季節や天候に応じて!登山用アウターの選び方
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引用:pixabay.com
登山時の服装は3レイヤーが基本。しかし、アウターとして着るアイテムは季節や天候によって多種多様です。また、同じアイテムがアウターとして使われることもあればミドルウェアとして使われる場合もあり、登山初心者にとっては分かりにくく感じるかも知れません。
今回は、アウターとして着るアイテムを種類別に整理し、どんなシーンに適しているか解説します。
ハードシェル:過酷な雪山でも雪や雨をしっかり防ぐ
ハードシェルとは、雪山登山や山岳スキーなど、非常に寒い環境での着用を想定したアウターです。丈夫で破れにくく、防水透湿性の高い素材が使われています。また、止水ジッパーが使われていたり、襟の部分が鼻まで覆うくらいの高さになっていたりと、構造としても寒い環境に適した作りとなっています。
雪山ではアイゼンやピッケルなど鋭利な箇所のあるアイテムを使用しますので、ウェアの素材も破れにくいしっかりしたものだと安心ですね。また、雪や雨をしっかり防ぎつつ、汗を外に放出してくれるゴアテックスなどの高機能素材だと快適です。
機能性が高い分価格としてもある程度高価なものになりますが、過酷な環境で使用するものですので信頼できるアウトドアメーカーのものを選びたいですね。
サイズ: XS, S, M, L, XL
ソフトシェル:伸縮性がよく、多少の雨にも対応
ストレッチ性があって動きやすく、ある程度の寒さをカバーしてくれるアイテムがソフトシェルです。ハードシェルと比べ柔らかく伸縮性がある点が特徴ですが、アウターにもなるしミドルレイヤーとしても使えるという点が初心者にとってはやや分かりにくいアイテムかもしれません。
イメージとしては、真冬以外の春や秋に便利な動きやすい上着、という感じです。ハードシェルのように完全防水ではないものの、多少の雨なら対応できる撥水性があります。防風性があるので、ちょっと風が出てきて寒いなという時に羽織ると良さそうです。
また、登山というほどではない日帰りの気軽なハイキングにも便利です。伸縮性があるので、クライミングやボルダリングなどのアクティビティにも活用されています。
デザインやカラーが多彩で、選ぶのが楽しいアイテムでもあります。
サイズ:S, M, L, XL
ウインドブレーカー:風を防ぎ、軽量コンパクト
ウィンドブレーカーは、風を防ぐことを主眼とした上着です。風をシャットアウトすることで結果的に寒さを防ぐ形となります。ウィンドシェル・ライトシェルとも呼ばれます。
学生時代の部活動など、さまざまなスポーツのウォーミングアップの際にウィンドブレーカーを着たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
軽量・コンパクトで持ち運びしやすさにこだわったもの、防水性能を高めレインウェアやハードシェルに近い機能を持つもの、発熱素材を使用して暖かさに重点を置いたものなどさまざまなものが各ブランドから展開されています。
登山用としてウィンドブレーカーを購入するのであれば、手持ちのウェア類のなかで手薄になっている要素を補うイメージで選ぶとよいかも知れません。例えば、もう少し暖かくて薄手の上着が欲しいなということであれば、こちらのミズノのウィンドブレーカーが独自素材ブレスサーモを使っていてオススメです。
ダウンジャケット・フリースも登山用アウターに
ハードシェル・ソフトシェル・ウィンドブレーカーといった枠組みには入らないものの、登山用アウターとして使えるアイテムとして、ダウンジャケットやフリースがあります。
一般的には、登山にダウンジャケットを着るとしたらミドルレイヤーとして着るケースが多いです。日常着としてもユニクロなどでインナーダウンが展開されており、アウターの下に薄手のダウンというイメージは多くの方にとって理解しやすいかと思います。
しかし、なかには外側に防水性の高い素材を使っており、アウターとして使えるダウンジャケットもあります。街着兼用のアイテムとしても使えそうですね。
サイズ:S, M, L, XL, 2XL
フリースも、ダウンジャケット同様日常の中でも広く親しまれているアイテムです。防風性がないため登山のアウターは使えないとも言われますが、秋口などのそれほど寒くない日、初心者向けの手軽なコースであれば、アウターとして1枚フリースを用意しておくというのもアリかもしれません。冬場はミドルウェアとしても使えますし、普段使いにもしやすく、何かと使い道の多いアイテムです。
メイン素材: ポリエステル
サイズ:S, M, L, XL
これだけは忘れずに!レインウェア
肌着とシャツだけで身軽に出かけられる夏の登山でも、忘れてほしくないのがレインウェア。出発時に晴れていても、山の天気は変わりやすく、急に降ってくればどんどん体温と体力を奪われてしまいます。しっかりとした防水性と汗をこもらせず快適な透湿性を兼ね備えた、アウトドア用のレインウェアを必ず用意しましょう。
音楽フェスやバーベキューなどの屋外アクティビティではレインポンチョなどを使う人も多いですね。色柄も多彩なうえ価格も手頃で魅力的なのですが、登山にはやはり向きません。防水性・透湿性といった基本性能が充分ではないため、豪雨には対応できません。また、風が吹けば簡単にめくれ上がってしまうので、稜線などで強風にさらされることもある登山時には、やはりポンチョよりもジャケットとパンツに分かれたレインウェアが最適です。
重量:285g
原産国 : 日本
適切なアウターを選んで快適な登山を!
季節や天候に合った適切なアウターを選べば、より一層安心して快適に登山を楽しむことができます。行きたい山や季節に応じて少しずつ必要なものを買い足して、経験を積みながらどんな山にも対応できるアウターウェアを揃えていきましょう!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。