暑さも和らぐ9月、おすすめの登山コース
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引用:photo.v-colors.com
9月に入ると夏の暑さも少しずつ落ち着き、朝夕には秋の気配も感じられるようになります。行楽の秋、スポーツの秋という言葉の通り、暑い時期はなかなか外に出る気になれなかったという人も、暑さも一段落した9月には山へ行って気持ちのよい空気を味わってみようかなと思うかも知れません。今回は、9月におすすめの登山コースや気をつけたいポイントについてお伝えします。
紅葉も楽しめる9月、2017年は混雑は分散傾向?
9月になると、登山の世界はだんだんと秋モードになってきます。秋の登山の楽しみといえば、なんといっても紅葉です。街中ではまだそれほど本格的な紅葉を目にすることはないと思いますが、北東北や標高の高い山などでは、9月後半頃からは美しい紅葉を楽しめます。
また9月は敬老の日や秋分の日があり、5月のゴールデンウィークに次ぐ大型連休「シルバーウィーク」のある月でもあります。しかしあいにく、2017年はカレンダーの並びがあまり良くなく、秋分の日が23日の土曜日と重なったため18日の敬老の日を含む3連休のみとなってしまいました。ちょっと残念ではありますが、反対に人気の登山スポットでも混雑は分散化される可能性も高いです。それほど遠くないけれどまだ出かけたことがない気になる山がある、という方には、足を運んでみる良い機会になるかも知れませんね。
9月の登山、服装はこんな点に気をつけて
暑さのピークは過ぎたとはいえ、9月の街中はまだまだ暑く、普段の服装も夏の延長のようなスタイルで過ごす方が多いのではないでしょうか。
一足早く秋気分を味わいたいと紅葉の山へ出かける場合、気をつけて頂きたいのが気温と服装です。登山しながら紅葉が楽しめるということは、木々が紅葉するような気候・気温であるということです。参考までに、都内でイチョウなどが色づき始めるのは11月中旬、見頃となるのは11月下旬から12月上旬です。その時期には、ジャケットやニットはもちろん、コートを着る方が大半です。9月に紅葉を楽しみに登山に出かける際も、長袖で暖かい素材のミドルウェアを用意し、アウターも必ず用意して出かけて下さい。
紅葉に一番乗り?!北東北・栗駒山
本州でもいち早く紅葉が楽しめる山としておすすめなのが、北東北の栗駒山です。奥羽山脈のなかにあり、宮城県・秋田県・岩手県の三県にまたがる山です。岩手県側では須川岳と呼ばれます。
9つの登山道があり、初心者から上級者までレベルに合わせたルートが選べます。一番短い中央コースは2.9kmで標準所要時間は登り90分、石畳等で整備されており危険箇所も少なく初心者には最適です。登山口には駐車場や売店なども整備されています。紅葉の最盛期にはやや混雑しますが、栗駒山のなかでも最も早く紅葉が楽しめます。9月の登山にぜひおすすめのルートです。
初心者にもおすすめ!日光・白根山
9月に紅葉を楽しむには、栗駒山など北のほうに出かけるほか、標高の高い山に出かける方法もあります。群馬県と栃木県の県境にある日光白根山は、標高2578mで関東以北の最高峰です。都内からも3時間弱でアクセスでき、無理なく日帰り登山が楽しめます。日本百名山にも数えられており、人気の登山スポットです。年によって多少異なりますが、早ければ9月中旬には紅葉が始まります。
ロープウェイの窓から紅葉遊覧を楽しみながら、標高2000m地点まで登ることができます。そこから山頂までは標高差600m弱なので、高尾山や筑波山などに登ったことがある、という程度の登山経験でも挑戦しやすいのではないでしょうか。
紅葉の時期の日光は激しい渋滞がつきものですが、白根山方面はそれほどでもなく、アクセスしやすいのも嬉しいですね。
9月に富士山登山に挑戦する際の注意点
紅葉が楽しめる9月中旬以降まで待てない!上旬に楽しめるおすすめ登山スポットは?という方は、混雑のピークを過ぎた富士山登山に挑戦してみるというのはいかがでしょうか。
9月上旬までは開山していますので、山小屋や診療所も開いており比較的安心して登れます。とはいえ、年によっては9月に入ってすぐ初冠雪を迎えたことも過去にはあり、天候などの確認は欠かせません。日没も徐々に早くなってきますので、お昼頃までに山頂に着かないようなら無理せず下山する判断も大切です。
渋滞などがなく、空気もいっそう美しくなる9月の富士山。安定した晴れの日であれば、挑戦してみるのもよさそうです。
秋のレジャーシーズンの始まり。ぜひ登山を楽しんで
9月に入って秋の気配が感じられるようになると、登山を始めとしたアウトドアでの活動もますます楽しくなりますね。限られた季節にしか見られない紅葉を楽しんだり、登山の帰りに温泉に立ち寄ったり、美味しい秋の味覚を味わったりというのもおすすめです。ぜひ、秋のレジャーシーズンを大いに満喫してください!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。