山の写真コンテストへの応募方法と入賞のコツ

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。
2016.12.10

登山の際には、一眼レフカメラなどで山の写真を撮るという方が多いでしょう。自宅で保管しておき、後から見て楽しむのもよいですが、写真コンテストに応募して評価してもらってはいかがでしょうか。コンテストへの応募を繰り返す内に、写真を評価されることに喜びを感じるようになり、登山と写真の2つの目的を持てるようになるかもしれません。今回は、山の写真コンテストへの応募方法と入賞のコツをお伝えします。

写真コンテストの種類と応募方法

27_1_2016_11_25
引用:ぱくたそ
写真コンテストは、写真に関わる商品を開発、販売している企業や地方の自治体が主催することが多く、1年を通して日本各地で開催されています。写真コンテストには熟練のプロや経験豊富なアマチュアしか応募できないと考える方もいるかもしれませんが、ほとんどの写真コンテストの応募条件は厳しくありません。規定の写真サイズや加工の程度、被写体などを守れば誰でも応募できることが一般的です。また、初心者向けと明示されている写真コンテストもあるので、初めての場合はそちらに応募することをおすすめします。写真コンテストによっては、一眼レフカメラやレンズ、三脚などの周辺機器、現金などが賞品として用意されていることがあります。豪華な商品の写真コンテストは参加者のレベルが高い傾向にあるので、最初は賞品がそれほど豪華ではないコンテストに応募しましょう。また、写真コンテストの規定はそれぞれで異なるので、複数のコンテストに応募する際には入念に規定を確認することが大切です。「山」や「川」など被写体が限定されたフォトコンテストはそれほど多くないので、見つけ次第応募することをおすすめします。富士山や阿蘇山など特定の山のみを対象とした写真コンテストもあります。

山の写真コンテストに入賞するためのポイント

27_2_2016_11_25
引用:ぱくたそ
写真コンテストではテクニックだけではなく、構図やメッセージ性なども評価対象になります。入賞を目指すのであれば、まずはテクニックを身につけて、続いて構図やメッセージ性について学ぶことがポイントになります。山は風が強いので、三脚を使っての撮影が基本です。また、山の斜面が影になって映らない場合があるので露出を補正しましょう。露出を上げることで、より多くの光を取り入れることができるようになります。ブレていたり暗かったりする写真は評価の対象外となる場合があるので注意しましょう。次に、ホワイトバランスを調整してください。これは、実際で見る景色と写真で起こる色温度と色の差を無くすためのものです。ホワイトバランスを調整しないと、実際で見ている景色よりも色あせて映ってしまいます。最後に、絞り値を調整します。絞りの数値を小さくすると、被写体の後ろがボケて、絞り値を大きくすると奥にまでピントが合うようになります。山の撮影をするときは全景を写真に綺麗に収める必要があるので、絞り値を8~10に調整しましょう。

メッセージが伝わる構図を考える

27_3_2016_11_25
引用:ぱくたそ
どれだけ高いテクニックを持っていたとしても、審査員の心を揺さぶる何かが無ければ入賞はできません。なぜ、その構図で撮影したのか、どのようなメッセージが込められているのかを伝えることがポイントです。しかし、写真の応募の際に送ることが許されるのは、写真のデータとタイトルのみであることがほとんどです。つまり、タイトルだけでメッセージを伝える必要があります。ここで重要なことは、写真を自宅で眺めながらじっくりとタイトルを考えることです。その写真の率直な第一印象をメモに記してください。「哀愁漂う」、「春」、「自然の猛威」などと短い言葉を書き並べていき、それらを総括できるタイトルを考えます。タイトルが思い浮かばない場合は、家族に写真を見てもらいましょう。どのような印象を受けたのかを聞くことで、自分では思いもしなかったタイトルが浮かぶ可能性があります。写真を審査するのは自分以外の人物なので、写真を完成させるにあたり家族や友人などの意見を聞くことはとても大切なことです。

山の写真コンテストに応募する上での注意点

27_4_2016_11_25
引用:ぱくたそ
その時は良い写真が撮れたと思っていても、自宅に帰って確認すると、思っていたほど上手く取れていなかったということがあります。この場合、無駄なものをソフトで削除したり、無いはずのものを合成して加えたりしてはいけません。この場合、写真に対する信用が失われ、評価の対象外になる可能性があります。許可されている加工は、写真のトリミングと明るさの調整、ホワイトバランスや色の調整のみです。ただし、希にどのような加工をしたものでも評価対象になる写真コンテストがあります。その場合は前述したような加工をしても問題ありません。また、山の写真コンテストで注意したいのが、他人の作品の盗用です。地方や小さな山のイベントなどに入賞した作品を写真コンテストに応募すると、即失格になります。例え気づかれずに入賞できたとしても、紙面などに掲載されることで多くの人の目に触れることになり、盗用であることが発覚する可能性が高いです。そうなれば撮影者のフォトグラファーとしての信用が落ち、今後写真コンテストへの応募が認められなくなる場合があります。

写真を評価するのは経験豊富な人物

写真コンテストで審査員をする人物は、有名なフォトグラファーやアーティストであることが多いです。少なくとも、熟練した技術と知識や優れた完成を持つ人物が審査するので、合成や過度な加工はすぐに発覚してしまいます。写真コンテストで入賞するためには、テクニックとメッセージ性、構図に注力する必要があります。登山の際には、自然を肌で感じるだけではなく、一眼レフカメラでの撮影も楽しんでみてください。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。