5分で分かる!リュックメーカー・ミレーの魅力と用途別のおすすめリュック10選
ミレーはアウトドアブランドの定番として、世界中で愛用されています。
主軸製品であるリュックは、数あるブランドの中でも高い耐久性と快適な背負い心地が好評で、並々ならぬこだわりを持って製作されています。
その実力を裏付けるように、世界初の8000m峰登頂にも、ミレーの装備が使用されました。
ここでは、ミレーのリュックメーカーだからこその実力と、おすすめリュックを用途別にご紹介しましょう。
ミレー(MILLET)とは
ミレーはフランスのアウトドア用品メーカーです。主にバックパックやアパレルを製造しており、マルク・ミレー夫妻により創業されました。その歴史は1920年代にまでさかのぼります。
1921年、マルク・ミレー夫妻はフランスのサンフォンにて工房を立ち上げました。そこでキャンパス地のカバンを生産したのがミレーの始まりです。
1930年には、現在のバックパックの原型になるショルダーベルト付きのバックを開発し、その後フレーム付きバックパックへと進化させています。そして1950年、ミレーの品質が世界から認められる日が訪れました。
1950年6月3日、ルイ・ラシュナルとモーリス・エルゾーグが率いるフランスの登頂隊が、アンナプルナ初登頂に成功したのです。
アンナプルナはヒマラヤ山脈中央部の連邦であり、標高は8091mを誇ります。標高だけを見るとアンナプルナは世界10位ではありますが、世界初の8000m峰登頂に成功したことと、たった一度のアタックで成功したことにより注目を集めました。
その時、フランスの登頂隊が装備していたバックパックこそ、ミレーが開発した「アンナプルナ50」だったのです。
ミレーはさらなる高みを目指し、1964年に新素材「ナイロン」を採用した「シェルパ50」を開発しました。1978年には、ラインホルト・メスナー(のちに8000m峰全14座登頂を達成する登山家)がミレーの装備と共にエベレスト(8,848m)無酸素登頂に世界で初めて成功しました。
1995年、ラフマ社の傘下に入ったミレーは、ウエアや靴なども手掛ける総合的なアウトドアブランドに成長しています。
日本では、ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社が2002年に東京都目黒区に設立され、札幌、東京、大阪、長嶋、越谷の5つの直営店を運営しています。
ミレーの特徴とこだわり:他社製リュックと何が違うのか
ミレーは今でこそアパレルも手がける総合的なブランドへと成長しましたが、ミレーの本質はバックパックメーカーです。
2009年に世界最古の山岳ガイド協会、フランスの「シャモニーガイド協会」と提携し、プロガイドの意見を製品づくりに反映させるなど、バックパックの機能やデザインには並々ならぬこだわりがあります。
その一例を、ミレーの定番「サースフェー」シリーズを例にご紹介しましょう。
ザックは丈夫でなくてはならない
ミレーの製品作りの方針はシンプルです。
「ザックは丈夫でなくてはならない」
登山中のバックパックの破損は、命の危険にさらされる可能性があります。ただ軽量なだけではなく、軽量化と強靭さを両立する素材選びが大切です。
サースフェーには丈夫なコーデュラナイロンを採用し、耐引き裂き、耐摩耗性に優れます。サイドは軽量化するため、ダブルリップストップナイロン生地を採用しています。繊維そのものが丈夫なため、万が一破れても切り口がそれ以上広がりません。容易に補修でき、長く使い続けられるのです。
体にフィットすること
バックパックにとって、丈夫であることと同じぐらい「体にフィットすること」は重要な課題です。バックパックにもシューズやウエアと同様にフィッティングが存在するのです。バックパックのフィッティングについては下記記事を参考にしてください。
サースフェーは、型崩れしにくい本体の構造とフラットな背面構造を取り入れ、体全体に荷重を分散できます。同じ容量のモデルでもS(女性用)・M・Lとサイズ展開があり、より自分にあったバックパックを選べるのが特徴です。
さらに、細身のアルパインシェイプのおかげで重心を調整しやすく、荷物のパッキングに慣れない人でも、最適なパッキングを行えることでしょう。
体に接する部分をドライに保つ工夫
バックパックの背中のクッションは、背負い心地を左右する大切な要素です。サースフェーでは、反発が高くハリがあるクッションを採用することで、快適な背負い心地を実現しています。
一見すると柔らかいスポンジ素材のほうが背負い心地がよさそうで、実際に背中への当たりは柔らかくなります。しかし、柔らかいスポンジは雨や汗を吸収しやすく、そうなると重量が増し、乾きにくいなどの欠点があります。湿ったバックパックを背負い続けることで体が冷えると、疲労の要因にもなりかねません。
サースフェーでは立体網目構造を持ったフィルターフォームを採用することで、負荷を分散し、快適なドライ感を両立しているのです。
ミレーのおすすめリュック・シリーズ別10選
ミレーのおすすめリュックをシリーズ別にご紹介しましょう。
登山に使いたいサースフェーシリーズ
サースフェー 30+5
重量:1,500g
サイズ:W27_H61_D18cm
バックレングス(背面長):M=48cm
