スキレット特集!使い方からおすすめレシピまでご紹介
スキレットは、小さくて可愛いのにさまざまな料理が作れる「優れモノ」!キャンプやアウトドア、ホームパーティーはもちろん日常でも大活躍します。いつもの食材がびっくりするほど美味しくなるスキレットの基礎知識やお手入れ方法、美味しいレシピなどをご紹介しましょう!
スキレットとは?
まずは、スキレットの基礎知識をご紹介します。
スキレットの特徴
スキレットとは、鋳鉄(ちゅうてつ)製の小さなフライパンのことです。最近は人気も定着してきました。スキレットにはどのような特徴があるのでしょうか?
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素材と重さ
スキレットは、「鉄」でできているため、一般的なテフロン加工(アルミ製)と比較するとずっしりと重いのが特徴です。当然、大きさに比例して重さも増していきます。メーカーによってサイズ展開は異なりますが、アメリカで120年以上愛用されている「LODGE(ロッジ)」の代表的なスキレットを例に挙げると、以下のサイズと重さとなっています。
・6 1/2インチ(内径15.5cm):0.88kg
・8インチ(内径20.2cm):1.49kg
・9インチ(内径22.5cm):1.93kg
・10 1/4インチ(内径22.5cm):2.54kg
スキレットの本体を選ぶときは、フタの重さも考慮したほうがいいでしょう。(例:LODGEの6 1/2インチのフタは0.63kg)
熱伝導率
スキレットは、全体的に厚みがあるので、一般的なフライパンよりも熱くなるのに時間がかかります。その分、調理中の食材に対して均一にゆっくりと熱が伝わるのが特徴です。食材の旨味をじっくりと引き出してくれるため、どんな料理も美味しくできあがります。また、蓄熱性があるので料理が冷めづらく、アツアツのまま食べることができるのも魅力です。
スキレットとダッチオーブンの違いは?
ダッチオーブンも、スキレット同様に鋳鉄製のものが中心ですが、ステンレス製やカーボン製、ダクタイル鋳鉄製(従来の鋳鉄よりも強靭で極薄、かつ軽量)などバリエーションがあります。また、スキレットはフライパンのように「浅い」のが特徴ですが、ダッチオーブンは深さがあるため「鍋」に近いのです。スキレットは、アヒージョや目玉焼き、餃子などの量が少ない料理に向いていますし、ダッチオーブンはカレーなどの煮込み料理やロースト料理などに適しています。
スキレットの基本の使い方1 〜シーズニング〜
引用:photo-ac
スキレットを料理で使う前には、「シーズニング(seasoning)」という作業をします。スキレットの表面に油をなじませて皮膜を作ってから焼いて鍛える作業です。面倒に思えても、これを行うことにより、焦げにくい・サビにくい・強度が増すというメリットがあります。シーズニングの順番をご紹介しましょう。その前に、以下のものを用意してください!
・スキレット
・台所用中性洗剤
・食器洗い用スポンジ
・調理用ミトン
・キッチンペーパー
・油(食用油)
・くず野菜(香りの強い生姜・ネギ・人参などがベスト)
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スキレットを洗う
もともとスキレットには、工場出荷時に錆び止めのワックスが塗られています。まずは、それを落とします。タワシなどでこすらず、普通の食器洗い用のスポンジを使い、優しくかつていねいに油を落としてください。
油がちゃんと落ちたかどうか気になる場合は、洗ったあとにスキレットに水を入れてお湯を沸かしてみてください。お湯の表面に油が浮いていたら再度洗剤で洗い、水を入れてまたお湯を沸かします。油が浮かなくなるまで、何度か繰り返しましょう。
空焼きをする
油を落としたら、キッチンペーペーなどで水分をすぐに拭き取りましょう。濡れたままで放置しているとサビてしまいます。表面の水分を取ったら、次にコンロで熱してください。スキレットが熱されると白い煙が出てくるので、その煙が消えるまで熱し続けます。煙が収まったら、一旦火を止めてください。スキレットは持ち手までアツアツになっているため、触るときは調理用ミトンを使いましょう。
オイルを塗布する
キッチンペーパーにオイル(サラダ油やオリーブ油など)を染み込ませ、スキレットをまんべんなく拭き油を染み込ませます。こうすることで、スキレットのサビ止めとこびりつきを防ぐことができるのです。スキレットの内側だけではなく外側・底・持ち手などにもしっかりと油を塗ってください。スキレットに直接触って火傷をしないように気を付けてくださいね。
再度焼く
スキレット全体に油を塗ったら、また火にかけて油を焼いてください。白い煙が出てくるので煙が収まるまで火にかけ続けましょう。結構、煙が出るので換気扇を回すのをお忘れなく!油を塗る→焼く→油を塗る→焼くを数度繰り返します。回数は3〜4回ほどでいいでしょう。
くず野菜を炒める
最後に、鉄臭さを取るためにくず野菜を炒めます。スキレットに油を多めに敷き、くず野菜を投入し炒めましょう。この時、「炒め物」のように炒めるのではなく、調理用のフライ返しなどで「スキレットに野菜を押し付けるように」ギュウギュウと押さえつけて炒めるのがコツです。フライパンに野菜の香りを移すようなつもりでやってみましょう。その後、野菜を捨てキッチンペーパーで油を拭き取り、30分ほど空焚きします。煙が出ても無視して焼き続けても大丈夫です。
さて、次のページからはスキレットを使った調理法やレシピをご紹介します!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。