パティシエキャンパーSakiさんに教わる!しっとり・フワフワ『パンケーキ』の作り方

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2021.10.16
パンケーキ

パンケーキ

こんにちは! パティシエキャンパーのSakiです。

キャンプの楽しみといえば、何といっても野外で作る「ご飯」!

何を作っても美味しいですよね。

それに、家の中のキッチンと違ってキャンプ用のバーナーや調理器具を使って作るので、作る過程も楽しめます。

定番のバーベキューやカレーもいいのですが、たまにはアウトドア・スイーツ作りに挑戦してみませんか?

今回ご紹介するのは、皆大好きなオシャレスイーツ「パンケーキ」

ホットケーキとは一味も二味も違うパンケーキを、キャンプの朝食やおやつに作ってしまおうと思います。

種類のオレンジを食べ比べ!

オレンジ4種類

オレンジ4種類を食べ比べ!

バターとシロップでシンプルに食べるホットケーキとは違って、パンケーキはデコレーションが命!

ということで、相性のいい果物とメープルシロップをのせることにしました。

キャンプには、痛みにくく持って行きやすいオレンジは最適!

今回は、4種類のオレンジとバナナをつかいます。いろいろなオレンジの食べ比べって、ちょっと贅沢ですよね。

このオレンジたちを、私パティシエキャンパーのSakiが腕をふるい「カルチェ」という、ひと房ずつ分ける方法で、切って飾ります。市販のケーキやゼリーなどに乗っかっている、キラキラのオレンジになるのでお試しください!

【知っていると自慢できる!カルチェの方法】

「カルチェ」

「カルチェ」というオレンジの切り方です!

  1. オレンジの両端(頭とお尻)を切り落とします
  2. 片手でオレンジを持ち、カーブに沿って、少しずつ上→下に皮を剥きます(☆慣れてない方はまな板の上でやって下さい!)
  3. 全部剥けたら、薄皮の横に刃を当ててひとふさずつ身をはがずようにカットします

動画の前半もぜひごらんください!
この方法で切ると、オレンジ類がとてもきれいに見栄えがします。試してみてくださいね。

今回は、以下のオレンジ類を使いました。

【オレンジ4種類】

4種類のオレンジをむいたところ

4種類のオレンジをむいたところです!個性いろいろ!

🍊 タロッコ:果肉の色が赤い、ブラッドオレンジの一種です。イタリアではポピュラーで日本でも和歌山などで生産されているので最近はスーパーでも見かけます。甘みが強くで濃厚です。切ると、濃いオレンジと薄いオレンジがまだら模様になっています。

🍊 はるか:レモンのような黄色のオレンジで、日向夏から生まれた品種です。爽やかなゆずに似ている香りと酸味の少ない甘さが特徴。皮が厚めなので、剥くとひとふさが小さいですが、美味しいですよ。

🍊 清見オレンジ:温州みかんの味にオレンジの香りを持っている品種になります。甘さと酸味のバランスが程よく果汁たっぷりが魅力です。

🍊 ネーブルオレンジ:ネーブルとは「へそ」の意味。おへそのあるオレンジで、華やかな香りが強く甘味・酸味ともに強いのが特徴です。

▼【動画でご覧になりたい方はこちら!】

パンケーキ【下準備】

4種類のオレンジを、すべてご紹介した「カルチェ」の方法で、身だけカットしてボールに入れておきます。

パンケーキ【材料】

3~4人前の目安です。

  • 薄力粉  200g
  • グラニュー等 60g
  • ベーキングパウダー 12g
  • 全卵 2個
  • プレーンヨーグルト(無糖) 140g
  • 牛乳  100g
  • 油少々(オリーブオイルなど)
  • お好みのフルーツ、メープルシロップ

パンケーキ【作り方】

① 材料の薄力粉・ベーキングパウダー・グラニュー糖をビニール袋に入れます。

🔸基本的に、お菓子は「粉ふるい」が大切なのですが、キャンプ場でやるのは面倒!