キャパシティ:30+5L
サースフェー 40+5
重量:1,570g
サイズ:W29_H62_D20cm
バックレングス(背面長):M=48cm
キャパシティ:40+5L
【ウィメンズ】サースフェー 30+5 Ld
重量:1,450g
サイズ:W27_H58_D18.5cm
バックレングス(背面長):S=43cm
キャパシティ:30+5L
【ウィメンズ】サースフェー 40+5 Ld
重量:1,540g
サイズ:W29_H62_D20cm
バックレングス(背面長):S=43cm
キャパシティ:40+5L
サースフェーシリーズは、日帰りハイキングから本格登山まで、幅広い用途に使用できるバックパックです。
「ミレーのこだわりと特徴」でご紹介したように、素材には耐久性に優れるコーデュラナイロンを使用し、快適な背負い心地を提供する背面システムを採用しています。
日帰りには30Lを、小屋泊まりには40Lがおすすめでしょう。初心者からベテランまで満足できる、ミレーの定番バックパックです。
街にもアウトドアにも使える多用途バック
クーラ 20
重量:720g
サイズ:W28_H43_D14cm
バックレングス(背面長):U=43cm
キャパシティ:20L
クーラ 30
重量:860g
サイズ:W29_H51_D19cm
バックレングス(背面長):U=46cm
キャパシティ:30L
街中での使いやすさと、アウトドアにも対応できる機能性を併せ持つ多用途バックパックです。
クーラー20、クーラー30ともに、すっきりとした外観と落ち着いたカラーバリエーションが特徴で、街中での使用にも違和感なくとけこむことでしょう。
錠がつけられるジッパーや、取り外せるウエストベルトを採用し、旅行にも役立つ機能が備わっています。素材の耐久性は十分で、ハイキングや軽いアウトドアにも対応可能です。
ビジネスや旅行に最適
アヴァンセ
重量:750g
サイズ:W30_H51_D17cm
バックレングス(背面長):U=45cm
キャパシティ:23L
スタイリッシュな外観で、旅行や普段使いに最適なバックパックです。
背面側にはパソコンやタブレットを収納できるポケットを配し、充電器やガジェット類を収納できる複数のポケットを設けています。前面のポケットは背負ったまま開閉できるようアシンメトリーに配置。メイン収納は後ろから大きく開閉できるなど、日常での使い勝手に工夫がこらされています。
エラルジ
重量:1,000g
サイズ:W30_H53_D19cm
バックレングス(背面長):U=48cm
キャパシティ:26L
ビジネスや旅行に適したデザインで、便利な機能や収納が搭載されています。細身のシルエットと落ち着いた風合いの素材やカラーを採用し、スーツにも合わせやすいでしょう。
背面側にパソコンやタブレットを収納できるポケットを設け、その他小物の収納に便利なポケットが複数設けられています。文具や書類、ガジェット類を効率よく収納し、便利に持ち運べるバックパックです。
キッズも使える小型リュック
プラロ 14
重量:420g
サイズ:W24_H37_D14cm
バックレングス(背面長):U=36cm
キャパシティ:14L
プロムナード 12
ちょっとした散策から軽いハイキングまで使用できる小型のバックパックです。ティアドロップの定番デザインと小型のフォルムで、子供や女性でも扱いやすいのが特徴です。コンパクトながら収納も豊富に設けられ、クッション性の高い背面パッドやベルトを採用し、1日中背負っても快適に使用できるでしょう。
マウンテンシティーではミレーのアイテムを強化買取中です!
使用していないミレーのアイテムがあれば、ぜひマウンテンシティーにお売りください。
マウンテンシティーでは、不要なアウトドア用品の買取サービスを実施しており、ただいまミレーのアイテムを強化買取中です。
マウンテンシティーでは、アウトドアのプロによる査定が行われ、キャンセル料などの手数料は一切かかりません。不要なミレー製品をお持ちの方は、ぜひマウンテンシティーへ。
- キャンプ・アウトドア用品の買取はマウンテンシティ
- TEL: 0120-194-192
- LINE ID:@mcity
おまけ:買い換えるときのこと
ほしい商品は見つかりましたか?
新しいものに買い換えたとき、今まで使っていたギアはどうしていますか?
「まだ使える…いつか使うかも…」と保管していたけれど、結局使わないままに経年劣化でボロボロになって、捨てるしかなくなる…なんてことは、残念なあるあるパターン。
かといって、まだ使えるものを捨てるのももったいないですよね。
そんなとき、いまどきの登山家・キャンパーは、アウトドア用品の買取専門店に売っています。
こういうお店も上手に利用して、エコ&おトクにアウトドアを楽しんでくださいね!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。
日本オリエンテーリング協会 読図・ナヴィゲーションスキル検定:シルバーレベル|フルマラソンベスト:3時間29分|将来、狩猟にも挑戦すべく「第1種銃猟免許」と「わな猟免許」を2018年に取得したものの、都市住まいではなかなか活用できないのが悩みの種。 https://takashi-kawaguchi.com/