アウトドア、登山で役立つ!究極のサバイバル術12選(水の確保編)

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2020.09.03

通常、人里にいると水は豊富にありますが、それは水のあるところに人間が集まっているためです。人がいない山の中には水はありません。もしも、山で迷ってしまい水を持っていなかったなら、1週間と生きてはいけませんよね。

今回はアウトドアでのサバイバルとして、知っていると生存確率が跳ね上げる水の確保の仕方をイラスト付きでご紹介します。

いたって簡単!タオルを使った朝露収集法

01朝露を集める方法
あなたがいる場所に草が生えているなら、タオルやハンカチなどの布で、草から朝露を集めることができます。

方法は簡単!まず、膝から下に用意した布を巻きつけます。次に、草むらの中を歩き回ります。これだけで、草に付着した朝露が布にしみこみますので、十分にしみたら布を絞って容器にたらします。容器がない場合は絞った水をそのまま飲むこともできます。1時間程度歩き回ると、1リットルほどの水を集めることができます。

太陽は偉大。太陽熱を利用した蒸留装置

02太陽熱蒸留法太陽が照りつける場所なら、太陽を利用して、土中の水分を水に変えることができます。

その方法は、まず地面に直径50センチから1メートルの穴を掘り、その中に汗でぬれた衣類などの水分があるものを入れ、穴の中心に水を貯めておくための容器を置きます。次に穴にビニールシートをかけて、中心に石を置いて窪ませます。あとは地面から上がる水蒸気をビニールシートが集め、中心のくぼみか水滴が落ちる仕組みです。

海でも安心!原理を知れば広がる応用力。海水蒸留法

04海水を蒸留する方法海辺にいるなら海水を蒸留して、真水を作ることができますので、簡単な蒸留方法をご説明します。

必用な道具は大きな鍋、中華鍋、水を貯めるコップなどの容器、タオルです。まず、大きな鍋に海水を入れ、中心にコップを置きます。次に濡らしたタオルを鍋に乗せてパッキングし、その上から中華鍋を置きます。鍋を火にかけると、水蒸気が中華鍋の底で冷やされ、鍋伝いで中央に置いたコップに溜まる仕組みです。

キャンパーならもはや常識!?雨水を効率よく集める方法

03雨水を効率よく集める方法雨は貴重な飲料水になりますが、地面に直接容器を置いてもなかなか溜まりません。そこで、登場するのがタープです。

ピシッと張ったタープの片面を少しだけ緩めると、中央部分から雨水が流れ落ちますので、そこに容器を置くと、雨水を効率よく集めることができます。

これぞ天然ろ過装置!泥水を飲料水に変える方法

05泥水や濁った水を飲料水に変える方法濁った泥水は濾過して煮沸することによって、飲水に変えることができます。

まずふたをしたペットボトルをさかさまにして、小石か木炭(焚き火の燃え残り)、砂、小砂利、丸めたバンダナの順に詰めます。次にペットボトルのふたに小さな穴を開け、さかさまにしたペットボトルに泥水を注ぎます。すると、きれいに濾過された水が落ちてきますので、容器に受け取り、ある程度貯まったら、10分間煮沸して、飲料水のできあがりです。

簡単でも油断は禁物。雪から飲み水をえる方法

06雪を飲み水にする方法雪から飲料水を作るのは簡単です。

雪は解けると飲料水になりますので、鍋に雪を入れて沸かしてください。このとき、鍋にふたをして水蒸気を逃がさないようにするのがポイントです。そしてそのまま10分間煮沸して消毒しましょう。決して油断してはいけません。

みずみずしい青草は偉大な助っ人。青草を使った方法

07青草を利用した方法天気がよければ、青草から水を作ることができます。

ビニール袋に青草をいれ、日の当たるところに置いておくと、青草から蒸発した水蒸気が水になって、ビニール袋の底に溜まります。少し青臭い香りがしますが、煮沸するとキレイな飲料水になります。

バナナも凄い!木から水を得る方法

09バナナの木から水を得る方法バナナの木あれば少々力が要りますが、バナナの木から水を得ることができます。

まず、バナナの木を地面から30センチくらいのところから切り倒します。次に切り株をボウル上にくりぬき、1晩待ちましょう。そうすると、地面から吸い上げられた水がたっぷりとバナナの切り株に貯まります。

ただし、バナナの木は切ってしまうと、自然破壊につながりますので、本当に水が必要な場合にだけにしてくださいね。

ザ男前。力任せで水を得る方法

10ザ男前。力任せで水を得る方法湿地帯でサバイバルをしている男性におすすめなのが、苔から水を得る方法です。

たっぷりと水を含んだ苔を集め、その苔を1掴みして力強く手で握りしめるだけ。したたる水滴をコップに受けとめれば、飲料水のできあがり。

水を貯めるコップ以外に、道具も何も必要ない男前の方法です。

山男なら皆、知っている!?大切な水の嗅覚

11登山では水への嗅覚が大事人間は1日に2リットルの水を必要としますから、数日のスケジュールで登山をするときに、日数分の水を携帯するのは、荷物にもなり重量も大変な重さになってしまします。そんなときに役に立つのが水への嗅覚です。

上流、源流は水の宝庫

緑が多い山には水源がありますので、上流に行って水源に近ければ近いほど、キレイな水が豊富に手に入ります。ただし、キツネやシカがいる場合は、尿で汚れていることもありますので注意が必要です。溜まり水ではなく、流れている水を飲むようにしましょう。

湿った林道に湧き水が

雨が降っていないのに、歩いている林道が湿っている部分があるなら、近くに湧き水がある可能性が高くなります。湿っている部分をたどっていくと、岩の裂け目から清水が湧き出しているので、この場合は直に口をつけて飲みましょう。

まさに最終手段!尿からの水分補給

砂漠などで本当に水がないときには、尿すらも貴重な水分ですので、無駄にはできません。尿を飲料水にするには、太陽熱蒸溜方法を使います。

太陽熱蒸留法で尿を飲料水にするには、地面せんに掘った直径50センチほどの穴に排尿し、穴の中心にコップを置きます。あとは、穴の上にビニールシートをかぶせて、中心が窪むように錘を置いて、尿の水分が気化して水蒸気になりビニールシートをつたわってコップに貯まるのを待つだけです。

やはり文明のりき!安定の携帯浄水器

13安定の携帯浄水器ここまで飲み水を作るサバイバル術をご説明してきましたが、できれば文明の利器である携帯浄水器を利用して、安定した飲料水の確保をしたいものです。

一般的な携帯浄水器は、0.4ミクロンのフィルターを使ったものが多く、大腸菌やコレラ菌などの病原細菌や、エキノコックスやランブル鞭毛虫などの原生動物までも除去して、安全な飲み水を作ることができます。

最後に

人間が生存するためには水は必要不可欠です。もしも山で道に迷ってしまった場合、食料がなくても水さえあれば1週間や10日は生きていられますが、水がなかったなら1週間と生きていられません。山に行くなら万が一の場合に備えて、水の確保の仕方を頭に入れておきましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。