富士登山にも使える!あると便利な酸素ボンベ!

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2017.04.12

引用:plaza.rakuten.co.jp
高圧で圧縮された酸素が含まれている酸素ボンベがあると、高所に登った時に身を助けてくれます。富士山を登山したい時にも、持っていくことがオススメできるアイテムです。今回は、酸素ボンベに関して気になるあれこれをまとめてみました。軽量な酸素ボンベが多いので、持ち運びもしやすいです。また、持っていくと安心感がありますよ。

高所は酸素が薄いというのは嘘!?

10_1_20170324引用:lamont.hatenablog.com
登山に慣れていない人は、高い山に登ると「酸素が薄い」と表現しますが、実はこれは間違いです。酸素濃度そのものは平地と変わりません。しかし、気圧が低いことで酸素を含む大気自体の密度そのものが減少しているため、1回の呼吸で吸える酸素の量が減ります。酸素吸引量が不足すると高山病などが起こるリスクがあることから、高い場所でしっかり酸素を吸う為のトレーニングが大切となっているのです。高山病は高度2500m以上から発症すると言われています。例えば3776mある富士山ですと、40%近くの人が何かしら症状を発症するとも言われているので、しっかり対策をとっておくことが肝要です。

富士山登山に酸素ボンベは必要?

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引用:fujimap.com
持っていくと安心できるアイテムとして、酸素ボンベがあげられます。軽量で持ち運びしやすく、だるくなった時に吸うことで体が楽になりやすいことから、3000m以上の富士山のような山の登山をする時には、持っていって損がないと言えるでしょう。中には不必要という方もいます。慣れている人ならその判断がつくかもしれませんが、安易に切り捨ててしまうのは危険とも言えます。持っていくことで気休めにもなりますし、いざという時に供えて持っていくほうがオススメと言えるでしょう。

酸素ボンベは、山小屋で売っていることもあります。事前に調べておいて、山小屋で後から購入する方法も有効です。見た目にもコンパクトで軽い酸素ボンべは多いですので、平地で購入して持参するのも良いでしょう。平地なら800円、山頂でも1,500円くらいで購入することが可能です。富士山なら5五合目あたりの山小屋から購入することができます。

ただし酸素ボンベに過信は禁物です。一般的な容量5ℓの酸素ボンベは1回2秒の噴射で50回使用可能となっていることが多いです。つまり、連続使用だと2分程度しか持たない計算になります。酸素ボンベは万能ではありません。どのくらい持つのか、使用できる範囲はどこまでかなど、キチンと製品のことを把握した上で持っていくようにしましょう。いざ高山病になってしまった時に、パニックになるのを避けることにも繋がります。

無酸素登頂とは?酸素ボンベを持参しない?

10_3_20170324引用:spotlight-media.jp
登山に興味を持ってくるとよく聞くのが無酸素登頂でしょう。無酸素登頂とは、文字通り酸素を補給をすることなく高峰に登山することであり、酸素ボンベを持っていきません。1978年に超人ラインホルト・メスナーがエベレスト無酸素登頂に成功したことは、世界中を驚かせました。言うまでもなく、高所登山になればなるほど酸素なしで登るのは困難です。3,000mの富士山クラスの山なら、酸素ボンベなしで大丈夫という人は多いですが、8,000mクラスになれば、酸素ボンベなしは一大事業となります。

世界の 8,000m峰 14山すべてに無酸素登頂した記録を保持しているのはメスナーとロレタンだけです。いかに大変であるかがわかります。初心者の人は、まず3,000mクラスの山に、酸素ボンベなしでも挑戦できる力をつけてから、それ以上に高い山を視野に入れていくようにしましょう。8,000mクラスはアルピニストの世界なので、自分がどこまで登山を楽しみたいのか見極めて行動することが大切です。また、一概に高さだけが判断基準になるわけではないので注意が必要です。国内の2,000mクラスの山と言えども難易度によって、酸素ボンベを持参したほうがよい場合もあります。しっかり事前に情報収取して、判断するようにしましょう。

酸素ボンベは疲労が回復するわけではない

10_4_20170324引用:youpouch.com
登山や平地でも激しい運動の際に酸素ボンベを活用する場面を目撃した人の中には「酸素ボンベで疲労が回復する」と誤解している人もいます。正しくは、酸素ボンベを使うことで、酸欠状態の体が元に戻るだけです。疲労が回復するわけではありません。酸素ボンベを登山に持っていく時は、しっかり正しい知識を身に着けておきましょう。正しい知識がないと適切に使いこなすことが難しいです。酸素ボンベの使用を検討するような高い山では、一瞬の判断で生命を危険にさらしてしまうこともありえます。誤解のないように注意しましょう。

酸素ボンベを正しく活用しよう!

酸素ボンベがあると劇的にパフォーマンスが向上するわけではありませんが、正しく理解し使用することでリスク回避につながることもあります。活用を検討している場合は、しっかり内容を確認して、持っていくようにしましょう。富士山登山の際には、気休めにもなりますよ。また、酸素ボンベがあることで、高山病の症状が一時的に緩和することもあります。正しいて知識で適切に使用することを心がけましょう。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。