そこで、ビニール袋に、薄力粉・ベーキングパウダー・グラニュー糖を一緒に入れて混ぜちゃいます。薄力粉やベーキングパウダーの間に砂糖の粒が入るので、砂糖が溶けるときに粉もバラバラになってダマになりにくいのです。

② ①を容器にあけて、泡立て器でささっと混ぜます。さらに牛乳を少しずつ加えよく混ぜます。

粉と砂糖

泡立て器でよく混ぜます。

🔸牛乳は、急がず「少しずつ加え+かき混ぜる」を繰り返すのがコツ!ダマ防止になります。まんべんなく混ぜてくださいね。

③ プレーンヨーグルト→全卵の順番に加えて、均一になるまで混ぜます。

ヨーグルトを加える

最後にヨーグルトと全卵を加えてよく混ぜます。

🔸ヨーグルトは、無糖で水分少なめのギリシャヨーグルト(今回はパルテノを使用)が、生地がゆるくなり過ぎないのでおすすめです。

🔸最後に卵を2個加えてしっかり馴染めばOKです。

④ フライパンを熱してから、一度塗れ布巾の上に起きて、冷ましてから薄く油を敷きます。

フライパンを熱する

フライパンを熱したら、一度塗れ布巾のうえに置き冷まします!

🔸熱したままのフライパンは100度以上の熱さになっています。そこに、生地を流し入れると、底が沸騰して気泡ができてしまうのです。気泡がボコボコできると見た目も美しくないですよね。

綺麗な表面に焼き上げるために、「熱して一度冷ます」作業をお忘れなく!

🔸特に、鉄のフライパンの場合は、一度加熱してからでないと生地がくっつきやすくなってしまうのです。

⑤ 生地を流し入れ、中心からボコボコと穴が空いてきたら、底面の焼き色を見て裏返しましょう。

表面にボコボコと穴

表面にボコボコと穴が開いてきます!

🔸アウトドアのバーナーは、風にあおられて火が消えてしまわないように、火幅が狭いですよね。中心ばかりに火が通ってしまうので、フライパン全体が加熱できるように、上下左右にこまめに動かしてください。

🔸油は、フライパンにひっつかないように、少し多めがいいかも!

⑥ 裏面にも焼き色がついたらお皿に盛り付けて完成です!

焼き上がり

きつね色に成ったら出来上がりです!

🔸ひっくり返すと、パンケーキの厚みがブワッと増えます!

パンケーキ【出来上がり!】

フルーツとメープルシロップで出来上がり

フルーツとメープルシロップでデコレーション!

パンケーキをお皿に乗せ、先ほどカットしておいたオレンジと輪切りにしたバナナをバランス良く飾ってメープルシロップをかけたら出来上がります!

🔸バナナは、切るとすぐに変色して黒ずんでしまいます。バナナのポリフェノールが空気中の酸素と反応するためなので、食べても問題はないのですが、せっかくのオシャレパンケーキなので、見た目もきれいに仕上げたいですよね。

パンケーキに乗せる直前に、皮をむいて輪切りにしてください。

パンケーキ【調理のポイント】

  • 薄力粉と砂糖を混ぜておくと「粉ふるい」が不要になります!
  • ヨーグルトを加えることでパンケーキがしっとりします。

Sakiのひとこと😊

パンケーキ出来上がり

しっとりモチモチのパンケーキはおやつにも朝食にもぴったり!

😊 世の中には、便利な市販のホットケーキミックスがありますが、ベーキングパウダーの量が多いから、ぶわぶわと膨らむわりにはスカスカで「しっとり感」があまりないのが難点。

ちょっとの手間でも、自分で作ったほうが、絶対にしっとりと美味しい生地が出来上がるので、ぜ試してくださいね!

😆 実は、今回の動画では間違えて牛乳を倍量の200g入れてしまいました!牛乳(水分)が多いとモチモチ感が増しますが、ふわふわ感は減ってしまいます。

けれども、そんな失敗をしたのにもかかわらず、すごいしっとりとモチモチして美味しく出来上がりましたよ!皆さんは作るときに、牛乳の分量を間違えないように気を付けてくださいね!

▼【動画でご覧になりたい方はこちら!】

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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中嶋咲絵
パティシエ

「オンラインスイーツスクールSaki.+」を運営。
日本各地、海外の方へオンラインでお菓子作りを教えている。

趣味のキャンプを通してアウトドアでもおいしく簡単にできる本格スイーツレシピやキャンプ料理の提案も行なっている。 http://saki-plus.com/