葉ですね。作者も山が好きで、海外の山にも登頂したことのある登山者だそうです。これ以外にも沢山名言が出てくる作品なので、登山好きにお勧めの漫画です。

名言は知るだけでなく、体感してこそ

これは完全に持論ですが、名言を知ったり、聞いたりすると感動したり、考えさせられたりする事が多いです。しかし、その名言が生まれた場所や、ゆかりの地など行くとその言葉の本当の意味が分かると思います。是非一度試してみてはどうでしょうか。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。