軽アイゼン/初心者におすすめの選び方と人気4選!
引用:アマゾン
アイゼンは雪山登山での必需品となり、雪中をはじめアイスバーンなど、特に凍った登山道を歩くために登山靴に装着するアイテムとなります。アイゼンの中でも爪の数が4本~8本のタイプは、軽アイゼンと呼ばれ比較的雪が少ない低山での登山をはじめ、春先の残雪が残る登山などで使用されます。今回は、軽アイゼンについてご紹介します。
軽アイゼンの特徴や役割について
先にも軽くご紹介しましたが、軽アイゼンは爪の数が4~6本のタイプをいい、雪の少ない低山登山や比較的平坦な登山道などで、滑り止めのために登山靴に装着する登山アイテムです。
軽アイゼンの特徴
軽アイゼンでは爪の数が4本~6本のタイプが多く、登山靴へ取付けた際に、中心(土踏まず)部分に爪が取付けられるようになっています。爪の数が多い方が、グリップ力も高く雪中歩行時に安定しますが、その分、重たくなりますので携帯性に欠ける場合がありますので、ご自身の登山状況に合わせて選ぶことをおすすめします。またつま先に爪がついていないのも軽アイゼンの特徴といえます。
軽アイゼンの役割
軽アイゼンは春先などの比較的、雪の少ない時期に低山登山を行う場合に、滑り止めという重要な役割を持ちます。
軽アイゼンの選び方
軽アイゼンの選び方について、簡単にご紹介します。
1:爪の数で選ぶ
先にご紹介したように、軽アイゼンには爪の数が4本と6本のタイプがあり、どちらも登山靴の中心(土踏まず)部分に爪の位置が来るようになっているモデルが殆どです。4本爪の場合、爪の数が少ない分、軽量なので比較的平坦な雪上を歩く場合には便利ですが、急な斜面の登り、下りでは安定性が悪い場合もあり注意が必要です。6本爪の場合は、4本爪と比較すると登坂性や安定性は高いですが、その分、重たくなりますので、ご自身が登山される山の状況に合わせて選ぶことが大切です。
2:取付け方法で選ぶ
軽アイゼンの取付け方法は、モデル毎に異なっており、幾つか種類があります。ゴムベルトで登山靴のアッパーを経由し固定するタイプが主流で、装着も簡単に出来ますが留め具への取付けが悪いと外れてしまったり、ゴムが劣化する場合があります。その他には紐ベルトで固定するタイプや、ベルトの調整が楽に出来るラチェット式などがあります。初めて軽アイゼンを購入する場合には、装着が楽なゴムベルトタイプをおすすめします。
登山する状況に合わせて選ぶ
ご自身がどんな山に登られるかを考慮し、軽アイゼンを選ぶ方法です。急な斜面のない、比較的平坦で登山道が整備されているような場合には4本爪で、ある程度は対応出来ますが、アップダウンの多いような登山道の場合には、斜面でも安定しやすい6本爪がおすすめです。
軽アイゼンのお手入れ方法は?
軽アイゼンは、雪の上を歩きますので、登山後のお手入れは必須となります。簡単に手順をご紹介します。
水洗いをして泥などの汚れを落とす
バケツなどに水を貯め、歯ブラシを使って、アイゼンに付着した泥汚れなどを綺麗に落とします。
水分をしっかりと拭き取る
ペーパータオルやウエスで、しっかりと水分を拭き取ります。
爪部分などの錆を取る
軽アイゼンの水分を拭き取ると、爪の部分などに錆出ますので、ヤスリやサンドペーパーで錆を落とします。
防錆油を塗布
爪部分の錆落としが終われば、防錆のためにシリコンスプレーなどを塗布しコーティングします。この時、機械用の防錆油を使用すると、プラスチック樹脂が劣化する恐れがありますので注意が必要です。
次項では、初心者におすすめの軽アイゼンをご紹介します。
初心者におすすめの軽アイゼンは?
登山初心者の方向けに、軽アイゼンの種類や選び方、お手入れ方法などをご紹介しましたが、この項では初心者におすすめの軽アイゼンをご紹介します。
モンベル コンパクトスノースパイク
重量:190g(本体のみ)
サイズ:フリーサイズ(21.5〜30cm)
登山用品の老舗メーカーであるモンベルからは、さまざまな軽アイゼンがリリースされています。ご紹介する「コンパクトスノースパイク」は、爪本体に鋼炭素鋼であるS55Cを採用しており、高い耐摩耗性と耐久性を備えている6本爪モデルで、ゴムバンドで簡単に装着することが出来ます。また底面が特殊な形状になっている波形アンチスノープレートを採用することで、雪の圧着を抑制し爪のグリップ力を保持するように工夫されています。
エバニュー(EVERNEW) 4本爪アイゼン EBY012
スポーツ用品を製造、販売する「株式会社エバニュー」からリリースされている「EBY012」は、4本爪タイプの軽アイゼンとなります。装着方法は、ゴムバンド式で登山靴に簡単に取付けることが可能となっています。また重量も250gと軽量で、コンパクトに収納することが出来るため、場所を取らずザックの中に忍ばせておくことが可能です。
ベルモント 軽アイゼン7 BS-010
ベルモントからリリースされている「軽アイゼン7 BS-010」は、4本爪タイプの軽アイゼンとなります。装着方法がポリプロピレン素材のバンド式となり、優れた強度を備えていますので、付属のバックルとの組み合わせにより、しっかりと固定することが可能で、歩行中に緩んでしまうこともありません。爪部分には刃物鋼であるSK50Cを採用することで、高い耐久性と耐摩耗性を備え、確実にグリップしてくれます。
マウンテンダックス 6本爪アイゼン HG120
マウンテンダックスは、アイゼンやザックなどを中心に製造、販売している登山用品メーカーです。ご紹介する「6本爪アイゼン HG120」は、6本爪タイプの軽アイゼンとなり、爪部分の素材に炭素鋼板を採用することで、高い耐久性を備えたモデルとなります。本体重量も片足で226gと軽量で、さらにベルト方式となっていますので、バックルによって確実に登山靴へ装着することが出来るように工夫がされています。
雪山での安全のための必需品
雪の残る登山での必需品である軽アイゼンについて、選び方やお手入れ方法をはじめ、人気4選をご紹介しました。軽アイゼンは、雪や凍った路面などだけでなく、ぬかるんだ登山道などでも滑り止めとして活躍してくれますので、思った以上に使い勝手の良いアイテムとなります。この機会に、是非、購入を検討してみては如何でしょうか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。