山で絵を描いてみませんか?気軽にできる山の描き方5つのポイント

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2017.04.11

引用:pixabay.com
「山」は、昔から絵の題材として愛されさまざまな芸術家の手により描かれてきました。登山家で自宅に山の絵を飾っている人も少なくありません。また、登山の途中見晴らしのいい場所で絵を描いている人も多いですよね。せっかくだから、登山のとき自分で山の絵を描いてみたいと思いませんか?気軽に描けるノウハウを集めてみました。天気のいい日は、お弁当を食べながら目の前の景色をスケッチするのも山の楽しみ方の一つです!

山の絵は気軽に始められる鉛筆画のスケッチから!

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目の前の素敵な景色をスマートフォンで撮影してSNSにアップ……が、当たり前になった現代で、今ひそかに「スケッチ」が注目を集めているのはご存知でしょうか?最近では、デジタルカメラやスマートフォンの進化で誰でも手軽にきれいな写真を撮影できるようになりました。けれども、その「誰でもできる」に対して「自分にしかできない」ものを求める流れもあるのです。たとえば、あえて写真ではなく「自分の手でスケッチして目の前の景色を残す」のもその一つ。機械任せで景色を切り取るのではなく、自分の手で時間をかけて好きなように描くのが楽しいのです。けれども、「山の絵を描くといっても何から始めればいいの?」と、初めての人は戸惑ってしまいますよね。まずは、気軽に挑戦できる鉛筆画のスケッチから初めてみましょう!

自分だけの山の絵を描くスケッチブックを探そう!

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子どもの頃、「自分だけのスケッチブックを持っていて、自由に好きな絵を描いていた」という思い出を持っている人は多いと思います。その頃に戻った気分で、まずは自分だけの山の絵を描くスケッチブックを探してみましょう。昔から、人気があるのは大正9年創業の「マルマン」のスケッチブックです。グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した、1958年生まれの「図案スケッチブック」は老若男女に愛用されています。また、1970年に誕生した「クロッキーブック」も数多くのクリエイターやデザイナーが愛用している製品です。さらに、分厚い表紙が本やアルバムのような雰囲気の「アートスパイラル」は、おしゃれな雰囲気が女性に人気となっています。いずれにしても、高品質な用紙を使っているので初めてスケッチをするという人にもぴったりなのです。

山の絵を描くときの鉛筆は何がいいの?

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スケッチ用の鉛筆は数限りなくあるので、何を買っていいのか迷ってしまいます。まずは、以下の基本的なことを覚えておきましょう。鉛筆に付いているH・B・Fの記号は「芯」の濃さと硬さを表しています。
【H:HAED(ハード)】
硬さを表わします。Hの数字が多いほど色が薄くて硬さがあります。
【B:BLACK(黒)】
濃さを表わします。Bの数字が多いほど色が濃くて柔らかいです。
【F:FIRM(ファーム)】
しっかりしたという意味です。HとHBの中間の濃さと硬さです。

鉛筆の濃さと硬さは10H〜10Bまであります。たくさん種類を持っても使いこなすのは大変なので、最初は3B〜3Hの鉛筆を持っていれば大丈夫です。何度か使ううちに「もっと細くてシャープな線が描きたい」とか「もっとふわっとしたタッチを描きたい」などの希望が出てきます。少しずつ買い足すようにしましょう。人気があるのは「三菱のハイユニ」やドイツの「ステッドラー」です。

山の絵を描くときの基本を知りたい!

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まずは、実際に山の絵を描く前に家で練習をしてみましょう。インターネットなどで山の写真を探してください。そして、「よく観察しながら」その景色をスケッチブックに写すような気持ちで描きます。また、ほかの人が描いたスケッチをたくさん見るのも役に立つのです。描写力に優れたもの、細かい部分まで描き込みをしているもの、単純な線でかわいい雰囲気のものなどたくさん種類があります。その中から、自分で「こんな絵を描いてみたいな」「この雰囲気が好きだな」と思うものを真似して描いてみましょう。現実がそのまま反映している「山の写真」と、描いた人の目と感性を通して表現された「山の絵」を見比べて観察力を養ってください。さらに、写真や絵の「構図」にも注目しましょう。長方形に切り取られた風景の中で「山」はどこに位置しているかを観察するのです。真ん中に山があるのか、山は端に位置していて裾野に広がる樹木まで描いているのか、目の前の高山植物をていねいに描き背景として山が入っているのかなど、いろいろな構図があることに気が付くでしょう。何枚か練習画を描いて、鉛筆やスケッチブックに慣れることも上達への近道です。

色をつける道具を使って、より楽しく表現する

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鉛筆のスケッチになれてきたら、今度は色をつけてみませんか?淡いピンクの桜に染まる春の山、爽やかな新緑に彩られた初夏の山、紅や黄色の紅葉をまとった秋の山は、やはり着色したくなります。色鉛筆を使って山の樹木を描いてみましょう。
1.鉛筆で幹や枝をしっかりと描き、葉っぱの部分は薄い線で全体のシルエットを引きます。
2.新緑なら、まず最初に中間くらいの濃さの緑を使います。色鉛筆を横にしてシャカシャカと斜め左右に動かすように塗ってください。ただし、ざ〜っと全体を塗るのではなく「1センチ×1センチの塊」を塗りつぶすような感じで!それをいくつも重ねていくようなイメージです。
3.次に葉っぱが密集している枝元部分を濃い緑で塗ります。さらに、太陽光が当たっている部分は明るい黄緑で塗ってください。
水彩色鉛筆なら、色を塗った後に水を付けて筆でボヤかすといい雰囲気が出ます。山だけではなく、途中で食べたお弁当や見つけた花、コメントなどを描くと自分だけの楽しい登山絵日記ができるのです。写真のアルバムにはない手作りの楽しさがありますよ!

山の絵を描くひと時を過ごしてみよう

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いかがでしたでしょうか?登山の楽しみ方は人それぞれですが、目の前に広がる山の景色を写真ではなくてあえて絵で描いてみるという楽しみ方もおすすめです。時には、立ち止まり座ってじっくりと時間をかけて山の景色を観察する時間を作ってみましょう。一見、緑一色に見える山も、色調や色相の異なる緑で彩られているのだなと気が付きます。樹木のざわめきや鳥の声をBGMに素敵なスケッチタイムを過ごしてください。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。