【ポップアップテントおすすめ5選】選び方や注意点・お手入れ方法を解説
目次
パッと設営できるだけではなく、軽量なので持ち運びがしやすく、本格的なテントよりはリーズナブルに入手できるポップアップテント。
アウトドアが流行している現在では、耐熱性・遮光性・UVカット加工など、機能性を高めたさまざまな製品が多くのブランドから数多く出回っています。
そのため、「ポップアップテント買いたいな」と思っても、種類ありすぎて決められないという人も少なくないようです。
この記事では、ポップアップテントの特徴や勘違いされやすい「ワンタッチテント」との違い、購入するときのポイント、知っておきたい注意点などを解説します。
さらに、おすすめ製品も紹介しているので、ポップアップテント選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ポップアップテントとは?
最近、よく見かける「ポップアップテント」。
キャンプ場や河原や海辺などだけではなく、街中の公園やイベント、ライブ会場、個人宅の庭などでカラフルなテントを目にした人も多いでしょう。
ポップアップテントは、「ポップアップ(POP-UP)」という言葉通り、「突然現れる」テントのことです。
「突然現れて(設営)突然消える(撤収)」テント……つまり、テント可の場所であれば、誰でも簡単に設営でき簡単に片付けられる、気軽に利用できるテントのことを指します。
ポップアップテントとワンタッチテントの違い
ポップアップテントと同様に、気軽に使えるテントとして「ワンタッチテント」があります。
「同じテント」だと混同されがちですが、構造・重さなど違いがあるので注意してください。
ワンタッチテント
ワンタッチテントは、製品を袋から出して本体を広げてからフレームを広げ、ジョイント部分を持ち上げるようにして設営するタイプが一般的。(平均的に4ステップはあります)
片付けるときは、広げたテントを傘のように閉じてフレームを折りたたんでから、付属のベルトでテントの布を巻いて留めます。
フレームがしっかりしているため、風の強い日でも比較的安定するのが特徴。出入り口を完全に閉じれば、視線をシャットアウトできるので中で着替えることも可能です。
ただし、フレームが丈夫な分だけ収納してもかさばり、重くなります。
ポップアップテント
ポップアップテントは、ワンタッチテントよりも素早く立ち上げることが可能。
収納ケースから出して地面に置いたり投げたりするだけで「ポップアップ(POP-UP)=突然現れる」してくれます。
フレームとテントの生地が一体化しているので、ポールを組み立てたり生地に通したりする面倒な作業も不要です。初心者や力に自信がない女性でも簡単にあっという間に立ち上げられます。
撤収時は、コンパクトかつ軽量なので、持ち運びが楽なのも魅力。公園やピクニック、お花見など、日常的に手軽に使うことができます。
安価な製品の中には、フレームが華奢で風や雨に弱いものもあるので注意してください。
ポップアップテントの選び方
ポップアップテントは、本格的なテントと比べるとリーズナブルでデザインやカラーも豊富。
つい見た目の可愛さやかっこよさで選んでしまいそうですが、衝動的に買って”失敗”とならないように、以下のポイントを考慮して選んでください。
選び方①サイズは使用する人数に合わせて選ぶ
ポップアップテントの場合、一般的に販売されているのは大人2~3人用が主流で、大型でも5人用までです。
ただし、「2人用」と製品スペックに表示されている場合、人間の数のみで、荷物の分は含まれていません。そのため、室内に荷物を入れるとかなり窮屈になります。
ポップアップテントを選ぶときは、「使用する人数+1人分」サイズを選びましょう。ソロなら2~3人用、大人3人なら4~5人用を選ぶと快適に過ごせます。
選び方②種類は「サンシェード型」と「フルクローズ型」の2種類
ポップアップテントは、「サンシェード型」と「フルクローズ型」の2種類があります。
サンシェード型
「日差し避け」を目的にした製品なので、構造はシンプル。背面と左右の三方に壁があり、正面は壁がなくオープンな状態の製品が多いようです。(前面にも壁があり、ファスナーで開け閉めできるサンシェードとフルクローズ両方を兼ねたタイプも)
基本的にサイズは小さめで「体育座り」をすればテント内部に入れますが、寝転ぶときは、上半身だけがテント内に入り、下半身は前方(外)に伸ばす感じになります。
“軽くて日差しを避けられれば十分という人に向いています。パーツが少なく設営も簡単、価格も1万円以下のものがほとんどです。
フルクローズ型
入り口をすべて閉じることができるので、中で寝たり着替えたりできます。サンシェード型よりもハイスペックで、天候がいい季節であれば宿泊も可能です。
外観もサンシェード型よりいかにも「テント」という感じのデザインが多く、見た目にこだわりたい人向き。
フルクローズタイプは、全部入り口を閉じてテント内で寝ることを想定して、背面が開いたり、側面にメッシュ窓やベンチレーション機能があったりなど、換気に配慮されている製品が多いのも特徴です。
選び方③持ち運びや収納のしやすさを重視する
ポップアップテントは、持ち運びが簡単にできる程度の重量で、畳んだ時もコンパクトになり車載や家での収納に苦労しないものがおすすめです。
