日本と海外のキャンプの違いとは?いまどきの海外キャンプ事情をご紹介〜キャンプ用品編〜
こんにちは。あっきーです。
最近、一ヶ月ほどLA(ロサンゼルス)に滞在する機会がありまして、その滞在期間中に念願だった海外キャンプを初体験してきました。
そこで今回私が感じた、日本と海外のキャンプ事情の違いをご紹介させていただきたいと思います。
日本と海外のキャンプではここが違う!〜キャンプ用品編〜
テント
日本では…比較的骨組みが頑丈かつ耐久性の強い商品や、暑さ・寒さ・湿気・結露対策としてTC素材(※1)などを使用した重量感のあるテントが好まれることが多い。
※1. TCとは…テトロン(ポリエステル)とコットン(綿)を混紡した素材の事。 コットン素材は非常に吸湿性が高く通気性も良いため夏には涼しく、繊維の中が空洞になり熱が放出されにくいために冬には暖かいのが特徴。
さらにポリエステルとは違い、燃え広がりにくいので焚き火の火の粉に強いというメリットもあります。そのため、テントやタープの素材として多くのアウトドアメーカーが採用しています。
ちなみにデメリットとしては、繊維の中が空洞なので水分を含みやすいという点と、生地自体が重いため必然的にテントの総重量が増し持運びに苦労する点です。
海外では…日中の気温が40℃超えも当たり前。
そのため炎天下での作業時間を短縮するために、ポップアップテントのように素早く簡単に建てられるテントが好まれます。
インナーがフルメッシュで通気性が良いものや、大型テントであってもポリエステル素材を用いることで比較的持ち運びやすく軽量なテントが主流です。
タープ
日本では…頑丈なポールを使って立てるタープが主流。
海外では…正方形の簡易タープが主流。
海外では日中の気温が高温なため、素早く組み立てられる簡易タープが好まれる傾向にあります。
では、なぜ海外では日本のようなタープが少ないのか?
それは、海外では日本で販売されているような太くて頑丈なポールやペグがほとんど販売されていないからです。
ペグ
日本では…ソリステやエリステなど頑丈なペグが主流。
※ソリステとは…「スノーピーク」から販売されているソリッドステーク(通称ソリステ)のこと。
※エリステとは…「村の鍛冶屋」から販売されているエリッゼステーク(通称エリステ)のこと。
ソリステ、エリステは、「鍛造」という技術で作られた非常に強固なペグです。そのため砂利や石のサイトでも構わず打ち込める強度を持つとして、多くのキャンパーの間で知られています。
海外では…プラペグ(プラスチックペグ)や、テントを購入時に付属されている細いアルミペグが主流。
砂漠地帯で乾燥している地域の地面は、とても硬く岩や石もたくさん転がっています。ですのでプラペグやテントに付属された細いアルミペグは、直ぐに折れてしまいます。
ソリステやエリステが普及していない海外キャンプでは、いったん風が吹き始めるとかなりの強風になるためしっかりとガイロープを張る必要があります。
ハンマー
日本では…金属ハンマーが主流。
海外では…ゴムハンマーが主流。
海外ではプラペグやアルミペグが主流のため、日本のような金属ハンマーを使用すると、直ぐにペグが折れて使い物にならなくなります。そのためゴムハンマーが主流となっています。
火器
日本では…燃焼用アルコール、CB缶、OD缶、パラフィンオイル、ガソリンを燃料とした火器が主流。
海外では…プロパンガス、OD缶を燃料とした火器が主流。
※一応CB缶の販売もありますが取り扱い店舗が少ないです。またカセットボンベの単価も高く、大体1本300〜400円で販売されています。
日本と海外の燃料で決定的に違うのが、海外ではプロパンガスを主流としたツーバーナーが多いことです。
プロパンガスの良いところは、真冬の凍てつくような寒さや強風が吹き荒れるような環境下であっても、火力が強く安定していること。火力が強いのでお料理も短時間で出来上がり楽々です。
【番外編①】海外のキャンプ用調理器具について
卵ケース
日本では…2個入り、6個入りが主流。
海外では…12個入りが主流。
日本のたまごは、6個入りや10個入りが主流です。一方海外では、12個入りや24個36個入りが主流になっています。
ホットサンドメーカー
日本では…日本で販売されている通常の食パンサイズが主流。
海外では…日本の物より一回り小さめサイズが主流。
海外のパンのサイズは日本のパンの規格よりも小さいため、ホットサンドクッカーも日本で出回っているものより一回り小さめサイズが販売されています。
↑写真を見ていただき、クッカーよりもパンが一回り分小さいのがお分かり頂けますでしょうか?
ちなみに、日本で販売されているColemanのホットサンドイッチクッカーに海外で購入した食パンをのせるとこんな感じです。
スキレット
日本では…15㎝〜20㎝くらいが主流。
直径: 約 16.5cm
持ち手: 約 9cm
深さ: 約 2.5cm
重量: 約 889g
素材: キャストアイアン(鋳鉄)
海外では…20㎝越えの物が主流。
海外で販売されているウインナーやお肉のサイズは、日本と比べるとかなり大きめサイズのためスキレットも大きいのでしょうね。
ちなみに、こちらのスキレットは海外でよく出回っているLODGEのスキレットです。
大きさは15インチ(38センチ)のビッグサイズのスキレット。男性でも持ち上げるのに一苦労する重量感。
【番外編②】日本ではめったに見られないキャンプ用品
↑こちらは、日本でも人気のあるSTANLEY。
何が珍しいのかというと、このホワイトカラーです。
保冷効力…8度以下(24時間)・氷(100時間)
容量…1.89L
サイズ…高さ295×幅150(mm)・水筒部分直径 120mm・注ぎ口直径 60mm
↑日本で多く出回っているSTANLEYのカラーといえば、こちらのグリーンカラーではないでしょうか。
海外ではお店にところ狭しにと、ホワイトカラーのスタンレーシリーズが販売されていました。
↑こちらはMSRのOD缶(写真左側)
日本では入手困難なため、マニアの間では「ガスを抜いた状態の缶だけでも良いから欲しい」という方がいるくらいだとか。
↑こちらはOPTIMUSのNOVA+(写真左側)
日本では希少なため、高額で取引きされているようです。
↑こちらはColemanのケロシンランタン(写真中央)
日本ではパラフィンオイルやガソリンを燃料としたランタンが多く出回っていますが、ケロシンランタンは低コストな灯油を燃料としたランタンとして、マニアの中では人気の商品の一つです。
まとめ
さて、【日本と海外のキャンプではここが違う!〜キャンプ用品編〜】はいかがでしたでしょうか?
次回は海外のキャンプ事情第二弾として、【海外のキャンプってどんな感じなの?〜ロサンゼルス郊外のキャンプ場編〜】をお届けしたいと思います。
それでは皆さんも、素敵なキャンプライフをお過ごしください。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。