自然の中で自然を食す。野菜を使った山めしのススメ!
皆さんは登山をする時、どんなご飯を食べていますか?
パンやおにぎりを持って行くだけの人もいれば、簡単にインスタントラーメンで済ます人もいると思います。
しかし、せっかくの大自然の中で食べる山めしです。自然を大いに感じるメニューでリフレッシュするのもお勧めです。今回は野菜を使った絶品、ヘルシー山めしを幾つかご紹介します。
まずは基礎知識!山でご飯を調理するのに必要なのは?
山でご飯を食べるという事は家のダイニングテーブルで食べる時や、レストランで食べる時などとは大きく違います。
限られた環境で、限られた食材で調理し、食べる事になるのです。逆に言うとその限定的な状況が、普段味わえない料理に変わります。
まずは食材。今回は野菜メインの山めしのお話ですが、どんな食材でもある程度カットして持って行くことをお勧めします。登山中のご飯は、キャンプなどと違い食べる事を第一目的とする訳ではありません。着替えやレインウェア、その他様々な持ち物がある中で食材を運ぶことになるので、まな板や包丁などは、基本持って行かなくて済むようにしましょう。衛生面でも山で野菜を切る事はお勧めできません。
次は調理器具の注意点。
調理と言うくらいですので、最低限シングルストーブ(小型バーナー)は準備しておきましょう。それにコッヘル(携帯調理鍋)があればある程度かっこが付きます。このシングルバーナーにはガソリンを燃料にする物もあれば、ガスのものもあります。少し危険にも思えますが火力を考えるとガソリンを燃料にするタイプがお勧めです。
それでは野菜を使ったメニューを紹介しましょう。
定番、一人山鍋!野菜をたっぷり入れてヘルシーに。
山料理の定番中の定番である鍋(煮込料理)の一押しメニューをご紹介。
何と言っても鍋は簡単かつ、まずくなりようがないのがお勧めポイント!
予めカットした野菜を持参し、持って行った水と一緒に熱を入れて行きます。後は1人用の鍋キューブを入れたら出来上がりです。
個人的にお勧めなのが【カレーポトフ】です。簡単にレシピを書いてみますので、是非試してみて下さい。
[材料]※2人分ジャガイモ:2個
人参:1本
ブロッコリー:1/2個
キャベツ:1/2個
ベーコン:200g
ウインナー:6本
水:600ml
コンソメスープの素:15g
カレー粉:大さじ1
塩、胡椒:少々 [作り方] 1.野菜やウインナーを一口サイズに切ります。
2.鍋にウインナーとブロッコリー以外の野菜、水を入れ中火で火を通します。
3.沸騰してきたら火を弱め、コンソメスープの素を入れ10分から15分くらい煮込みます。
4.カリフラワーとカレー粉を入れます。
5.野菜が柔らかくなってきたら塩と胡椒で味を調え完成です!
カレー粉が程よく味を決めてくれるので、料理のスキルなどいりません。また1の工程は山に登る前、自宅で済ましていきましょう。山は標高が高いので、秋冬以外でも春や夏食べても、十分美味しく食べれると思います。最後に〆のうどんでも持って行くと、最高でしょうね!
●材質:チタニウム
種類色々、男でも簡単に調理が出来る山パスタ!
次にお勧めするのは調理が簡単で、普段料理をしない男性でも楽しめるパスタです。
ただ、パスタを茹でるコッヘルと、茹で上がったパスタを炒める底の浅い鍋が必要になり、準備する調理器具が増えてしましまいますので気を付けて下さい。
この底の浅い鍋に関しては、あまり底面が広すぎない物が好ましいです。
味付けには市販のパスタソースを持って行くのも、簡単に美味しいパスタが出来上がりますが、それでは少し味気ないので、今回は野菜をふんだんに使った【キャベツの和風ペペロンチーノ】を紹介したいと思います。
[材料]※2人分キャベツ:1個
ししとう:4本
ごぼう:1/4本
オリーブオイル:大さじ1
フライドガーリック:少量
わさび:小さじ1/2
醤油:大さじ1 [作り方] 1.キャベツは乱切り、ごぼうは一口サイズ、ししとうは穴を空けておきましょう。
2.パスタを茹でます。
3.わさびと醤油をしっかり混ぜわさび醤油を作ります。また茹で上がったパスタを取り出します。
4.フライパンにオリーブオイルを入れフライドガーリックと合わせて香りが出るまで弱火で炒めます。
5.香りがたったらごぼう、ししとう、キャベツの順でゆっくり弱火のまま火を通します。
6.火が通り始めキャベツが少ししんなりし始めたら、パスタとわさび醤油を投入します。味が絡んだら出来上がり!
ごぼうの食感も楽しみながら、わさびが軽く効いたペペロンチーノが疲れた体を癒します。
山めしは後片付けを含めて楽しむ!
鍋やパスタを紹介しましたが、野菜を活かした山めしはまだまだあります。野菜ラーメンや温サラダなども簡単に出来るので、挑戦してみるのも良いかも知れません。勿論、食後のコーヒー等も楽しみの一つですよね。
しかし、山で食べるご飯と言うのは、美味しく食べて、お腹一杯になっておしまいではありません。自然の中で食べる分、普段以上に後片付けをしっかりしないと山が汚れてしまいます。
出したゴミはちゃんと持ち帰る事を忘れずに楽しみましょう!
レジ袋の目安:幅180~210mm×奥行360~430mm(2枚)、幅210×255mm×奥行430×480mm(1枚)
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。