気軽に使える製品だからこそ、重くてかさばり収納に苦労するようなタイプだと、使うのも面倒になってしまいます。手軽に持ち出せて、運びやすく片付けやすいタイプなら、日常的に活躍してくれるでしょう。
選び方④UVカット率や耐水性・遮熱性も確認したい
日差し避けとして使用したいポップアップテントは、UVカット率が気になります。生地にUV加工を施しているものを選びましょう。
また、遮熱性も気になるポイント。気温の高い日はテント内の空気の温度が上昇していきます。左右や後方面に開閉式のメッシュ窓やベンチレーション機能があるものなら、開放して風を入れることが可能です。
特に小さなお子さんやペットをポップアップテントの中でお昼寝させるとき、換気・通気機能がしっかりしていないと内部が暑くなり、熱中症になる危険があるので注意してください。突然の雨にもある程度耐えられる耐水性があるほうが安心です。
おすすめのポップアップテント5選
ここからは、おすすめのポップアップテントをご紹介します。厳選した5つの製品なので、ご購入の際の参考にしてください。
QUECHUA(ケシュア)/キャンプ ポップアップシェルター
QUECHUA(ケシュア)は、フランス最大級のキャンプ用品ブランドです。
2人用のポップアップシェルターは、UPF50+で紫外線を95%以上ブロック、時速30kmの風に耐えられ、小雨にも耐性があります。
前面の入り口部分はファスナーで開閉できるので、フルクローズ状態にしても使用可能。背面の上部を開けて換気ができるようになっています。
キャプテンスタッグ/CSシャルマン ポップアップテントフルクロー
日本のアウトドア用品総合ブランド、キャプテンスタッグのポップアップテントは、全部閉じてフルクローズ状態が可能。
シルバーコーディングで紫外線を95%カットし、テントの背面には開閉可能なメッシュ窓があるので、通気性も抜群です。
また、両側面には「おもり用砂入れポケット」も装備しているので風の強い日も安心です。持ち運びや収納に便利な円形のバッグも付属しています。
Coleman/クイックアップIGシェード+
アメリカのキャンプ用品ブランドである「Coleman」から発売されているポップアップテントは、入口のフロントドアを閉めてフルクローズにできますが、光を透過できる仕様なので、真っ暗になり過ぎないのが特徴。
ダークルーム(TM)テクノロジー採用で、日光をブロックし温度上昇を軽減します。コンパクトに収納でき、収納バッグは背負えるハンドル付きです。
LAD WEATHER/ポップアップテント
日本とアメリカで共同開発されたアウトドアブランド、ラドウェザー。
同社のポップアップテントは、袋を開けてポイっと投げるだけで勝手に開くので簡単!撤収も畳んで捻って袋に入れるだけです。
UPF50+で紫外線をブロックし、裏面全体にシルバーコーティングが施されているため、テント内が蒸し暑くなるのを軽減します。
耐水圧も15,000mmなので突然の雨降りでも安心。背面にメッシュ窓があるので、通気性も抜群です。
MOOTVGOO/ポップアップテント
家族4~6人で使用できる大型のポップアップテントです。袋から出して広げるだけで10秒で完成します。大型でもポールの組み立ては一切不要。
前室付きでフルクローズにできますが、6つの開閉可能な換気窓も付いているので換気・通気性も万全。防水圧3,000mmで防水性もあり、紫外線もしっかり遮ります。
ポップアップテントを使う際の注意点
ポップアップテントを使用する際には、以下で紹介することに注意してください。
注意点①ポップアップテントの設営が制限されている場所もある
いつでもどこでも手軽に設営できるとはいえ、公園では芝生を守るためにポップアップテントを禁止にしている場所もあります。
また、ビーチでも使用禁止の場所もあるので事前に調べてから出かけましょう。利用したい公園やビーチのホームページなどで、テントの持ち込み可能か不可かを確認してください。
注意点②収納方法を把握していないと手こずる場合も
ポップアップテントは、袋から出して放り投げれば(もしくは手で広げれば)簡単にテントになってくれますが、片付けるときは「たたみ方」にコツがあります。
いきなり外に持ち出さないで、一度家で広げて説明書を見ながら「たたんで収納するまで」を体験してください。
説明書を捨ててしまい、たたみ方・収納方法を把握しないまま持ち出して使用すると、いざ帰ろうとして撤収するときに困ることもあります。
ポップアップテントのお手入れ方法
ポップアップテントを使用後、持ち帰ったらそのまま保管せずに広げて汚れていないかチェックし、泥汚れや葉っぱが付いていたら落としましょう。
水拭きで落とせないような汚れは、中性洗剤を薄めたものに浸した柔らかいタオルで拭き取ってください。念の為に製品の注意書きで「お手入れ方法」を確認しましょう。
カビ防止のためにも、汚れを落としたら風通しの良い日陰に干して、完全に乾燥させてから収納してください。
これで安心!選び方をマスターしてポップアップテントを活用しよう
ポップアップテントは、「本格的なテントは設営できるかどうか不安」という人が、手軽にアウトドアでキャンプ気分を体験するにはぴったりです。
さまざまなタイプやデザインがあるので、今回取り上げた選び方のコツや注意点などを参考に、自分にぴったりの製品を選んでくださいね。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。