キャンプ女子Kajoが行く、”サラさんち”で薪割り体験〜vol.2〜

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2018.02.15

 

さて、薪割りの後は夕飯づくりです。
部屋全体を温めてくれる薪ストーブの上で、調理開始。

みじん切りにしたニンニク、角切りにした人参・玉ねぎ・カリフラワーを炒め、少量の水とコンソメでコトコト。最後に牛乳を入れて沸騰しない程度まで、さらにコトコト。
塩胡椒で味を調整したら【ミルクスープ】の完成です。

 

 

薪ストーブを手に入れたら、絶対毎日、スープ生活。
コンソメが香る湯気や、タンドリーチキンが焼ける香ばしい匂い。
一緒に笑う友人や家族の団欒の中心は、薪ストーブにあります。

 


画家である友人の美佳ちゃんの画とともに眠る、森の案内犬

『火と生活することには、当たり前の気持ち良さがあるよね。』

家の外には焚き火スペースがあり、夏は屋外で食事をとることがほとんどのサラさんち。

『この家は、木を組んで作っているから、最低限の釘は使ってるけどすぐに解体ができるよ』

 


冬は湯が沸くまでに1〜2時間かかるという五右衛門風呂

夜は、とってもとってもとっても楽しみにしていた五右衛門風呂を初体験。
水は裏の山から引いたもの。
焚き火の要領で薪を仕込んで1時間半、火加減チェックは担当者を決め、定期的にお風呂場を覗きに行きます。
これを365日、夏の蒸される夕方も、冬の凍える夜にも行うというのですから、本当に大変なことです。

直火で温まった熱い底には木の板を張り、いざ、湯気の立つお湯の中へ。
安土桃山時代“釜茹での刑”に使用されたという歴史を持つ五右衛門風呂は、信じられないくらいに体の芯からほっこり。
お湯の中に鋳物の鉄分が溶け込んでいるのか柔らかい湯質で、湯冷めも全くせず、お風呂上がりの話に花が咲きます。

 


脱衣所の蔦たち

 

夜は、母屋に隣接したはなれ(小屋)で就寝。
来客用の宿泊スペースだそうで、年中友人が尋ねてくるそうです。

 


南伊豆の地場産品を扱う「湯の花」で購入した「みのり食堂」のビスコッティ

 

朝のコーヒータイムは、外の焚き火スペースにて。
ビスコッティとカフェラテです。

そして今朝も薪割りリベンジ!

気持ちよく薪の割れる音、突き抜けた青の冬の空気、氷の張ったじょうろ、人の気配に扉を飛び出してきた犬、全ての要素が爽やかで心洗われる朝でした。

 


すっかり気に入ってしまったお散歩コース

 

そしてまた、家の外をお散歩タイム。

この日の一番の野外収穫はユーカリの葉っぱ。
20メートル級のユーカリ、初めて見ました。
レモンユーカリっぽいですが、既に落枝しているものを拾うので、ドライリーフ状態!
ガーランドにしても良いし、お風呂に入れても良いなあ。

 

 

薪割りに、五右衛門風呂、薪ストーブでのご飯作りに充実したお散歩タイム。
自然の中に身を置き、五感をフルに使って過ごした二日間。
自然に寄り添って生きる方法は様々ですが、私の中での“芯”や“軸”が経験を通して少しずつ形成されていくのを感じます。
今回の思い出は、ユーカリの放つ淡いレモンの香りと、寒い冬の朝にわきたつヒノキの爽やかな香り。

掘りごたつで暖を取りながら、薪ストーブの暖かさと、サラさんちでの記憶を回顧。
次回はもっと上手に薪が割れるよう、イメージトレーニングに精が出そうです。

 

取材協力:サラさん、(友人・画家)北見美佳ちゃん。
本当にありがとうございました。

(取材・文・写真  Kajo)インスタ、はじめました→ @kajo.y

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。