北海道ニセコと言えば一大リゾートですが登山でも見どころが一杯です。

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2017.04.06

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北海道ニセコ町は冬にはスキーなどで賑わう一大リゾート地ですが、雪のない季節には初心者一人でもトレッキングや登山を楽しめる有名スポットでもあります。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山をはじめ、ニセコアンヌプリへの登山や大谷地湿原や神仙沼をまわるトレッキングなど五色温泉を中心にした登山、トレッキングルートが数多くあり北海道の懐の深さを感じられます。

ニセコ周辺での登山初心者へのおすすめコースをご紹介します。

五色温泉~大谷地湿原~神仙沼への沼めぐり

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ニセコ地域には大沼、神仙沼、長沼と幾つか美しい沼地が点在し、トレッキングコースが出来上がっていますので登山初心者の方でものんびりと日帰りトレッキングを楽しむ事が出来ます。そのトレッキングコースの中には大谷地湿原もありエゾゼンテイカやヒオウギアヤメなどの高山植物を観察することも出来ます。

登山初心者のニセコ沼めぐりは、ニセコ五色温泉郷の登山口からスタートします。このトレッキングコースの途中にはイワオヌプリやニトヌプリへ繋がる分岐点もありますので気分によっては登山に変更しても良いかもしれません。大沼を経由し大谷地湿原、神仙沼へは約2時間から2時間半のトレッキングになりますが、大きな難所もありませんので初心者のニセコでの足慣らしにはぴったりです。

ニセコ五色温泉をスタートし最初の大沼までは約1時間半ほどで、湖面の向こうにあるニトヌプリやワイスホルンを遠目に見ながらの休憩は格別です。ここから大谷地湿原までは約40分、大谷地から最終目的地の神仙沼までは約30分程度で到着します。神仙沼はニセコの沼の中では一番美しいと言われており、その綺麗な湖面に写る風景はずっと見ていても飽きの来ない造形美を作り出していてトレッキングの疲れを癒してくれます。

見晴らしの良い登山が特徴のイワオヌプリ

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ニセコ沼めぐりで足慣らしをしたあとは、同じ五色温泉郷の登山口からスタートするイワオヌプリへの登山をおすすめします。イワオヌプリは標高1,116mとなりますが、登山開始時の急な階段エリアと外輪山へ登り切る登山最終段階に急なこう配がある程度で、登山初心者には登り易い山になります。

イワオヌプリの語源となっている硫黄を多く含んだ土壌のため、大きな樹木が少なく見晴らしの良い景観が広がりますので登山をしている事を実感出来ます。五色温泉郷から山頂までは約1時間半ほどで、3時間もあれば十分に往復出来るほどです。ただし大きな樹木がないと言う事は、風の強い日には体感温度はぐっと下がりますのでザックの中に1枚厚手の着替えか防寒着がわりのレインウェアは必ず用意しておく事をおすすめします。

五色温泉郷登山口の遊歩道から急な石造りの階段を登るとイワオヌプリの登山口が現れます。登山をスタートしてからすぐに、また階段を登りますので焦らずゆっくりとペースを維持して登る事を優先して下さい。この難所を過ぎれば大沼やチセヌプリへの分岐点までは緩やかな登りになりますので、高山植物などを見ながら気分転換出来るポイントになります。分岐点を過ぎて、急な岩場の難所を超えれば、荒涼とした外輪山へたどり着きます。この外輪山がイワオヌプリの特徴で、周囲を見渡せば山岳地帯を歩いているような感覚になる変化に富んだ山です。

ニトヌプリからの絶景を見に行きましょう。

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ニトヌプリはイワオヌプリへの登山とコースの一部を共有していますので分岐点などが分かり易く初心者のニセコ周辺での登山に向いている山の一つです。ニトヌプリは標高1,080mとイワオヌプリよりも少しだけ低いですが、山頂から見える景色は絶景です。五色温泉郷からニトヌプリまでは約1時間半、往復でも約3時間程度の登山コースになります。

五色温泉郷登山口からスタートしてイワオヌプリと大沼への分岐点までは約40分程度で到着しますが、難所と言えるのはイワオヌプリの登山口にある急こう配の階段くらいでそれを越えれば分岐点まではなだらかな登りとなります。ニトヌプリの玄関口である分岐点を過ぎてからは、笹の生い茂った中をジグザグに縦走して行く登山道を進むこと約40分で山頂に到着します。イワオヌプリのような特徴がある山ではないですが、山頂からは日本海なども見渡せる絶景が特徴の山です。

ニセコアンヌプリへの絶景見学登山はいかがです?

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ニセコアンヌプリは蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の向かい側にあり標高1,308m、冬場には世界的に有名な巨大スキー場を有する山としての顔も併せ持っています。ニセコアンヌプリには「五色温泉コース」、「ニセコアンヌプリスキー場コース」、「グラン・ヒラフコース」の3つの登山コースがありますが、登山初心者の方には「五色温泉コース」がおすすめです。このコースは五色温泉郷登山口からスタートし山頂まで約1時間半、往復でも3時間程度の日帰りコースになっています。

ニセコアンヌプリの登山道は比較的道幅を大きくとってあり、急こう配の難所もないため初心者が登るには最適な山になりますが、山頂から見える景色は上級者でも唸るほどの絶景です。特に横に見える羊蹄山を見たいからニセコアンヌプリに登るという登山者もいる位です。

蝦夷富士、羊蹄山への登山コース

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日本百名山にも選ばれている北海道の羊蹄山は標高1,989mもあり、標高だけを考えると登山を始めたばかりの初心者では二の足を踏んでしまうと思いますが登山コースによっては初心者にも北海道の大自然を楽しんで頂ける懐の深い山の一つです。

羊蹄山には「真狩コース」、「比羅夫コース」、「京極コース」、「喜茂別コース」の4つの登山コースがあり、その中でも真狩コースは急勾配も少なく登山道も開けていますので登山初心者が景色を楽しみながら登頂するには最適な登山コースです。

真狩コースの登山時間は登りで約4時間半~5時間、下りで3時間半~4時間とかなりの長丁場になりますので水分補給をしっかりとしながら周りの景色を楽しんでみて下さい。特に7合目を過ぎて来ると大きな樹木も少なくなり段々と視界が開けて来て、8合目を過ぎると洞爺湖や昭和新山を遠目に見下ろす事が出来るようになり、羊蹄山を登っているという実感が湧いてくると思います。9合目(羊蹄山避難小屋分岐)を過ぎれば外輪山を回って残り30分ほどで山頂に到着です。外輪山を回る際に大きな火口が見えますので自然の凄さを感じられる瞬間でもあります。

是非、一度は訪れてみたい北海道ニセコ地区。

北海道のニセコ町には初心者が気軽に登山を楽しめる山々が数多くあり、一度は訪れてみたい場所でもあります。高山植物も多く自生していますので、登山途中でも図鑑を片手に楽しむ事が出来ますし、子供連れでの登山も可能な懐の深さを併せ持つのがニセコ地区の山々の特徴です。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。