忘れてはいけない、意外と重要な登山の時のソックス選び
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登山に行くので、必要なものは全て揃えた。と思っても、ソックスの存在を忘れていることありませんか?
当日、ソックスの準備を忘れていた!普段のソックスでまあいいか。なんてことをしていると、登山の途中で足の不快感で苦しい思いをすることになるかもしれません。登山でのソックス選びって、実はかなり重要なんです。その理由をご紹介します。
なぜ、登山でソックス選びが重要なのか
登山で重要なアイテムとは何でしょうか。登山の三種の神器といえば、登山靴、ザック、レインウェアです。その筆頭にある靴!それと深い関係にあるのがソックスなのです。
登山の際、一番仕事をするのは何と言っても足ですよね。足をなるべく保護し、傷めないことが長時間の歩行には必要です。山登りは、登り下りで足先に重力がかかります。ピッタリの登山靴を履いていても、足と靴の間にはズレが生じるんですね。その隙間を埋めて、衝撃を吸収するのが優れた登山用ソックスの働きです。
足の裏から出る沢山の水分を吸収して、逃がす
ソックスの働きで一番重要なのは、この足の裏からの水分を吸い取るという働きです。登山中の靴の中の水分量は、常時80~90%と言われています。常に水分にさらされた足の皮膚は傷つきやすい状態にあり、簡単に水ぶくれやマメができてしまいます。
登山用のウェアでも、綿の素材はアウトですがこれはソックスにも言えます。綿の素材は水分を良く吸収しますが、放出せず貯め込んでしまいますので冷えて、重くなり良いところがありません。
その点、ウールなどの素材でしたら、吸湿とともに、放湿性もあるので、水分がとどまらずドライな状態を保つことができます。
足が冷えると、いいことなんて一つもない
登山用のソックスを準備していなかったからといって、普段の綿のソックスでいった場合、汗がたまって冷えてきます。この、足が冷えるということは非常にしんどいです。
まず、やる気がなくなってきます。足が冷えてくると、動かしたくなくなってくるんですよね。あと、靴を脱ぎたくなります。ソックスが冷えの原因ですからね。もちろん、疲労感が増します。歩いているうちはまだ気にならないのですが、休憩時や山頂についてしばらくするとしんどくなってくるんです。標高の高い場所では、夏でも涼しいところが多いので、防寒ジャケットを羽織っても足が寒いとやっぱり寒い・・・。ウールか化繊のソックスを準備することを心に誓って、下山することになります。
登山用にはどんなソックスを選べばいいの?
上記の通り、どんなに良い登山靴を選んでもソックスによっては効果を発揮できず、靴擦れや疲労を招くことになります。
登山用ソックスをきちんと選ぶとテーピング効果や、サポート効果も得られ疲労軽減に役に立ちます。
登山用ソックスとして販売されている商品は、概ね以下の特徴を持っています。
・吸湿速乾性
・クッション性・フィット性
・防臭・抗菌性
・保温性
これは、やはり素材が非常に重要で、それに加えて各社で織り方などを工夫して、性能を高めています。
ところで、昔は良く言われたソックスの2枚重ね。防寒やクッション性を高める目的で行われることが多いようですが、
最近のソックスは機能性が向上したので、2枚重ねる必要性はなくなったと言えます。逆に、速乾性を低下させてしまうので、
避けた方が良いでしょう。
また、5本指タイプのソックスもあります。これはお好みでどちらを選んでも大丈夫です。5本指タイプはメーカーが限られますが、
指先の汗まで素早くキャッチしてくれて快適さが保たれるということと、指先に適度な刺激があるため、意識が向いて歩行時にも足の指を良く動かすことができるといったメリットがあります。
おすすめの登山用ソックス
登山用ソックス、今すぐ欲しくなってきましたね?
きちんと知ると、奥が深い登山用ソックスの世界。持っていない方は、今すぐ欲しくなったのではないでしょうか。
一度履くと手放せず、普段の生活でも着用している人が多い登山用ソックス。革靴の中は蒸れますからね。防臭・防湿速乾性は非常に強い味方です。耐久性もありますしね。快適な履き心地は、試してみないとわかりません。ぜひ一足、入手されてみてはいかがでしょうか。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。