奈良の三輪山に初めての登山!初心者へおすすめの服装のポイント

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2017.04.07

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2015年1月のJR東海のCMで、有名になった奈良県の「三輪山」。古来より「神が宿る山」として崇め伝えられてきました。 山自体が信仰の対象となっている三輪山は日本最古の神社の一つとして知られる大神神社(おおみわじんじゃ)のご神体です。 今回は、初めて三輪山に登山するという方への役立つヒントと服装についてのポイントをご紹介していきます。

初めての三輪山登山 おすすめの服装とアイテム

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三輪山は山自体がご神体となっているので、登山といえども神社に足を踏み入れるという意識を心掛けることが必要かもしれません。と言っても必要以上に堅苦しく考える必要はありませんが、服装については華美で派手すぎる物は避けた方が無難かもしれません。

まず三輪山の登山の際に適したシューズについてお話します。三輪山は標高467mで比較的低い山ですが、軽率な気持ちで登山すると、たくさんの大きな岩や急な坂などが現れ、びっくりするかもしれません。用意されている登山コースではほとんどが急な坂と言っても過言ではありません。スニーカーを履いている登山者も多く見られますが、滑り止めのない靴底ですと滑りやすく危険です。雨が降った後は特に地面がぬかるみ、注意が必要です。三輪山の登山は、登山靴を履いた方が安全でしょう。

ここで三輪山のミニ情報。
先述したように、古来よりご神体である三輪山に靴を履いて登山するのは神様に対して失礼にあたるとし、裸足で登山するのが礼儀とされていました。しかし実際には、裸足での登山はとても危険です。狭井神社受付の右側に足を清める為の水道が用意されています。せっかくなので利用してみても良いかもしれません。

三輪山の登山の時の服装《冬》

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三輪山で冬に登山する場合の気を付けたい服装のポイントをお話しします。

山での気温は入口の狭井神社付近とは気温差は大きく変わりません。晴れていれば真冬でも登山しているうちに体が暑くなってくるので登山ジャケットやフリースの物でも対応できます。

意外にも一番注意したいのは山頂にたどり着いた時に出てくる汗です。汗が体温を奪う原因になるので、登山の時には背中にタオルを入れたりして汗を吸収しやすくしておくと安心です。タオルなら濡れれば背中から簡単に抜き取れて便利で快適です。また速乾性の機能が付いたアンダーシャツを着ておくのもおすすめです。

三輪山の登山の時の服装について《夏》

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次に、三輪山で夏に登山する場合の服装のポイントをお話しします。

多くの樹木が生い茂る三輪山は木陰が多く帽子が要らないくらい快適に涼しく登ることができます。ただ山道なので、虫などに刺される危険があるので、出来るだけ肌の露出を避けた服装の方が安全です。念のため登山の前に虫よけスプレーをしておくといいでしょう。登山では安全のために夏でも長袖の服装にすると安心です。通気性に優れた素材を採用し、長袖でも涼しいアイテムも利用しながら虫や日差しから肌を守る服装を心掛けましょう。また、急な坂やぬかるんだ場所もあり、転倒して思わぬ怪我をしない為にも夏でも短いズボンは避けた方が安全です。

三輪山の登山の時の服装について《春・秋》

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続いて、三輪山で春と秋に登山する場合の服装のポイントをお話しします。登山をするのに春と秋はとても適した季節と言えるでしょう。
三輪山の登山の場合、登頂までの時間はそれほど長時間ではないので、登山当日の気候に合わせた服装で対応できると思います。

春と秋という気候のいい季節に限った事ではありませんが、三輪山の登山の場合はよく見かけられるような重装備の登山者の服装は必要としません。重たい荷物や重装備の服装に体力を奪われてしまうので、三輪山の登山においては、必要最低限の荷物を持参し、体力を奪われない服装を心掛けることをおすすめします。

三輪山の登山には何を用意すれば良いでしょうか

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三輪山は比較的低い山なので、ある程度登山の経験のある登山者なら1時間30分、初心者の方でも2〜3時間あれば十分往復できる山です。いわゆる登山用重装備をする必要はないので、両手を空けて荷物も軽量なリュックで最小限の装備で十分です。

ここでは、最小限の荷物を具体的に紹介しておきます。
・携帯電話(緊急時の連絡用)
・地図(登山コースが描かれたもの)
・タオル2~3枚(汗取り用)
・ペットボトル500mL(水分補給用)
・着替えの衣類・レインウェア(体温調節用)
・お賽銭 (三輪山は神社であることをお忘れなく)

登山時に必要な荷物や貴重品以外はコインロッカーに入れておくと安心です。
三輪山の登山道は急斜面が多いので、登山口で貸出している竹の杖を持っていくのも良いでしょう。
三輪山の登山道では飲食することは基本的に禁止されているため、お弁当やお菓子は持ち込めません。

三輪山の伝説について少し知っておきましょう

最後にもう一つ。せっかく三輪山の登山をするので、三輪山の伝説について少しご紹介します。知っておけば、登山中により楽しめるかもしれません。
「昔、昔、のお話し。活玉依姫(いくたまよりひめ)というとても美しい娘がいました。
結婚していない娘が妊娠し、両親が驚いて尋ねると「毎晩来られる美しいお方と一緒に過ごしていたら子供を授かりました」と娘は言いました。
不思議に思った両親は尋ねました。「その方が今度来られたら、赤土を撒き麻糸を巻いた糸巻きを針に通し、その方の着物の裾に取りつけなさい」
娘が言われた通りにすると、翌朝、入口の戸のかぎ穴から外へ麻糸が出ていたので、糸を手繰り寄せていくと美和(みわ)山の神社で糸は途絶えていました。
つまり、この「美しい方」は美和山の神である大物主大神(おおものぬしのかみ)だったことが分かったのです。また、その娘の生んだ子供が大田田根子(おおたたねこ)で大物主大神を祀ってある神社の神主となったそうです。」

日本古来からの伝説が三輪山の周辺地域にはたくさん残っていて、近くにある箸墓古墳は女王卑弥呼の墓ではないかという伝説もあります。
このように歴史深い三輪山の魅力を感じながら、素敵な登山を満喫しましょう!

 

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。