登山レベルに応じた山選びのコツ
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登山を始めたばかりの人は、当然自分が初心者だと自覚しているので、初心者向けといわれている山を選んで登山に挑戦すると思います。そうして、登山経験を積んでいくと新たな山に挑戦したくなるものです。
しかし、現在の自分のレベルが未だ初心者レベルなのか、もう中級向けといわれる山にチャレンジできるのか、さらには上級者と言えるほど経験を積んだのかの判断は、どのようにされるのでしょうか。
登山のレベルとは何を意味するのか
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山選定の際の登山の難易度というのは、実は一概には言えません。登山口から山頂までの標高差、歩行にかかる時間といった目安や、登山の季節によってもレベルは変化します。岩山のようなゴツゴツした山肌であれば、滑落の危険度が増すといったこともあります。インターネットでは、そういった情報を総合的に見てレベル付けしているところもあるので、参考になります。しかし、サイトの解釈によって多少レベルに差異があるので、いくつかお気に入りのサイトを見つけて、見比べて検討するのがベターです。
初心者レベルの人が山を選ぶときのコツ
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まず、山登り初心者が山を選ぶ場合は、そもそも山歩き自体に慣れていない場合がほとんどです。
一番手っ取り早いのは、登山経験豊富な知り合いを見つけて、連れて行ってもらう方法です。その際に山歩きの注意点や基本的なルールを教えてもらえるし、他にもアタックできそうな山をピックアップしてもらうことも出来ますね。
他には、ガイドブックで情報を得ることです。少々、専門用語のような言葉が出てきて最初は読みにくいかもしれません。その場合には、自分の登りたい山を見つけることです。登りたい山のリストから、自分の登れそうな山を探すほうが見つけやすいと思います。
全レベルの登山で気を付けることは複数名で登ること
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初心者レベルで、経験者と一緒に登るチャンスがないという人でも、友人や家族を誘って数人で登山するようにしましょう。一人での登山では、いくら初心者向けの山でも、軽いけがで遭難につながる可能性は十分にあります。
複数名で登山する際は、必ずまとまって進むようにし、全体のペースを合わせるようにしましょう。ペースに追いつこうと速度を上げると途端に体力を消耗し、登山がきついものになってしまいます。
登山ツアーもありますので、参加できそうなものを見つけ、何回か登ってみて複数名での登山の感覚をつかむのも良いでしょう。
初心者レベルから初級レベルへの基準
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初心者は、登山経験や知識、技術などがほとんどない人のことを指します。
登ったことが無くて、これからチャレンジする人も含まれます。
それでは、レベル初心者からレベルアップした初級レベルでは、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、初心者と初級との違いは、体調管理ができ、自分のペースで歩けることです。山では当然のことながら自力でゴールに到着せねばならず、途中で具合が悪くなっても簡単に救助を呼ぶことは出来ません。自分の体調は自分にしかわかりません。盲目的に、ただ山を登るのに精一杯だった初心者から少し自立した状態が初級レベルであると言えます。
また、登山の準備段階でも、必要な装備を準備し、必要に応じて使いこなせることが大切です。
加えて登山の計画も、自分で立てられるようになったら初めてスタート地点に立ったことになります。
中級、上級レベルとなるのに必要なこと
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いくつかの山を登り、山登りを行った日数もかなりの数になった。中には、難しいと言われる山も踏破した。しかしそれだけで、単純に中級、上級レベルの登山者だとは言えません。
山登りは本当に奥が深く、生涯かけて挑む人も多くいるほど、登れば登るほど難しいと感じるものです。そこが大きな魅力なんですけどね。難しいといわれている岩や氷だらけの山を登っても登山レベルは上級者とは言えないのです。
山登りの技術は、ただ山に登るだけでなく、いかに安全に登るかといった計画、日程設定、天気読みから地図読み、現在位置の把握、ロープワーク、迅速な判断能力と様々な要素があります。
初心者、初級レベルの人をリードするという役目もあるでしょう。
山登りは難易度が高いほど、命の危険を伴います。常に気持ちは初心者であれという言葉の通り、多くの事故は油断や慢心から起こるものです。真に上級レベルの登山者といえる人は、その教訓が身に染みているので、自分を簡単に上級レベルとは言わないでしょう。登山のインストラクターやガイドといった、他の人の安全を確保し、導くことのできるような人だけが上級レベルの登山者と言えるのかもしれません。
レベルは周りが決めるもの
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初心者から中級のはじめくらいまでは、インターネットやガイドブックの難易度を目安にして、登山する山を見つけるのが良いと思います。
もう自分で中級レベルに達したなと思えるようであれば、もう登山に関してある程度自立し、自分なりに楽しめるようになったということです。その先はレベルに囚われず、自分の挑戦したい山を見つけてチャレンジしましょう。上級レベルに到達したいというのであれば、登山での救命行為や迅速な判断力、何日かかっても歩き抜ける精神力の鍛錬も必要になります。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。