パティシエキャンパーSakiさんに教わる!パン好き必見!モチモチ『ベーグル』の作り方
こんにちは! パティシエキャンパーのSakiです。
焼きたてのパンって美味しいですよね。アウトドアで食べられたらさらに最高!
パン好きのキャンパーさん、キャンプのときに、自分たちで焼きたてパンを作ってみませんか?
今回、私パティシエキャンパーSakiがおすすめするレシピは、失敗しない大人も子どもも大好きな「ベーグル」です!
「パンなんて自分で作るの大変じゃない?」
「ベーグルなんて自分で作れるの!?」
「野外でオーブンもないのにベーグル?どうやって焼くの!?」
……と思う方は、たくさんいるでしょう。ところが、実は簡単にできるのです。
もちろん、アウトドアでオーブンは使えないので今回はスキレットを使って焼きます。
初めての人でも失敗しないレシピなので、ぜひ試してみてくださいね。
ベーグルって何で作るの?
ベーグルはユダヤ生まれ・NY育ちのパンです。日本に入ってきたのは2000年の始まり頃。ベーグルは、材料に乳製品や卵を使わず、ノンファット・ノンコレステロールでヘルシーなので、健康指向の日本では徐々に人気が高まっていきました。
その後、本場の食べ物を美味しく自国流にアレンジするのが上手な、日本のいろいろなベーカリーなどが数多くのバリエーションを開発。
本場のモチモチとした歯ごたえのあるベーグルだけではなく、食べやすいソフトタイプのベーグル・菓子パンのようなベーグルなど、多くの人の好みに合うように異なるタイプを生み出し、今ではすっかり朝食やランチなどには、おなじみのパンとなりました。
私の作るベーグルは、メイン材料が「強力粉」だけの、非常にシンプルなタイプ。牛乳や卵が苦手な人でも大丈夫!キャンプ先に持って行く材料が少ないのもいいですよ!
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ベーグル【材料】
4個分のレシピです。
- 強力粉……250g
- 砂糖…… 大さじ2/3
- 塩…… 小さじ2/3
- ドライイースト…… 3g
- ぬるま湯…… 130cc
- 水…… 1L
- はちみつまたは砂糖…… 大さじ1
- お好みでシュレッドチーズ (チーズベーグルを作る際に使います)
🔶「サフ」というメーカーのイーストが1袋3gの小分けになっています。軽量ができないキャンプでは使いやすくて便利ですよ!製菓材料店やネットでも入手できます。
🔶パンこね用の道具として、底が広め・大きめの蓋付きプラスチックボウルを用意しましょう。キャンプに行くときは、このボールの中に材料を入れて運べるので便利です。
🔶ベーグル生地をこねる、まな板とのし棒も持って行きましょう。
ベーグル【作り方】
①ボウルに、ベーグル材料を入れます!
ボウルにまず強力粉をいれます。さらに右側に砂糖、左側に塩を入れます。
次に、右側にイーストを入れてください。
🔶塩とイーストは離れた場所に入れること!塩には殺菌効果があり、イーストは「菌」なので、くっつけたままにすると発酵する力が弱くなってしまうのです。(砂糖は、逆にイーストを栄養源にして活性化します)
② ボウルに、ぬるま湯を加えます。
① のボウルの「右側」にぬるま湯を加えましょう
ぬるま湯をイーストめがけて加え、最初は「箸」でぐるぐるかき混ぜてください。徐々に、粉が水分を吸って「生地」っぽくなっていきます。水分がなくなってきたら、手でまとめて捏ねていきましょう。
🔶普通のパンの場合、まとめてから20分くらいひたすら手でこねなければばらないのですが、ベーグルはそこまでやらなくても大丈夫なのがメリットです。
🔶10分ほど捏ねて、丸くまとめてください。この時、生地がなめらかになっていなくてもOKです!
