キャンプ女子Kajoが行く!〜北海道・三角山登山レポート〜vol.11

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2018.11.25

 

こんにちは、Kajoです。

 

紅葉の長野から、初雪観測の北の大地・北海道にやって来ました。

札幌への訪問は2回目。
今回の旅程は3泊4日、金曜は終日フリー、土曜は札幌出身の友人と過ごし、
日曜・月曜と関西の友人も合流してクマ牧場に行くというミッションがあります。

前回訪問時、市内の観光地はひととおり巡った私にぽっかり空いた”1日フリー”。
日帰りでハイキングができる山はないかなと探したところ、ありました。

 

検索ワード:北海道 札幌 山

・・・三角山(標高311メートル)への登山が決定です。

 

友人「この時期の札幌は天候が変わりやすいから気を付けて。あと、あなたはいつも寒さをナメてるけど、本当に念入りに支度をしてくるように。」

 

金曜の朝は6:50の便で羽田を出発し、8:30には新千歳空港に到着。
そのまま札幌に向かうものの、天候は大荒れ。
傘を差すのも難儀なほどで、さすがに諦めました。

 

友人「大人になったね。

 

 

まずは荷造りから

 

翌日は地元・札幌出身の友人が快諾してくれたため、女子二人で三角山へハイキング。
昨日の悪天候が嘘のように朝から気持ちよく晴れ渡り、仲良く荷造り開始です。


装備:

・リュック(Patagonia フォアランナー S/M)
・靴(SALOMON トレランシューズ)
・水 500ml
・食料(お菓子、友人母特製おにぎり)
・クマ撃退スプレー
・クマ除け鈴
・ストック

 

※クマ関連は友人父のもの

パタゴニア Fore Runner Vest 10L
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・リップストップ・ナイロン100%
・312 g
・容量2リットルのハイドラパックとチューブ付き
・ポリウレタン・コーティングと耐久性撥水加工
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サロモン トレイルランニングシューズ S-LAB Wings 8
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・メイン素材: 合成繊維
・ヒールの高さ: 4 cm
・ソールの厚さ:2.5cm
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カウンターアソールト 熊撃退スプレー
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・最小噴射距離: 9m
・噴射持続時間: 7.2秒
・重量: 320g / NET : 230g
・サイズ: 215×φ50mm
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シナノトレッキングポール ステッキタイプ 3YS HSS-2W
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材質:アルミ(径18/16/14)
使用サイズ:66~90cm
収納サイズ:47cm
長さ調節:3段式調節
重量:約235g/1本
最大耐荷重:72.8kgf
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服装:

・インナーキャミソール(UNIQLO)
・Tシャツ
・アウターフリース(Columbia)
・スカート(UNIQLO)
・インナーパンツ

 

標高311メートルの三角山へ、山の手・小別沢・宮の森の3つの登山口うち
山の手口より登山開始です。

 

所要時間 1時間弱(スーパースローペースでの登り40分・スーパーハイペースでの下り15分)

 

登山口には駐車場・トイレもついています

 

おそらく北海道で観光をされる方は、車をご利用の方が多いのではないでしょうか。
お車での移動をされる方は、駐車場とトイレが併設された山の手口が最も利用しやすいのでオススメです。

途中にコンビニがいくつかあるので、飲み物や行動食はそちらでご手配を。

ちなみに電車+バスでのご移動の際は、JR札幌駅を起点に
JR函館本線で琴似駅まで5分乗車、JR琴似駅からはバスで「琴似営業所前行き」に7分乗車
「山の手高校前」から800メートル徒歩で山の手口登山道に到着します。

所要時間は40分見れば確実に到着です。手軽で、気軽だ!

 

登山口入り口よりすぐ、色とりどりの貸出用ストック

 

早速目に付いたのは、色とりどりの貸出用のストック。
こちら無料・無人貸出です、使い込まれた感じが”地元で愛される山”であることを物語っています。

どうやら冠雪をしても登ることができる、年間を通して人気の山だそう。

登山口からは階段を駆け上がりスタート


登山というよりはハイキング、山道の散策といった感じでスタートします。

 

ニの坂、と書かれた看板

ずっと緩やか・・・時折階段で勾配を越えていく感じです。
登るにつれ、一の坂からニの坂、数字のついた看板が道のりを表します。

 

二の坂を登り終えて

前日は悪天候。
雨上がりということもあり、木の根など滑りやすくなっているため、慎重に踏み進めます。
道の途中で、かわいらしい松ぼっくりや木の実が落ちているのを見て、テンションがだだ上がり。

 

周辺案内図で、ルートを確認

第3の坂のあたりに案内板がありました。
ゆるキャラ「さんかくやまベエ」がわかりやすく案内。
ところどころに案内図があるので、決して迷うことはありません。

 

きのこを発見!

