初心者一人での単独登山で大切なことは?

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2017.04.08

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初心者が登山用の必要装備を一通り揃えた後、どんな山に最初に登れば良いのか悩む所で、何の経験もなしにいきなり1,000m以上の山々を選ぶ方は居ないと思います。何事も少しずつ経験値を増やしてステップアップが基本なのはご存知の通りで、特に山を軽く見れば痛い目にあってしまいます。

そこで登山初心者が一人でファーストアタックできる山の選び方をご紹介します。

まずは低山登山の情報をガイドブックで調査

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まずは書店でご自宅近隣の山が載っている登山ガイドをしっかり購入してみましょう。初心者向けから中級、上級者向けとランク別に山々の情報が詳細に記載されていて標高や登山ルートの地図、登山の時間や登山途中での案内板の有無、絶景スポットの情報など思っている以上に詳しく掲載されているはずです。

その中でも出来るだけ一度でも登山をしたことのある山がないか調べてみることをおすすめします。中学生や高校生の時に研修や部活の合宿、学校の遠足などで近隣の山を登山した経験は誰にでもあると思いますが、そういった山は何となくでも記憶があるはずなので全く事前知識のない山にアタックするよりも確実に安全性が高くなります。どうしても行った事のない山を選びたくなるのが人情ですが、初心者一人での単独登山には危険が潜んでいる事をしっかりと認識してもらう事が何よりも大切で、一度でも経験のある山であれば、登山の詳細は忘れていても登り始めれば記憶が少しでも蘇ってくるので一番大切な安全という要因が少しでも増えるのは山選びのメリットです。

季節的な危険要因がないかを考える。

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初心者が一人で単独登山を行うファーストアタックは出来るだけ知っている山を選んでもらう事が大切ですが、その同じ山であっても登山する季節によって危険度が変わって来ますので注意が必要です。

ごつごつとした岩場の多い登山道の場合には、雨が降ると滑り易くなったりしますので、以前に登った時期は春、夏、秋のいつ頃だったのか、同じような時期なのかをよく思い出して事前に装備を追加しておくことも必要です。

また余談ですが、可能であれば他の登山者が多くいる登山シーズンの時期をわざと選んで行くのも方法の一つで、間違い易い分かれ道などを間違わずに進める、体調不良などの問題が起こった時に回りに人がいれば助けを求める事もできるというメリットがあります。一人で楽しみたい気持ちも分かりますので、あくまでも予備知識として記憶しておく事をおすすめします。

山選びが終われば柔軟な登山計画を考えましょう。

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山選びが終わったら今度は登山計画を考えましょう。学生時期の研修などで登った山だとすれば片道1時間から1時間半程度、往復で約2時間から3時間ほどの登山行程だったのではないでしょうか。

初心者一人での単独登山の場合、これ以上に時間の掛かる行程になるようであれば山頂を無理に目指さずに、トレッキングに変更し途中で下山することも考える柔軟な登山計画を立てることが大切です。理由としては、朝一番からの登山開始であれば多少時間が遅くなっても日が沈む前に下山出来ますが、もし不測の事態が発生し下山が遅くなった場合にはヘッドライトを点けたとしても初心者一人で下山するのは危険になることが挙げられます。

登山に出掛ける際には必ずご家族や知人に登山計画を渡しておき、どういう予定で戻って来るのかを告知しておくことも大切です。

緊急避難場所や山小屋の位置を確認しましょう。

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山選びが終わり登山計画を立て終わったら、もしもの不測の事態に備えて緊急避難場所がどこにあるのかを確めておきましょう。

先に購入したガイドブックにも必ず緊急避難場所がある場合には記載してありますので何合目あたりに山小屋があるだとか、目印になる標識や看板などの位置を何となくでも記憶、記載しておけば不測の事態が起きた場合に闇雲に山中を歩き回らずに体力を温存でき、状況が好転してから下山をすることも出来ます。またザックに入れる装備品の中にガイドブックとコンパスを入れておくと自分の位置を正確に把握する助けになりますので、必ず携帯しておく事をおすすめします。

登山用装備を徹底的に確認しておきましょう。

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引用:visual hunt

山選びが終わり季節的な要因による危険予測をして、無理のない登山計画を立て緊急避難場所や目印になる標識の確認まで完了したら、後は登山で使用する装備が不足していないかの確認を徹底的に行いましょう。

自分ではきちんと準備が出来ていると考えていてもグローブや予備バッテリー、ビニール袋などの小物を買い忘れていたりと装備を見直す度に何かと足りない物が出て来ると思います。初心者一人での単独登山には何が起きても一人で対応しなければ行けない過酷さが付き物ですが、それを克服できれば少しずつ自信がついて来ますので、備えあれば憂いなしの言葉通り事前の装備確認をしっかり行うことをおすすめします。

初心者一人での登山成功が成長の素です。

初心者一人での初めての単独登山が成功すれば物凄い自信に繋がり、段々と余裕を持って登山に出掛ける事が出来る様になります。往復で3時間程度の登山と少し物足りない感じもするかもしれませんが、最初に無理をすると苦しいイメージを自分自身に植え付けてしまい、趣味としての登山は長続きしなくなります。

ゆっくりと急がずに経験を積みながらステップアップすることがとても大切です。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。