クッカーのお手入れ方法 ~家庭の常識は山の非常識!?~

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2017.04.22

引用:pixabay.com
山には調理に欠かせない水がないことが大半です。調理は持参した水で済ますとして、使ったクッカーのあと始末はどうすればいいのでしょうか? 通常の家庭ではキッチンで洗剤をつけて調理器具を洗いますが、山ではそんな贅沢は許されません。そこで、今回は使用後のクッカーのお手入れの方法と、クッカーを長持ちさせる裏技をご紹介します。

アウトドアの食事の幅が広がる!クッカーとは?

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クッカーとはコッヘルとも呼ばれるアウトドア用の調理器具です。

各アウトドアブランドから販売されているクッカーには、鍋やフライパンなどの基本的な調理器具がそろっていて、重ねて収納できるものや、鍋のふたが食器になるものなど、山で荷物にならないように工夫されています。

クッカーがあれば、ラーメンを作ったり、カレーを作ったり、煮物を作ったり、目玉焼きを焼いたりと、調理の幅が広がり、山での食事が豊かなものになります。

クッカーはどんな素材でできているのか?

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クッカーは山に持って行く調理器具ですから、軽くて荷物にならないことが前提になっています。
では、クッカーの素材ごとの特徴をご紹介しましょう。

クッカーの素材:アルミ

アルミのクッカーは、とにかく軽くて熱伝導率が高いので、燃料を節約することができます。しかも安価なので購入しやすく、必要な種類をそろえやすいという特徴があります。難点は傷に弱く錆びやすいことと、調理に際して焦げつきやすいことです。

クッカーの素材:チタン

チタンのクッカーは、とても軽くて丈夫なので、荷物に入れても重量的に負担になりません。しかし、フッ素加工などが難しいため高価で、熱伝導率が悪いので燃料を消費してしまいます。

クッカーの素材:ステンレス

ステンレスのクッカーは、丈夫で長持ちし、熱伝導率も悪くありません。しかし、アルミやチタンに比べて重量があるので、あれもこれもと持って行くと重量的に負担になりがちです。

クッカーの基本的なお手入れ方法

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家庭では調理器具をキレイに洗って保存するのが当たり前ですが、山では水も限られていますし、汚水を捨てる場所もありません。山で使ったクッカーのお手入れは、家庭でのお手入れとは別の考え方が必要です。

クッカー使用の大前提

山でのクッカーのお手入れに必要なものは、少量の水とキッチンペーパーだけです。家庭でのお手入れのときのように洗剤やスポンジは使いません。
クッカーを使って調理をしたあとは、できるだけキレイに食材を食べてしまいましょう。
どうしても食べきれなかったものは、ジッパー袋に入れて持ち帰るか、次回の食事にまわします。

山でのクッカーのお手入れ

使い終わったクッカーは、軽く温めて油を浮かせ、キッチンペーパーで汚れをふき取ります。ふき取っても汚れが残っている場合は、少量の水を入れ火にかけ、お湯で汚れを浮かしながら、キッチンペーパーで汚れをふき取ります。ホットプレートのお手入れと同じ要領ですね。

下山後の家庭でのクッカーのお手入れ

山で使ったクッカーは、帰宅したなら可及的速やかにお手入れをしましょう。
お手入れの方法は、通常の調理器具のお手入れと同じで、柔らかいスポンジで汚れを落とし、普通の台所用の中性洗剤を使って洗ってください。

お手入れ簡単!クッカーを長持ちさせる裏技3つ

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クッカーの天敵は焦げつきです。焦げつくと焦げを落とすために擦らなければならず、擦れば表面の加工が剥がれたり、傷がついたりしてしまいます。
では、焦げつかせないためにはどうしたらいいのでしょうか?
クッカーを焦げつかないための裏技を3つご紹介します。

裏技1.レトルト食品はジッパー袋で温め

クッカーを焦げつかさないためには、食品を直に調理しないのが1番です。レトルト食品はジッパー袋に入れて、湯銭で温めましょう。

裏技2.煮物もジッパー袋で煮込む

煮物もジッパー袋で調理すると、クッカーが汚れません。食材を入れたジッパー袋を、水を張ったクッカーに入れて火にかけ、コトコト煮込めば、本格煮物のできあがりです。ただし、ジッパー袋によっては耐熱温度が低く融けてしまうことがありますので、ジッパー袋は耐熱性が高いものを使用しましょう。

裏技3.使い捨てのアルミ鍋で調理

100均などで売っている使い捨てのアルミ鍋を使って調理すると、クッカーを使わずに済みます。全ての料理がアルミ鍋でできるわけではありませんが、クッカーの使用頻度が減るため長持ちさせることができます。

山でのクッカーのお手入れのまとめ

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クッカーにはアルミ製、チタン製、ステンレス製のものがあり、どれを使っても基本的なお手入れの方法は同じです。使用後は汚れをキッチンペーパーでふき取り、弱火にかけて油を浮かし、さらにキッチンペーパーでふき取ります。汚れがひどい場合は、少量の水を入れて弱火にかけて、汚れが浮いたところをキッチンペーパーでふき取りましょう。
帰宅後のお手入れも忘れないでくださいね。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。