気軽に出掛けられる秩父、初心者から楽しめるおすすめ登山は?

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2017.05.20

引用:WEBデザイナー物語様
埼玉県を中心に鎮座する「奥秩父山地」は、東京、埼玉、山梨、長野と広範囲に渡り、登山初心者から上級者までしっかりと楽しむことが出来る日本屈指の山岳地帯でもあります。標高も1,000m以上の山をはじめ、2,000m級の山々も多く日帰り登山から、テント泊での縦走登山などバリエーションが多く楽しめます。そんな秩父のおすすめ登山をご紹介していきます。

宝に登る縁起の良い宝登山コース

25_1_20170502引用:宝登山ロープウェイ様
宝登山(ほどさん)は、標高497mと秩父山系の中では低いため、登山を始めたばかりの初心者向けの日帰り登山のおすすめコースです。山頂には宝登山神社奥宮や蝋梅園などがあり、特に蝋梅の咲く2月頃には甘い香りに誘われて、多くの方が登山に訪れる山でもあります。

【コース概要】
長瀞駅(ながとろえき) → 宝登山神社 → 宝登山山頂 → 宝登山登山口 →(林道本山根線経由)→ 野上峠 → 天狗山 → 萬福寺 → 野上駅

約3時間半から4時間程度の日帰り登山で、宝登山神社で登山の安全祈願をしてから山頂までは約50分程度の登山となります。

宝登山山頂から、反対側にある登山口へ下り、林道本山根線の舗装道を経由して小鳥峠から野上峠まで約1時間程度で着くことができます。野上峠を越えて氷池の分岐を過ぎ、天狗山に差し掛かると比較的滑りやすい登山道になりますので注意が必要です。そうこうしながら、山の眺望を眺めて1時間も歩くと萬福寺に到着です。ここから野上駅までは、長閑な田園風景の中をあるいて10分ほどで到着となり登山は終了です。宝登山神社でご利益を受けての登山は、のんびりと楽しめますので、是非足を運んでみて下さい。

鐘撞堂山(かねつきどうやま)・円良田湖コース

25_2_20170502引用:yamareco.com
埼玉県大里郡寄居町にある鐘撞堂山(かねつきどうやま)は、標高約330m、初心者向けの低山登山に最適の山です。鐘撞堂山は戦国時代に、敵襲を知らせるための見張り台の役目を担っていた山で、その山頂からは関東平野が一望できます。

【コース概要】
寄居駅 → 大正池 → 鐘撞堂山山頂 → 円良田湖 → 羅漢山 → 少林寺 → 寄居駅

所要時間2時間半から3時間程度で大きな難所もなく、のんびりと風景を楽しみながら登る、日帰り登山コースです。
まずは寄居駅をスタートしてから街中を抜けて、荒川の支流沿いに30分も歩けば最初の目的地、大正池に到着します。大正池には公衆トイレがありますので少し休憩をとってから、最大の目的地である鐘撞堂山の山頂を目指します。大正池から鐘撞堂山山頂までは約50分ほどで最初に急な登りがありますが、それさえ抜けてしまえば大きな難関はありませんので、のんびりと景色を楽しみながら登ることが出来ます。また山頂には開けた展望台もあり関東平野が望めます。

鐘撞堂山山頂から円良田湖までは約40分程、円良田湖を過ぎて標高247mの羅漢山山頂まで約1時間弱の道のりです。羅漢山から下山する時には、色々な表情の羅漢様が見られますので、楽しみながら下山できます。羅漢山から少林寺を抜け、国道140号線沿いを歩いて寄居駅へは約40分の道のりです。

登山道が整備され、登り易い破風山

25_3_20170502引用:yamareco.com
埼玉県秩父郡皆野町にある破風山(はっぷさん)は、標高626mと低山ではありますが、日帰り登山やハイキングに人気のコースです。少し狭い山頂からの秩父盆地の眺めは絶景で、是非日帰り登山で登ってみては如何でしょうか。

【コース概要】
皆野駅 →(町営バス)→ 風戸入口バス停 → 日野橋登山口 → 猿岩 → モミジ平 → 破風山山頂 → 札立峠 → 水潜寺登山口 →(町営バス)→ 皆野駅