② ボウルに「蓋」をし発酵させます。
生地を丸く整えたら、ボウルの真ん中に入れ乾かないように蓋をしてください。まだちょっと生地が硬い状態です。5〜10分ほど、温かい場所で休ませてください。
🔶パン生地は、捏ねてまとめた直後は弾力が強く固くて伸ばしづらいものです。ちょっと休ませることによって、生地がゆるんで無理なく伸ばせ成形しやすくなります。
🔶パン生地が乾かないようにするために、「蓋」付きのボウルが重宝します。
🔶普通のパンは、捏ねて休ませて焼くまでに3時間ほどかかるので、ベーグルは早いのです!アウトドア向きですよね。初めての人でも作りやすいですよ。
③ 休ませた生地を成形します。
まな板の上で成形します。丸めた生地を「4分割」に4分割に切って成形していきます。1個ずつ成形していくのですが、この間にほかの生地が乾かないように、ボウルをかぶせておいてくださいね。
【成形の順番】
1.4分の1にしたパン生地を、生地内のガスを抜きながら麺棒で伸ばします。「長方形」になるように伸ばしてください。
2.「長方形」に伸ばした生地を、縦(長い方)方向に、空気が入らないよう締めながら丸めていきます。
3.円筒形に丸めた2の片側を、麺棒で潰して円形に伸ばします。
4.3を「輪っか」上にして、円形に潰した部分で反対側の「尻尾」の部分を包み込こむようにして、上下をくっつけます。
🔶ここで、皆さんおなじみのベーグルの形が出来上がり!形が崩れないように、しっかりくっつけてくださいね。
🔶残りも全部同様に成形してください。
④ 成形した生地を発酵させます。
一回り大きくなって、真ん中のリングがちょっと小さくなるくらいまで発酵させます。ベーグル生地にボウルを逆さまにしてかぶせ、乾燥させないように気を付けましょう!
🔶発酵させている間に、焚き火の準備をしてください!
🔶焚き火が付いたら、その横の温かい場所にベーグルを置いて発酵させましょう。
⑤ 鍋にお湯を沸かしはちみつを加えます。
お湯が沸いてきたら、はちみつ(または砂糖)を少々加え沸騰直前の80℃~90℃まで沸かしましょう。
🔶生地を茹でて(「ケトリング」といいます)膨張させてから焼くと、ベーグル独特のずしっとした弾力のある歯ごたえになるのです。
🔶お湯にはちみつ(又は砂糖)を加えることで、焼き上がりにツヤが出ます。
⑥ 沸騰したらベーグル生地を茹でます。
生地を鍋に入れ、片面を1分ずつ茹でてください。両面を茹でたらオーブンペーパーの上に乗せましょう。
⑦ スキレットに、オーブンペーパーの上に乗せたベーグルを置きましょう。
スキレットの蓋をして、上に炭をたくさん置き上火強めで約20分焼成します。
🔶途中でちょっと様子を見ます。上が焼けていて側面の焼きが弱いようなら、上の乗せていた炭をスキレットの周囲にぐるりと置いて側面を温めましょう。
ベーグル【出来上がり】
20分ほどしてベーグルが焼き上がりました!最初の2個はそのまま焼き、残りの2個はチーズを乗せて焼いています。
ベーグル【アレンジメニュー】
4個焼いたベーグルは、おかず系とデザート系にします。
1.チーズベーグルには、レタスとポテトサラダをたっぷり挟みました!
2.プレーンベーグルには、クリームチーズとはちみつを塗り、りんごのキャラメル煮(※)を挟みました。
【りんごのキャラメル煮】
1. りんごの皮をむき芯を取ってから一口大にカットします。
2. スキレットにグラニュー糖を多めに入れて焦がし、バターを加えキャラメル状になるまでかき混ぜます。
3. 1のりんごを入れて、かき混ぜながらキャラメルを絡めます。
もちもちふわふわ!ベーグルは食べでがあるので朝食やランチにっぴったり。
おかず系、甘いもの系、いろいろ中身を変えて楽しんでください。
ベーグル【調理ポイント】
🔷ベーグルは捏ねる時間が少なく、また発酵時間も短いのでパン初心者におすすめ!
🔷茹でる水に糖分(はちみつや砂糖)を加えることできれいなツヤと焼き色が付くのでお忘れなく!
🔷パンを焼くときは「上火を強め」にするときれいに焼くことが出来ます。
sakiの一言😊
ベーグルは、捏ねる時間や発酵する時間が短いのが魅力!普通パン作りはこの作業が大変なのでめげてしまうんですよね。
下準備も成形も簡単だし、オーブンではなくてもスキレットで焼けちゃうので失敗もありません。
「輪」状にして、片側(平たく潰して円形に伸ばした部分)でもう片側の端を包んでしっかり止めるのだけ、気を付けてくださいね。
キャンプでパンを焼いてみたいけれど、敷居が高いなあ〜、難しそうと思っている方には、ベーグル絶対におすすめです!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。
「オンラインスイーツスクールSaki.+」を運営。
日本各地、海外の方へオンラインでお菓子作りを教えている。
趣味のキャンプを通してアウトドアでもおいしく簡単にできる本格スイーツレシピやキャンプ料理の提案も行なっている。
http://saki-plus.com/