 

登山というノリではなく、本当に”散策”といった感じで、足元を見ているだけで楽しい道が続きます。

 

途中暑くなり、フリースさえ脱ぐ

 

落ち葉を踏みしめ歩く穏やかな勾配に、汗をかかないように体温調節に気を配ります。
ちなみにこのあたりから、ちらちらと木の間に、街の様子が望めます。

 

急に険しさを見せた第七の坂

途中で唯一、ハイキングというには足場が険しいなと感じたのは第七の坂。
これが滑るんです・・・ロープも設置されているので、不安な方は捕まりながらまいりましょう。
友人曰く、ストックがあると大変楽に登れたそうです。

 

葉が落ちた木々に、緑のコントラスト

このあたりから道沿いの風景が変わり、ハイイヌガヤという常緑低木の針葉樹が現れます。
本州の日本海側、北海道南西部と、四国の一部に分布するそうです。
初めて見た!

 

第九の坂の地点で、遭遇!

意外と登る速度が速く、頂上付近の第九の坂付近、嬉しい遭遇をしました。

「リスがいますよ!」

 

と、居合わせた方に教えられ、息を殺し指で示された方向を見ていると・・・

え、エゾリス!?

 

目の前、約1メートル

 

息を殺す女子3人、小さな音を立てながら風のように移動をしてきたエゾリスが、
私の目の前1メートルの位置で、地面を掘り始めました。

私はというと、カメラを構えながら静かなる興奮。

越冬貯蔵のために落ち葉に隠しているのは、くるみ?どんぐり?

 

どんぐりを抱えて食べる様子

三角山のエゾリスは人馴れしていないらしく、この至近距離で見れるのは珍しいとのこと。
大興奮の私は、ピンと立った耳、ふさふさとした尻尾にメロメロです。
エゾリスは冬眠をしないので、冬になるともっとふわふわのふさふさになるそう。

 

興奮をそのままに、第九の坂を越え、東屋を越え、頂上へ!

 

三角山頂上にて。

 

山頂には「琴似山」の一等三角点が。
三角山はアイヌ語名で「発寒の山」を意味する「ハチャムエプイ」。

友人母のおにぎりが美味!

 

山頂で食べるおにぎりは友人母の手作り!
札幌での滞在期間中は本当に美味しいご飯を食べさせてもらって、私が鶴だったら恩返ししてる。

ちなみに三角山に秋〜冬に登られる皆様、「三角山」の看板を背後に振り返れば、
「西野・山の手」エリアの景色を望むことができます。
この角度での町並みは、夏には葉が茂り見えない、葉が枯れた今でしか見れない風景になります。
これは登った方だけのお楽しみ。山の連なる様をご覧くださいね。


お昼ご飯を食べ、お菓子をつまみ、ほっと一息ついた頃。

なんと雨が降り始め、帰路はレインウェアを被って意図せずランニング!
15分での下山となりました。

 

友人「初めて登ったけど楽しかった!」

北海道には魅力的な山がたくさん。
来夏は旭岳・黒岳の登山を約束して。

 

支笏湖に行ったり

札幌から足を伸ばして、水質日本一を何度も獲得している「支笏湖」を訪れたり。

 

この旅の大本命「のぼりべつ牧場」へ

登別にあるくま牧場へ。こちら、実は今回の旅の大本命。
北海道にしか生息しないヒグマ。

山と切り離せないクマの存在は、とてつもない恐怖とともに強く興味を引く存在で、
3年前からアイヌ・熊との精神性など関連性含め個人的に本を読み漁ってきました。
山で絶対に出会いたくはないけれど、何故こんなに惹かれるのかわからないほど惹かれています。
(ちなみに私の”何故こんなに惹かれるかわからないほど惹かれる生き物”の経歴は7歳〜サメ、三年ほど前からヒグマ)

土地と生き物の関わりという観点で大変興味深いです。

 

幼児でも簡単に登ることのできる三角山、食い倒れの札幌ツアーも良いですが
札幌の街を一望できる山への気軽なハイキングという選択肢もぜひ候補の一つに
いかがでしょう?

旅の醍醐味を存分に楽しめた札幌旅行でした。
次は来年の夏に!会いましょう!

 

写真・文 Kajo

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。