今年こそ山デビュー!登山初心者にお勧めするコースの選び方

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2017.07.04

SAMSUNG CSC

引用:pexels

全国各地の山で山開きが始まり、まさに登山シーズン到来。今年こそは山デビュー!!とワクワクしている方も多いのではないでしょうか?でも、ワクワクと同時に、本当に登れるかな?と不安になっている方も多いと思います。どんなコースが初心者でも安心なのでしょうか?

登山初心者の方でも安全な登山コースを選ぶため、登山コースの種類と、選び方をご紹介します。

 

登山コースの種類1 往復型

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引用:写真AC

まず一つ目は、往復型。これは、文字通り、登山口、下山口が同じで、登りも下りも同じコースをたどります。同じところ往復するので、ピストンとも言います。メリットとしては、同じ道を下りにも使うので、時間配分も簡単ですし、道迷いの心配が少なく、最も、初心者向けのコース設定と言えます。デメリットとしては、下りも同じコースなので、おもしろさに欠ける事は否めません。しかし、登山時とは視線が違うので、登りには見つからなった花や景色を発見する可能性もあります。

 

登山コースの種類2 周回型

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引用:写真AC

二つ目は、周回型で、往復型と同じく登山口、下山口は同じですが、登りと下りでは別のコースを使います。ですので、グルっと回るような形を取るので周回型と呼びます。メリットとしては、下りでは登りとは違うコースを使うので、新鮮な気持ちで下山でき、違う景色を楽しみながら歩くことができます。デメリットとしては、全体の時間配分をしっかりとしておかないと、下山に時間を取られたりすることもあります。また、コース全体が初めて通るコースになるので、道迷いの可能性が高くなることです。

 

登山コースの種類3 縦走型

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引用:写真AC

三つめは、縦走型です。先の二つは、登山口も下山口も同じ場所なので、マイカーでの交通アクセスが可能ですが、縦走型の場合は、登山口と下山口が違います。ですので、公共の交通機関やタクシーなどを利用する事が多くなります。グループで登山する場合は、車を2台用意しておき、1台を下山口へ駐車しておき、もう1台で登山口へ行くという方法もあります。メリットとしては、多くのピークを踏みながら長く歩くことができるので、アルプス縦走など、長期間の登山計画に用いられることもあります。デメリットは、登山口と下山口それぞれ、公共交通機関が存在することや、それらの交通機関の時刻に合わせる必要があるので、それに合わせて登山計画を作る必要があるので、制約が多くなります。

以上3種類をご紹介しましたが、登山初心者にお勧めするのは、往復型で、次いで周回型となります。縦走型は長期登山になりがちですし、制約も多くなりますので、山に慣れて使うようにしましょう。

 

登山初心者向けコースの選び方 行動時間編

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引用:写真AC

まず、行動時間から選びます。登山初心者の方にお勧めする行動時間の限度は6時間がベストです。その中には休憩時間も含みますので、実際の歩行時間は5時間です。これを標高差で考えてみます。1時間で登れる標高はおよそ300メートルですので、換算すると2.5×300=750メートル、つまり、登山口から目的地まで750メートルの標高差を限度としてコースを選んでみましょう。
登山開始時間を8時とすると、14時には下山できる計算です。これだと、花の観察など、余裕をもって行動できますし、多少の道迷いにも対応できます。こんな花図鑑を持っていけば便利ですよ。

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また、バードウォッチングなんかもできますね。双眼鏡があれば、より楽しめます。

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登山初心者向けコースの選び方 難易度編

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引用:写真AC

行動時間の把握も大事ですが、コースの難易度も確認しておきましょう。難易度は、そのコースにどれくらい危険箇所があるかを基準にしていいでしょう。ハシゴ、鎖、ロープなどがどれくらい設置されているかで危険箇所がどれくらいあるか、おおよそわかります。昭文社発行の「山と高原の地図」シリーズの地図には、それらの設置個所や注意するべき箇所が詳細に記入されているので、お勧めです。

山と高原地図 奥多摩 2015
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地図: 1ページ
出版社: 昭文社
言語: 日本語
梱包サイズ: 18.8 x 10.4 x 1 cm
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途中で疲れた時や、天候の急変時のことを考えて、エスケープルートがあるコースであれば、より安心です。エスケープルートとは、目的地までのコース途中から下山できる別のルートのことを言います。
これらの要素を考慮して、より、安心安全な登山ルートを選んでみてください。

 

登山初心者の選ぶべき登山コースをまとめました

登山初心者の方の安心安全な山歩きのため、
1.往復型登山コースがより安心。
2.行動時間は6時間(歩行時間5時間、休憩1時間)。
3.標高差は750メートルが限度。
4.ハシゴ、鎖、ロープなどの危険箇所を把握。
5.できればエスケープルートがあるコースを選ぶ

以上を参考に、自分に合ったコースを選択してください。
ただ、どの登山コースを選んでも、登山届ポストがある登山口では、必ず登山届を出すように心がけてください。どんなに注意深く安全なコースを設定しても、何があるかわからないのが登山です。

 

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。