キャンプ女子Kajoが行く!〜スペイン・バレンシアで辿る水の道〜

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。
2018.07.06

スタートの鳩の洞窟を背に、まずは一本道スタート。
歩くと土ぼこりが立つほどの急斜面を、慎重に降りて行きます。
少し気をぬくとスピードがだいぶ出てしまうような傾斜です。


カメラ片手に足取りも軽いスタート


後ろに見える鳩の洞窟。

5月下旬の平均気温は30度前後、この日は晴天とは言わないものの、日が出たり陰ったり、季節の変わり目だったので灼熱地獄とはならずに助かりました。

気をぬくと足をすぐに挫いてしまいそうな土の質。

ルート上に咲いていた花は、鮮明な赤が印象的なポピーや、黄色い小さな初めて見る花。
日本の山の花図鑑には載っていなかったので、次回はヨーロッパの花の図鑑を買ってみようかなと思います。

目印は白と緑の線

(どうやら目印となる)緑と白のラインが指す方向に進みます。
開始15分もすると、ルートらしいルートを、見失う事態に足が止まりました。

看板は特になく、直感で道を探る・・・

 

一本道がいつの間にか二股に分かれたり、これはどうやら迷子?!
探り探りなんとな〜くで道を探るも、やがて気づく。

迷子になったーーーー!

 


次なる目的の湖は右下に見えているのに・・・

 

もう一度来た道を駆け上がって、あれも違うこれも違う、でも目印がない!とあたふた。
一旦腰を下ろして(ゴツゴツとして座り心地は良くない)、水を飲み落ち着きます。
眼下に見える湖が、次の目的地のはずなのですが、特に道らしき道も見当たらず・・・

 

私の携帯電話は、wifiがないと動かないwifi難民。
同行者の携帯を駆使するも、詳しいルート内容はどこにも記載なし。
他にトレッキングをしている人にも出会わず。
勘と目、耳を頼りに、なんとか道を見つけ出し進みます。

 

道、と呼べるかは不明・・・

 

岩と岩の間に体を滑り込ませて進む道のり・・・この下には先ほど見えていたエメラルドの水をたたえる湖が。

 


※正規ルートです

 

整備されていないルート、「子供でも大丈夫です!」って言ったじゃん!
どれだけワイルド!!
私はというと、めちゃくちゃナメていたのでヘソ出してましたし、木の枝であちこち傷だらけ・・・
これはトレーニング!なんならトレイルランニングしちゃうつもりだったんですよね。

 

「右に行く?左に行く?どうする?」


このようなやりとりが本来ならば絶対あってはならないはずなのに!
少し不安を抱えながらも、木が生い茂る中をまるで開拓者の気持ちで分け進みます。

 

ようやく道らしいものに出会う

相変わらずすれ違う人はないものの、なんとか道らしき道に出会いました。少し安心。

相変わらず指標はありません。

 

恐ろしいほどに透き通る湖には、悠々と泳ぐ魚の姿が

 

標高の一番高い位置を過ぎた頃からは、少しずつ道が開け、web上のルートには特に記載のなかった小さな湖に出会ったり。
ここならば確かに、泳げた〜!と思ったものの、まだおそらく半分以上の行程が残っているため、体力温存という大人の選択をしました。
ようやく携帯で写真を撮るなどの気持ちの余裕も生まれます。
獣道で尻餅をついたせいか、私のパンツは擦り切れ、砂だらけの事態に・・・。

 

予定では目的地の町に着いている頃

 

道無き道を歩き、お腹もペコペコの15時半。
ようやく行程のフィナーレである洞窟に到着です。

 

Cueva del Turche、ここまで来たらこっちのもの!

ようやく日差しも気持ち良い程度に差して来た頃、最終目的地手前の洞窟に到着。
あとは『トマティーナ(トマトを投げつけあうトマト祭り)』の開催地のBuñol(ブニョール)という街まで、歩くのみ!

民家や車が見え始めたり、ようやく地に足を着けて歩ける・・・。

最終の目的地の街に着いたのは16時、予定時間を2時間ほど過ぎての到着です。
ランチが14時の国であっても、16時に立ち寄ったバルではシェフがすでに帰宅済み、カウンターに残っていたトルティージャ(スペイン風オムレツ)と、ウインナーがワイルドにサンドされたボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)がランチとなりました。

 

・ルートの詳細はくまなく把握しておくこと

・登山用アプリなどのダウンロードを済ませておくこと

・ナッツ・チョコレートなどの非常食の持参(例え短距離・低山であっても必須)

・ヘソ出しダメ、絶対

 

以上、今回強く心に刻んだ、低山・短距離での経験でした。
子供でも大丈夫と謳ったルートであったとしても、いつの情報なのか、整合性が取れているかは不明です。

整備はきちんとされているのか、実際に現地に行かないとわからない事、多々!

 

トレッキング初心者、これにめげずに帰国後も安全なトレッキングライフを送りたいと思います。

 

文章:Kajo
撮影:Yohei Mishima

1 2

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
ライターの写真
Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。