約2時間半程の行程で、まさに日帰り登山に最適です。皆野駅から町営バスを乗り継いで風戸入口バス停まで約20分ほどで到着、登山道は「関東ふれあいの道」と呼ばれており、急な難所もない緩やかな登りが続きます。猿岩を過ぎ、モミジ平まで到達すれば標高は550mを越え、山頂まではもうすぐです。ヤセ尾根と呼ばれる少し細い尾根を抜ければ破風山山頂と、日野橋登山口から山頂まで約1時間半の登り行程になります。

山頂で秩父盆地の眺望を望んだ後は、札立峠を経由して秩父札所三十四番の水潜寺を目指します。破風山山頂から札立峠の分岐までは、約10分と直ぐの所にあり、ここから水潜寺までは緩やかな下りを約40分ほど降りて行きます。所々に岩がむき出しになっている場所もあり、雨が降ると滑り易く危険なので若干、注意が必要ですが、山頂から約50分で水潜寺に到着します。

秩父札所三十一番観音院のある奥秩父の霊峰 観音山

25_4_20170502引用:yamareco.com
埼玉県秩父郡小鹿野町にある観音山は標高698mの低山ですが、その懐に秩父札所三十一番の観音院があり、参拝される方をはじめ、登山初心者の方も気軽に足を運べる山として人気があります。こちらも日帰り登山におすすめです。

【コース概要】
西武秩父駅 →(路線バス)→ 栗尾バス停 → 観音院 → 観音山登山口 → 観音山山頂 → 牛首峠 → 観音院 → 栗尾バス停 →(路線バス)→ 西部秩父駅

西武秩父駅から路線バスを利用し終点栗尾バス停で下車後、秩父札所三十一番観音院の境内を通り、東奥の院近くに観音山登山口があります。登山口からは、急な丸太の階段が続き少し大変ですが、これを越えれば緩やかな登りになりのんびりと登山が楽しめます。途中、仁王尊採石場跡がありますが、史跡のようには見えないのが残念です。登山口から山頂までは約50分程度で、山頂からは秩父の山々を見渡せるパノラマが広がりますので必見です。

山頂から少し登山道を戻り、牛首峠への分岐から緩やかな下り道を進みますが、鎖場や荒れた道になりますので、滑らないように細心の注意が必要になります。しかし、近隣中学校の生徒が書いた看板が多数設置してありますので、下りながら楽しむことができます。山頂から牛首峠を通り、観音院まで約1時間の下り行程となります。

全行程で約2時間程度の日帰り登山が楽しめますので、霊峰観音山はおすすめです。

日本二百名山の一つである秩父 武甲山

25_5_20170502引用:yamareco.com
秩父山系の代表的な山でもある武甲山は、標高1,304mの割と高い山ですが、登山初心者にもおすすめなコースがあります。多くの登山者からの人気もあり、日本二百名山に挙げられています。今回は表参道コースから持山寺跡へ回って下山する約3時間半ほどのコースをご紹介します。

【コース概要】
一の鳥居 → 15丁目 → 18丁目(不動滝) → 32丁目(大杉の広場) → 武甲山山頂(武甲山御嶽神社) → シラジクボ → 持山寺跡 → 一の鳥居

15丁目で舗装された道に分かれを告げ、本格的な登山道を登り始めます。登り始めてすぐに18丁目の不動滝に到着、これ以降九十九折の登山道をひたすら登る事約30分程で、標高1,000mの32丁目にある樹齢400~500年の大杉の広場に到着します。32丁目を過ぎてからはひたすら山頂を目指して約1時間ほどをり切ると武甲山山頂、山頂には武甲山御嶽神社が祀られており、厳かな雰囲気を醸し出しています。

山頂からは標高1,088mのシラジクボまで一気に下り、持山寺跡へ向かいます。山頂から持山寺跡までは、約50分ほどの下山になりますが、シラジクボを過ぎると少し危ない道がありますので注意が必要です。持山寺跡を過ぎれば15丁目の簡易舗装道に合流しますので、そのまま一の鳥居まで下山となります。

初心者から上級者までおすすめの秩父山系

今回ご紹介した秩父の山々は、ほんの一部に過ぎません。多くの山々が鎮座する秩父山系では、初心者から上級者までさまざまな方が楽しめるルートが無数に存在していますので、ご自身のレベルと合わせて選定されては如何でしょうか。また東京から約2時間ほどと、気軽に出掛けられる環境も秩父の魅力の一つで、非常におすすめのエリアです。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。